最良の選択をしたい人を応援📣思考のタイプは2つある
人のものの捉え方は、大きく2タイプに分けられます。
皆さんは、どちらのタイプでしょうか。
① 「いま・ここ」タイプ
② 「過去〜未来」タイプ
1つずつ解説しますね。
① 「いま・ここ」タイプ
これは、集中力が先行するタイプです。
何かトラブルが起きたら、そこに対してフォーカスできる。
その問題が起きている原因を考え、並べて分解して、どこに手を打つのが一番効果的か、論理的に思考できる人です。
②「過去〜未来」タイプ
こちらは、トラブルを挟んで過去や未来に思考が広がるタイプです。
何かトラブルが起きたら、それを解決するために、過去にどのような出来事があったのか、打ち手を相手に提示したときに、相手はどう反応すると予測できるか、過去と未来のながれの中で「いま」を捉える思考が強いタイプです。
Aさんは過去にこういうところがあった、
ゆえに今回のトラブルが起きたとも言える。
そんなAさんに、どうアプローチしたら良いだろう。
考えられる案を出して並べた後も、それを提示したときのAさんの「未来の反応」を予測して、その予測に基づいて選択をしていきます。
「いま・ここ」で起きているトラブルそのものを、単体で切り出して分解するアプローチが後回しになりがちで、思考が「過去〜未来」への流れの中で行われる特徴があります。
わたしは、努力して①を意識していますが、本質的にはかなり強めの②のタイプではないかと自己分析しています。
ちなみに。
①も②も、傾向が強いかどうかであって、完全に①だけの人も、完全に②だけの人もいません。またその時の状況やトラブルの種類によっても傾向は変化することがありますので、決まっているものでもありません。
人はフリーの状態では②が強い
無意識の状態にいると、わたしたちの脳は自然と②の傾向が強くなるようです。何か悩みがあるとき、ベッドに入って目を閉じたあと、ぐるぐると考えが回って、眠つけない、、、というようなことが起こる時は、②が暴走して悪さをしている時です。
こんなときは、①「いま・ここ」を意識することで、②の暴走を抑制することができます。
✔️ いろいろ思うけれど、一旦、それらは全部、脇におく。
✔️「いま・ここ」で起きていること(=事実)を改めて観察する。
✔️ 人の感情は抜きにして、何が起きているのか、何が問題なのか、
理想の形はどういうものなのかを明確にする。
✔️ 理想の形にちかづけるために、改善の策をあげてみる。
✔️「できる/できない」をあらかじめ考えず、純粋に、最も効果的だと思う
策を選ぶ。
✔️ どうやったら、その最善策を実行できるかを考える。
✔️ どうしても実行不可能だという結論に至ったら、セカンドベストを
選び直す。
という流れにすると、落ち着いた脳の使い方ができます。
一方で、①が強い人は、ロジカルシンキングが得意な人。普段の会話の中でも、話し手の「矛盾」が気になったりすることが多いのではないでしょうか。
論理的に課題を分解して、最善の策を考える力があることは素晴らしい武器です。特にビジネス上は必要不可欠な力!
ただ、行き詰まることがあります。
それはなぜか?
人は、論理では動かないからです。
明らかに、論理的に考えて打ち手Xが最善であるというときでも、向き合う交渉相手であるAさんが、Xが「きらい」と予測できる場合、Xはベストな方法ではなくなります。
過去にXが「きらい」と感じとれる言動をしてきたAさんに、Xを気持ちよく受け入れてもらうためには、提案がXであることは伏せて、あえて違う策からアプローチした方が早いこともあります。
組織で仕事をされている方は、経験上、思い当たることがあるのではないでしょうか。
正しい理屈が通れば、こんなに楽なことはない💦
でも、「正しさ」は人それぞれの価値観に基づいているので、たくさんあるんですよね。
人間は厄介です…。
一方、②だけで生き抜くことも難しいです。
②は交渉相手の反応を予測し、相手が「受け入れやすい」状態で策を提示することを優先させる傾向があるので、強烈な反発を受けることは少ないです。ぬるぬると攻め込んでいくことができる。
ただ、一番大事なところが「ふわっ」と曖昧なままになるリスクがあります。そのまま進むと、最終局面でトラブルを招いたりすることがあります。
②で攻め込みながら、①の正しい策=Xをどこかで、グッと飲み込ませることができたら、最強ですね。
【まとめ】
乱暴な言い方かもしれませんが、①は論理、②は感情、それぞれを思考の土台においているとも言えると思います。
感情によるバイアスを外して、
シンプルに事実をみて、事実から論理的に思考すると
Xという策が最善であるという結論を出すのが①。
Aが最善策なのはわかるけど、
とはいっても、それって出来る?
反発を招いて余計に事態が悪化するのではないか?
だったら最初はXを伏せて、違うアプローチから入るのが最善だと考えるのが②。
どちらが良い/悪いというものではありません。
🌸 自分の中でバランスを取ろう
①だけやっていると、実際の人間関係、ビジネスのダイナミズムの中ではワークしづらい時がある。
②だけやっていると、差し込むべき重要な一点を相手に刺せないまま流されてしまう。
自分の思考の中に両方を持てるとベストですね。
交渉相手のタイプや状況において、どちらが有効かも変わってきます。
自由自在に①と②のバランスを調整しながら、自分の思考を整理できると、その時々で後悔のない最善の意思決定ができるのかもしれません。
🌸 会議の混乱を整理できるかも
仲間内での会議の時にも、議論が噛み合わないとき、多くは、一人が①で話している、もう一人は②で反論している、取るべき打ち手については二人は一致している、、、というようなことがよく起こります。
①でいうと、打ち手はXだよね。
②で考えると、Xの前にYやZを一度入れてみる方が、進めやすいかもしれないと思うんだけど、どうかな。
と段階を共有しながら会議ができると、良い議論になるのかもしれませんね。
大澤 弘子
日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
サラリーマン応援📣ライフコーチ
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