TPpTPTP TpTpttPP (この争いの果てに太陽へと飛べ)
※人々が初めて地球以外の星で見つけた知的生命体は、鳥だった。最初、誰もが地球上の鳥と同じように、簡単なコミュニケーションを行っているに過ぎないと思っていた。しかし調べを進めていくうちに、鳴き声と嘴をこする音の組み合わせで、非常に複雑なコミュニケーションを行っていることが判明した。
ブルー教授は、この鳥をパント星鳥と名付け、その言語をパングゲージと呼ぶことにした。そしてパングゲージのコミュニケーション内容を、単に地球の言葉にするのではなく、詩に訳したのである。パンク星鳥たちは詩を奏でている、それがブルー教授の主張なのである。
最初に採取されたパングゲージは、教授によって「TPpTPTP TpTpttPP」というタイトルが付けられた。パント星鳥に敬意を示し、彼らの言葉によってタイトルが付けられたのである。教授は地球人で初めてパングゲージを使用した者とも言えるだろう。
以下はブルー教授によるパングゲージの解析結果である。
パングゲージ(パント星鳥言語)
P音(長音) 長く音を鳴らす。 p音(単音) 短く音を鳴らす。
T音(強音) 強く嘴をこする。 t音(弱音) 弱く嘴をこする。
P 存在を知らせる音。
PP 好意的な挨拶。
Pp 威嚇する挨拶。
PPtPPt 愛情を伝える音。
PptPpt 愛情に応える音。
PttPpt 愛情を拒否する音。
PTp 家族を表す音。
PTT 友人を表す音。
PPTp 親類を表す音。
PpTTPP 仲直りを求める挨拶。
T 危険を知らせる音。
TPP 比較的危険が遠い時の音。
TpP 比較的危険が近い時の音。
TpTpTp 逃げるよう促す音。
TPTPTP 近づくよう促す音。
TPPP 共に戦う時の音。
TPpTPTP 戦っている間に逃げるよう促す音。
TpTpttPP 太陽の方へ逃げる音。
TpTpttpp 太陽と反対へ逃げる音。
TpTpttTT 月の方へ逃げる音。
TpTptttt 月と反対へ逃げる音。
TttTtt 憎悪を示す音。
Tttptt 悲しみを示す音。