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Photo by
neconotama
【短歌】ポニーテール保存協会
濡れていく心の芯が恨むのは入道雲のスピード違反
コオロギは初めて舐めた朝露を歌にするため生き長らえる
あら不思議何はともあれ役立った現代思想が石油になった
カマキリに餞別渡す九月にも夕日は笑う空気読まずに
コーヒーがバケツ単位で消費され再び夜が殺されていく
名を知らぬ親戚強いる変身で仮面ライダー的な何かに
空港をまたいだ巨人何処へ行く天竺ならば馬が便利だ
八月に陽気な幽霊現れてリクエストした般若心経
雨音をリングファイルに収めたら読みかけの本パラパラ散った
もやもやが心の外に逃げるよう豚の丸焼き二つ注文
正式な謝罪文を書くために2テラバイトを要するらしい
七月に忘れた君をもう一度手に入れたくてドライブスルー
焼き切れた脳は土に埋めてくれ 蝉と共に鬨を待つから
法律で禁止はされていないこと告白ふて寝妄想ふて寝
初恋が伝説になり導いたポニーテール保存協会
ファッションや髪型の勉強して小説の設定に反映させたことあったのですが、評判よくありませんでした。ポニーテールぐらい知名度がないと、「意味のあることば」にならないんですよね。短歌も基本、「検索しなくていい言葉」で構成する必要があると感じて作ったのがポニーテールの歌でした。
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