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気配りが裏目になる上司さんを応援📣部下との関係構築

30代半ばのサラリーマンさんが上司らしい方と電車に乗っていました。商談でお客様のところに行った帰りっぽい感じ。【次へつなぐ打ち手】を雑談ベースで話されていました。

近くに立っていたわたし。
聞こうとしなくても聞こえてきてしまったのでお許しを💦

部下が言うことに対する上司の反応がなかなか印象的でした。

丁寧に思いやりあふれる感じなのですが、事実だけを整理すると、
【1個出したら2個ほど否定】の連続なんです。
もちろん上司は、見た目からしても穏やかな雰囲気、部下も「怖くて言葉を選んでしまう」と言うよりは、親しみを感じるタイプです。

決して意地悪や、頭ごなしに「小僧がうるセー」という方には見えませんでした。きっと思いやりのある、部下育成にも真面目に取り組んでいらっしゃる方なんだとお見受けしました。笑

部下
「次回までに、疑問を感じていらっしゃった●●の部分について、より詳細を調べて、資料をご用意しようと思いました」
⬇️
上司
「それはなかなか時間がかかる作業だよね、君の現状で、それをやってて大丈夫? ●社様の訪問も明後日にあるし、そっちの準備は間に合うの?」

「次回、先方も上席の方がミーティングに参加されるとおっしゃってたよね。まったく違うことをおっしゃる可能性はあるなあ。
この前も、、、こんなことがあって、、、あの会社は、なかなか上司と部下で意思疎通が薄い様子なんだよね…」

部下に気遣いのできる上司さんなのだと思います。

部下の抱えている仕事量を慮ったり、
無駄になってしまう可能性のある作業をさせてしまわないないようにと、いつも気配りをされている様子が見て取れます。

でも、部下の立場になってこの会話を聞いてみるとどうでしょう。

1つ言ったアイディアに対して、
「無意味だ」「優先順位がちがう」と二重に否定されている気持ちになりませんか?

ちょっと次のアイディアを言いにくいですよね。

何よりも、この上司さん、「●●を調べておこう」と思った部下の言葉の裏にある、どんな思考をしたのか、それによって何を狙っているのか、と言うことを一切聞こうとしてくれていません💦

もしかしたら、同じミーティングに参加していて、上司の自分よりもフリーなメンタリティでその場を観察していた部下の目には、自分には思い浮かばないアイディアが浮かんでいたかもしれません。

同伴して連れて行っている以上、1戦力として頼りにしてもいいかなと思います。

上司からみれば、まだまだの実力なのかもしれませんが、脳みそは1つより2つの方が情報量が多い。
自分が見ていたもの、感じていたものとは異なる視点でどう感じたのか、何を思ったのかを収集することは、無駄にはならないはずです。

聞いた後で、「取るに足らない」と思えば、最終的には上司として自分が判断をして、捨てればいいだけです。

意見を求め、その背景にある思考も聞かれるとなると、
部下も、「あの部長に同行すると、必ず色々意見を求められるから、しっかり考えなくちゃ、自分なりにまとめて分かりやすく返せる力をつけなくちゃ」と思って、成長意欲を掻き立てられるかもしれません。

部下を育成しよう、
最短で一人前にしなくては、

と真面目に社命を受け止める責任感の強い上司さんほど、実はここ、間違えやすいところです。

決めるのは上司でOK。
でも、考えをアウトプットさせること、「君ならどうする?」と迫ることは、とても良い教育になります。まさに、商談に同行させている意味ですね。そして、自分とは異なる脳みそが、何を感じ取って、何を考えたのか、知らないから気づくことだってあるはず。思わぬアイディアをもらえるメリットも満載です。

やらない手はないと思いませんか。

部下を思いやるあまり、自分に責任があると強く自覚するあまり、
部下を「かざり」扱いして頼らなさすぎにならないように、
もっと【仲間】として活かすこと、正しい負荷をかけることをしちゃって良いと思いますよ。

人間は誰しも、
「存在を受け入れられ、人から感謝される」ことを求める本能があります。

君が言ってくれたことで、僕に新たなひらめきが降りてきた!ありがとう!なんて言われたら、「思ったことは、ちゃんと部長に伝えよう」と思う気持ちがアップします。

無意識に部下を守ろうとする思いやりからやっていることが、部下のやる気を削いでしまうことは結構あります。いちいちあれこれ考えていると、上司さんの方がもっと疲弊してしまいますから、1つ行動を決めておくのがおすすめです。

商談に同行したら、次、どうしたら良いと思った?
と聞く。答えに対しては、なぜそう思ったのか、商談の中のどんな事実からそう考えたのか、背景までしっかり掘って聞き切る。これだけはやってみる!と決めて実行してみるのはどうでしょう。

ライン黄緑


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なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。