初めてスクラムマスターを担当した時に大切にしようと思った1つの気づき

この記事は Akatsuki Advent Calendar 2021 1 日目の記事です

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前職ではWebエンジニアとエンジニアマネージャーを経験し、現在はサーバーサイドエンジニアを兼務しつつスクラムマスター1年目の吉野です。
よろしくお願いします!

現在の職場と前職を比較して "大切だ" と気がついたことがあるのでそれについて書きます。

結論から言うと、"心理的安全性はとても大切" ということです。
当たり前じゃん!とか、思う方がいられるかもしれませんが中々自分の中でなぜ大切なのかが定められていませんでした。しかし、最近職場の同僚と話した時にスッキリできる機会があったので言語化してみるため記載していきます。

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前職での状況

前職ではロジカルな考えを主体とする組織の中にいました。
エンジニアマネージャーという役職についていたのですが、現場から部長への事業報告を行う際は胃が痛くなるほどの緊張感がありました。

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毎週の事業状況の報告とNEXTの方針を伝える際にロジカルさを求められる環境でした。

ロジカルは大切だと思いますし、その現場で学んだ論理的思考力は自分の中でとても重要なスキルだと今も実感しています。

しかし、辛かったのはロジカルを求められる姿勢とそれに伴う緊張感でした。

成功循環モデルをベースに話していきます。

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https://kou-shinsekairoute.hatenablog.com/entry/2018/08/28/003000

その現場では正直悪循環にて回っていました。

1)今週の結果とその原因の分析をロジカルに求められる
2)交流をしようにも、萎縮してしまい中々上司との距離を詰めづらい感情が自分にあった
3)次の報告までに如何に相手に納得してもらえるかという観点での思考でNextを考えてしまう
4)その観点でアクションをしてしまうため、良い結果に繋がりづらい

上記が自分のケースですが、この状況から中々抜け出すことができず、事業を促進するための組織のPDCAを安定して回していけるようになるまで時間を要しました。
その間、自分の見ていた開発チームは中々課題の解決や改善が進捗できずにもどかしかったと思います。
(それでも離脱せず支えて下さっていたチームメンバーには大変感謝です)

良い形での成功循環モデルを体験

そして、現在の職場ではスクラムマスターという役割を任せて頂いております。
1からのチーム作りではなく、すでに回っている組織を引き継ぐ形で担当したのですが、ここで良い形で回る成功循環モデルを体験しました。
前述した体験との差分はたった一つ、相談・報告する先との関係性です。

現在の現場では特定の上司に相談・報告を行うわけではなく、組織に対しマネジメントを行うメンバー間で報告や相談を行いNextを決めていくという組織構成になっています。
その現場では「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」のHRTをベースに関係の質を互いに高められられていることを感じられました。

現在の環境では心理的安全性を感じられ、保身に回るような思考はなく事業促進のための組織課題の指摘や提案を率先して行える思考に自然となることができています。

スクラムマスターを担当する上で大切にしたいこと

それはまさに組織の心理的安全性を保つことです。
アジャイル開発の現場において、チームは自己組織化されることが推奨されています。自己組織化されたチームになるためには "対話" が必須であり、ただ対話するだけではなく "率直な意見を交わすこと" が重要となってきます。

そのためには、組織の心理的安全性を構築することで意見を交わせる環境の構築と維持を現在意識しています。

その先では、組織の成功循環モデルにおいて良いサイクルで回し成果を高めることを目指しています。

まとめ

事業に対し、意思決定を行ったり組織を動かしていく上ではコストが必ず発生しているので、ロジカルさというのはとても重要です。
しかし、その思考をしていく上で事業や組織のために思考するはずが、保身を考える必要が出てくるような環境下での意思決定は余計な感情がノイズとなり精度や質が低下しがちになります。
そのため、意思決定を提案する先や一緒に思考していくメンバーとの関係の質を高める行動と心理的安全性の維持はとても重要となります。

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参考

salesforce blog : ダニエルキムの組織の成功循環モデルとは?グッドサイクルの事例を解説
TEAM GEEK
qiita : 「自己組織化」「心理的安全性」って結局なんなのか?
InfoQ : 自己組織化されたアジャイルチームを確立する

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