実はみんな小さい頃から、ゲームを通してふりかえりをしていたんじゃないかと思った話
※ふりかえりアドベントカレンダー2022の19日目の投稿です。
https://adventar.org/calendars/8001
>ことのはじまり
1年前からスクラムマスターを始めて、"ふりかえり" について色々知る機会が増えてきました。今はふりかえりを行うメンバーの1人として参加したり、ファシリを行なったり、ふりかえりの手法をコーチしたりといろんな形でふりかえりに向き合っています。
ある日、
「ふりかえりか〜・・・今行う時間ないし、やり方を知らないからプロジェクトが終わったら行うよ」
と、聞こえてきました。
そんなにハードル高く考えなくてもいいのにな〜と思っていたところ、
「意外とみんな小さい頃からふりかえりをしていたんじゃないか?」
と気がついたことをがあったので、こちらに書きたいと思います。
先に結論をお伝えすると、"RPGを進めていた人はふりかえりを細かく行なっていた" ということです。
>RPGのどの部分がふりかえりポイントになるか?
セーブポイントを通ると、みんなふりかえりを行なっていて、ゲームが進むにつれ徐々にふりかえりがうまくなっていきます。
RPGのストーリーポイントに沿って話したいと思います。
>最初のセーブ
最初のセーブポイントでは、そこまでの積み重ねが少ないので、プレーヤーは
「とりあえず冒険を記録した!次に進もう!」
ぐらいの気分だと思います。
人によっては
「ここから冒険始まった!ワクワクするー!」
とか感情も出てきていたり、
「このゲーム、セーブポイント間隔が広いからじっくり時間が取れる時にやったほうが良さそう」
とか、今後のゲームの仕方を少し考えたりするかもです。
仕事におけるふりかえりでも、最初期ではチームビルディングのためにプラスの感情を共有したり、どのような働き方をしたいかを話したりします。
似てますよね〜
>ダンジョン前のセーブポイント
RPGの山の1つでもあるダンジョン。入る前にセーブポイントあると、色々確認すると思います。
「回復アイテムは十分にあるかな・・・パーティはこれでいいのかな・・・レベル足りているのかな・・・」
とかとか。色々確認しつつも、みんなとりあえずは入ってみると思います。
人によっては慎重に情報収集をする人もいるかも。町で住民からヒントを得たり。
仕事においても、山を迎える前のふりかえりでは
・自分達の状態や作業進捗、足りていないことの確認
・過去の経験や持っている知識などみんなで持っている情報からアイディアを出す
・まずは少し進めてみて様子を見よう、とか進め方のTryを出す
などをすると思います。
似てますよね〜これから自分達が進むフィールドや戦う敵に対して少しでも情報を集めて、できる限り対策を講じます。
>ダンジョン終盤
ここまで来ると、プレーヤーはふりかえりのプロです。
ダンジョンも終盤に差し掛かった時のセーブポイント、みなさんは何していました?
「敵に苦戦するようになってきた。レベルが足りていないのかも・・・」
「そろそろボス戦になるかも知れない、装備やアビリティのチェックもしておこう」
もしかすると
「一度町に戻ろう」
もあるかも知れません。
敵やフィールド、パーティの状態、経験からボス戦を予感している、など情報や仮説がたくさん頭の中にリスト化されています。
仕事では
・チームやプロジェクトが問題なく最後までやりきれそうかの情報精査と現状確認
・難航している時はボトルネックの探索
・プロジェクトの成功につながるか確認と相談
など、同じように情報を揃えて原因を探したり、成功確度を確認したりと中盤や終盤のふりかえりで聞いたことがあります。
考えることの傾向が似ていますね〜。
>ゲームクリア後
子供のころ、ゲームクリアした時何していました?
私は友達とアツいアフタートークしていました。
「ストーリーほんと良かったよね!」
「あのボスめっちゃ苦戦した、装備がよくなかったなみたい」
「知ってた?あのダンジョン、あるアイテム使うとヌルくなるよ!」
「次は違うキャラでクリアしてみなよ!ストーリーが少し変わるよ!」
とかとか。
プロジェクトが終了した時、同じような話をしていると思います。
お互いに成功の喜びを共有して、良かったこと/もっと改善できそうなことを話、次のプロジェクトではどうしたいかの相談をしています。
>伝えたかったこと
・ふりかえりは多くの人が小さい頃から何かしらを通して経験していて、決してハードルが高いものではない
ということです。
今回はRPGを例に書いてみましたが、クラブや授業とかでもふりかえりを行なっていたかもしれません。小さいころから行なっていた感覚から始めれば良いと思うので、ふりかえりに対して変に身構えずもっとハードル低くドンドン楽しくふりかえりを行なっていけば良いな〜と思ったという話でした。