見出し画像

落語好きなわたしが推す現役高校生のnote.


『甘くて、爽やかで、みずみずしくて、ちょっぴりビター』


彼には、そんな表現が適切なのだと思う。




若さ故の透明感と生きいそぐ大人びた横顔との間に揺れる、思春期特有の苦悩。

大人の私にはもう過ぎ去った季節であり二度と触れられない時間なので、たとえそれが彼にとっての、“悶々とした気だるい悩み”だったとしても、甘やかで眩しい憧憬として映る。

ちょうど、夏の日差しにビー玉を翳して、そこから漏れ溢れる光を下から眺めているような。そんな憧れ。もう二度とは手に入らないそれに、愛しさや尊さが漂う。



彼の賢さや優しさは、彼自身を孤独に包む。

それもまた、何かの揺らぎの中に揺蕩う若さで、戸惑いの中を彷徨いながら彼が確実に着実に大人へと成長している証なのだ。

そこに在る、生命の煌めきの美しさ。




彼は・・・

落語に興味があるという。
忌野清志郎が好きだという。
好きな女性のタイプはSHELLYだという。

憧れの女の子のことを敬愛の筆で語る。

雨の日に見つけたカエルの可愛らしさに気づける。
思いがけずに街ですれ違った友人に癒される。
母の作ってくれたお弁当を絶賛し、感謝の気持ちでいただくことができる。

星の王子さまを読む・・・とは言っていたけれど、最後までは読みきれなかったかもしれないな。大人になれば愛しく思える物語だけども、16歳の男の子には何も引っかかる要素がないものね。笑

彼にはいつか、『ぼくを探しに』『ビッグ・オーとの出会い』を読んで、厚めの感想を聞かせてもらいたいなと思う。

中身は大人で、たまに見せる子供な無邪気さを持つ彼が、この絵本をどう捉えるのかが非常に興味深いのである。


余談だが、わたしは自身の結婚式の会場に以下の4冊の本を飾った。

100万回いきたねこ
 しろいうさぎとくろいうさぎ
 ビッグ・オーとの出会い
 星の王子さま

子供の頃から絵本や童話が好きなわたしは、大人になっても今もなお好きで、花嫁道具と人生のバイブルはこの4冊であらかた賄えると思っている。

同じ本でも、それを手にする年齢によって抱く感想は異なってくるはずだ。だからこそ、若いうちに一度、目を通しておくことで、何かの節目節目で読み返すと、自身の変化や成長、新しい気づきに出会えると思う。



彼みたいに真面目な賢い若い子たちには、絵本や童話はもちろん、たくさんの落語や、一馬のラジオを聴いて欲しいと思うのだ。

世の中は想像以上に広いのだということ。
未来は想像以上に明るく楽しいということ。

大人たちは次の世代にそういうことをきちんと伝えていく義務があると思う。

いい学校に入りなさい。
いい会社に入りなさい。
そんなんじゃ
人としてダメになっちゃうわよ。

大人たちがそうやって脅すから、子供達は未来を不安がってやる気をなくす。

精一杯楽しみなさい。
そのためには今を全力で生きなさい。
せっかく生まれてきたのだから、
人生を味わい尽くしなさい。

って、ポンと背中を押してさえしてあげれば、子供達は自分の翼で羽ばたいていけるくらいのタフさは持ち合わせているのにね。


12月にイベントをするから、願わくば、彼には都内まで来て欲しいと思う。(←暗に彼にだけに向けて言ってると思ってるでしょう?これ読んでいるみんなに向けてだよー!)




そんな彼と、こちらの彼。

実は、最初は同一人物なのかなと思っていた。

なぜなら、こちらの彼も落語に興味があるご様子。

こちらの彼は、Twitterで出会ってなんとなく仲良くさせてもらって(と思っているのは私のほうだけかもしれないが)、あぁ、あの彼に似ているかもなぁとふと思ったのだが、すぐ後に別人と気づく。

こちらの彼は、2ヶ月前のnoteが存在しないので、ここで推しnoteを紹介できないのが残念であるが、猟奇的なイラストの才能が恐ろしいまでに秀でているので、ぜひ遊びに行ってみてほしい。



そんな彼らには、わたしが人生で一番初めに好きになったアーティストの『ペンフレンド』という歌の歌詞を贈りたいと思う。

わたしがちょうど彼らと同じような年頃に買ったアルバムに載っていた歌で、当時は今以上にずいぶんとふざけたキャラクターのアーティストだったが、こんなあたたかい歌詞も書くのだと、ますますファンになったものでした。

友達もおらず、ちっとも学校が楽しく無なかったわたしを励ましてくれた歌詞。

10代の君に言えることは
「大丈夫、時間は過ぎてゆく」
人生の意味など探すより
最高の笑顔でいてほしい。
二度と無い日々をくれぐれも大切に。



冒頭の彼のnoteの中でも一番オススメなのは、好きな女の子のことを綴った淡い吐息。

「あ。あの娘、かわいいな」

という感情以上に、胸に抱いている相手への明確な想いを語れるのは、この年齢の男の子にはなかなか見受けらないことだと思う。

自分で自分自身の想いに気づきにくい頃だと思うし、恋に恋したいだけのお年頃だったりもするし、その中で、自分以外の誰かに好意以上の敬意を抱けるのは、きっと彼が自分の中に達観した大人を飼っているからだと思う。

大人びているからこその苦悩も多いけれど、そこに垣間見える若い爽やかさにほっと穏やかな気持ちにさせられる。

わたしに、こんな“推しnote”を書かせた現役高校生ゆんと君の『拙い日記』という名の、“青くてみずみずしい吐息たち”を集めたnote。


ぜひ、皆様、ご賞味あれ☆






今回は・・・

poohさんの企画 『#あなたの推しnote教えて』に参加させていただきました!

poohさん☆ ハートフルな企画を本当にありがとうございます♪

綴っていて、とてもあたたかい気持ちになりました☆

2020年10月18日(日)23:59
まで募集しているそうです♪









スクリーンショット 2020-06-10 9.59.53

↑ 気に入ってもらえたら、フォローしてくれると嬉しいです。


500円あればワンコイン寄席に行けちゃうんです☆もっと落語や寄席に行って、もっともっと楽しい記事を皆さんにお届けします♪