出会 3
すっかりゆるーい魅力にとりつかれ、
毎月第3土曜日に
摩耶山 リュックサックマーケット
に通うようになった2006年の我が家。
ケーブルとロープウェイという非日常の乗り物はワクワク感を割り増ししてくれるのか、
小さかった子どもたちもリュックに色々詰めて
ちょっとした遠足気分を毎月味わえることを喜んでいた。
お山の上のゆるく自由なフリマには
老若男女問わずおもしろく魅力的な人達がたくさん集まっていて
パン、カレー、イタリアン、七輪でなんか焼く、お菓子、コーヒー…
プロかと思うくらいの美味しい食べ物を作る方々
(後にお店を構えた方もたくさん)
即興で物語を書いてくれる、
好きな曲をリクエストしたらレコードをかけてくれる、
投げ銭方式で手品を披露する少年、
楽器を弾いて楽しむお兄さん、
昔の遊びを教えてくれるおじちゃん、
オモチャやビーズで作ったものを並べる子どもたち、
絵で色々表現する、
バンドもいたし、野菜も並ぶ。
そして私のように
手仕事で
アクセサリーやはんこ、編み物、木彫り、
布小物も皆さん個性が溢れていた。
誰も自分の店番せずにうろうろして、
おしゃべりしたり遊んでいる。
隣の人が売ってくれてたり帰ってくるまで待ってくれたり。
子ども達のコミュニティもできあがって、笑い声が響いていた。
決して自由を押し売りしないのもまた魅力。
おもしろいのは誰も本名も何してる人かもしらないのによく知ってる人になるところ。
山頂ですべてが潤う。
大人も子どもも全員楽しい、
こんなごった煮フリマ
どこを探してもないと思う。
毎月皆さん上がって来るので通ううちに
顔馴染みも増え、
子どもたちの成長も見守ってくれたり
作ってほしいと注文をいただいたり、
親としても作り手としても
自信をたくさんいただいて支えてもらった日々だった。
今もただただ感謝しかない。
そしてリュックサックマーケットで
後にイベントを一緒にやったり、
遊びにいったりできる友達が私にできた。
それは今もずーっと続いている。
大人になって友達ができるなんて夢にも思わなかった。
みんな何かを作る人
アクセサリー、お菓子、七宝焼、ワイヤー、洋服、はんこ、刺繍…
不思議とジャンルはバラバラ。
刺激やアイデアをいつもくれて、
悩んでたら寄り添い、
大きな挑戦が決まったら一緒に喜んで励ましてくれる。
お互いにそう思える。
この人たちに出会ってなかったら
たぶんもうらくよう舎は続けていないと断言できる。
それくらい大切な大切な出会い
30代から40代、こんな楽しい人生になるとは
誰が想像しただろう。
あの日の本屋での私の踊る心に従ってよかった
今もリュックサックマーケットは毎月第3土曜日に神戸摩耶山で開催されています。
今はなかなかいけないのだけれどずっと心を寄せています。
私の原点の場所。
アナザースカイみたいに山頂で言うてみたい。
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