【温度差】に悩むリーダーさんを応援📣熱量の異なる人と協力する方法
今回は悩める高校生に出会った話です。
1学期も残りわずか。期末テストの前に、コロナ禍で予定がズレた学校行事がいろいろ詰め込まれている学校もあるようです。
球技大会、合唱コンクール、生徒会の行事などなど。
そんな中、実行委員会とか生徒会とかの中心となる部隊とそれ以外の生徒の間の「熱量の差」に悩むリーダーに出会いました。
一生懸命、工夫するんだけど、どうしても人によって熱量の差があることは否めない。もっとみんなが盛り上がるように運営できたらと思うんだけど、すごく疲れてしまった、、、
実は、社会人になっても同じ仕組みの課題は続きます。
プロジェクトリーダーとメンバーの温度差はどうしてもある。
プロジェクトが一丸となっていても、決定した施策を全社にインストールしていくときには、プロジェクトに関わっていた人、そうでない人の間に歴然とした温度差がある。
熱量は人それぞれです。
個人の興味関心によるちがい、価値観によるちがいは、意図的に埋めようと思ってもなかなか埋まるものではありませんよね。
そんなことはわかってるけど、少しでもみんなをまとめたい!
これは経営者やリーダーに共通の課題かもしれません。社員一人ひとりの人生の目的、働くモチベーション、家庭の事情や健康上の事情など、多様なちがいがあるなかで、同じ組織の一員として同じ方向、目的に向かって協働できる組織は、成果が出ますよね。
熱量のちがいがある仲間と協力するために、どんな考え方があるのか、まとめてみました。
大澤弘子
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【熱量に差がある人と協力するには?】
1 最初のハードルを下げる
放課後に1時間、話しあおう、となると「えーーーー」ってなる人も多いですよね。塾あるし、部活あるし、家の事情できょうは早く帰らなくちゃいけないし、、、
最初のハードルを下げましょう。
終礼後に10分だけ、話しあわないか?
その昔の名作映画で「12人の怒れる男」という作品があります。人事の文脈でも、ケースとして活用されることもある映画です。
陪審員となったけど、やる気もモチベーションも責任感も乏しい仲間に向かって、主人公が「1時間だけ」話しあおう!と呼びかけるシーンがあります。
何時間も何時間も全員が一致するまで話しあうなんて「まっぴら」と思っていた人たちが、「まあ、(外は激しい雨も降っている)どうせ動けないし、1時間だけなら話し合ってやってもいいか」と参加する意識を持ち始めます。
壮大で大変そう💦
ではなく、スモールステップだけ付き合ってくれないかな、という持ちかけ方は有効です。
2 【影響の輪・関心の輪】で考える
人を変えることと、自分が変わること、どちらが簡単でしょうか。
自分です。
自分の捉え方、自分の行動、自分が発する言葉は自分の意思で変えられます。
でも人の考えや気持ちを変えようとするのは、なかなか難しい。思うようにいきませんよね。決めるのは相手だからです。
「7つの習慣」で有名なスティーブン博士は、影響の輪、関心の輪という言葉を用いて解説しています。
関心のあることは、影響できることより広い。
部長の機嫌・・・関心の範囲だが、影響できる範囲ではない
今日の天気・・・関心の範囲だが、影響できる範囲ではない
これに対して、
目の前のできごとをどう感じるか・・・影響の範囲
周囲の人が思ったほど協力してくれなくても、それを「まあ、そんなもんでしょう」と捉えるか、「ありえない!こんなにわたしが頑張っているのに💢」と捉えるか、これは自分の意思で選べます。
スティーブン博士は、影響できることに集中して、それをよりよくしていくために何ができるかを考える人が、主体的であり、他者と協働して成果をあげられる人だと解説されています。
関心の輪をコントロールしてやろう、そこに影響を及ぼそうとすると苦しくなる。自分が影響できることにフォーカスして、改善を重ねていると、気づくと「影響の輪」が大きくなっているよ、と博士は語っています。
3 人に荷物を預けられる人になる
皆さんは、SNSをみて、「いいね」をつけるのはどのようなときでしょうか。
人が惹きつけられるのは、
✔️『へえ』と思う有益な情報に触れたとき
✔️「楽しい」「笑っちゃう」という情報に触れたとき
✔️ その人自身に魅力を感じたとき
と考えられています。
ファンをつくれる人はみんなこんなことをやっています。
リーダーや責任者であっても、人間的な柔らかい部分を見せることは、協力者(ファン)を得るためには、不可欠かもしれません。
ときには「助けてー」「困ってるー」「手伝ってー」という声を上げられることも、実はリーダーの大切な要素かも。
「ここは、任せた!頼む!!!」
という丸投げも、人を巻き込む戦術です。
なんでもかんでも、自分でちゃっちゃとやってしまう完璧な人って、
近寄りがたくないですか^^;
4 近くに行って、触れて知る。【個別撃破】
モチベーションのない複数を相手に、一人で説得するのは、なかなか大変です。大抵、失敗します。
そんなときは「個別撃破」。
1対1で、近くに寄って、直に触れてみることが有効です。
どんなふうに感じているのか、どんな温度感なのか、
興味が持てない、協力的ではない背景にあるものを、
責めたり、説得したりしようとせず、
ただ興味を持って、知ろうとすることです。
自分の五感を通して感じ取ってみてください。
勇気がいるし、ちょっと気後れすることもあるでしょう。
ただ、純粋に「あなたの気持ちが知りたい」という思いで寄っていくと、意外と本音を聞けることもあります。
まずはこちらが心を開いて。
5 人に過剰に期待しない
自分の中の理想をちょっと脇に置いてみようという考え方です。
球技大会でクラス全員が盛り上がるのが理想であっても、一旦、それを脇に置く。クラス全員が「参加」しているだけでも「おお、みんな来てくれてるジャン」と嬉しくなりませんか。
「ねばならない」は自分の思い込みです。
そんな理想を持つことは素晴らしいですが、そこに向けて「ねばならない」と思うと、自分も苦しくなってしまいます。
6 【楽しそう】を演出する
人は【楽しそう】なところに集まってきます。
ビジネスでも、店舗経営でも、イベントでも、S N Sでも。
運営責任者チームが、眉間にシワを寄せて、額に汗して奮闘していると、ちょっと悲壮感漂ってなかなか寄っていく気がしない、、、
楽しそうに笑顔できゃっきゃとやっている方が、協力者が現れやすいのかもしれませんね。
いかがだったでしょうか。
どれか一つでも、ちょっとやれそうと思うことがあったら、自分に対するハードルも低くして、少しチャレンジしてみるのがおすすめです。
人は自由にならない。
自分は自由に変えられる。
そして人は、楽しいことに寄ってくる。
大勢を一気に動員しようとせず、個別撃破から。
わたしもこんな普遍の法則に、いつも立ち返って試行錯誤しています。/
大澤弘子
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