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落語の書き方 “How to 創作落語”
「『心灯杯』に参加したいんだけど、創作落語ってどう書くの?」
というご質問をいただきました。
ひとりでも多くの方に興味を持っていただけて嬉しい☆
実は、第1回心灯杯後にも同じような質問をいただいていたので、ここで解説いたしますね。
まず、創作落語の作り方ですが・・・
「知りません♪」
え?
ハイ、知らないんです。←
Whatっ!?
「“落語作ろうぜ!”とか言ってる主催者がなんで作り方を知らないんだよっ。ちゃんちゃらおかしいぜっ!ヘソ茶だぜっ!」
ですよねー☆
でも、それもそのはずで、第1回心灯杯は偶然に自然発生的にできたイベント企画だったのです。
「こんな落語聴きたいなー☆」
という何気ないわたしのつぶやきを拾ってくださった3人のナイスクールガイたち(世間は彼らを“東の三賢者”と呼ぶ。←ウソ)が、速攻で、即興で、ハイクオリティな作品を作ってくださったことから始まったのです。
第1回 心灯杯 参加者作品一覧
なので、わたしは“落語好きな人”だけで、“落語の作り方を知っている人”ではないんですね。
なのに、堂々と「さあ!みんなも落語作ろうぜ!」とか声高によびかけちゃうわけです。おそろしいよね♪
そんなわたしが唯一作った創作落語といえば『心灯杯のプレゼント』だけです。
しかも、これも“創作落語小説”という、ハイブリッドなオリジナルジャンルを築いちゃったなんちゃって作品なので、高座にかけられるような純粋な創作落語では無いんですね。ますます恐ろしいよね♪
それでも、『心灯杯』を再び開催する理由は・・・
とっても楽しいから! ←
うん、もうね、楽しいことを目一杯堪能するために生きているので♪
さて、そんなわたしでも、「落語ってこう作るといいんじゃないかな?」というちょっとした指針とアドバイスは示せると思うので、以下に挙げてみますね!
1. 先人たちの真似をしてみる。
『学ぶ』とは『真似る』だと、よく言いますよね!特にオススメは、銀杏亭魚折氏。言わずと知れた、その世界では有名なレジェンド☆ この方、プロ以上にプロマインドな人気の落語家さんで、プロの噺家さんにも作品提供されていらっしゃるので、ぜひ参考にしてみてください。音声と併せて聴いてみてね☆ 本当に面白い♪
個人的には、こちらの落語台本が結構好きです♪↓
2. 先人たちのアドバイスを読んでみる。
第1回心灯杯参加者の人見武氏、自然対数乃亭吟遊氏が『落語の書き方』を残してくださっています。「何もアイディアが出ないよ〜っ」とお困りの人にも、落語以外の創作執筆をしたい人にもオススメです。他にも『落語の書き方』をすでにnoteに記されている方や、「自己流でもよければまとめますよー」っていう人がいらしたら教えてください。このマガジンに収めさせてください☆
3.実際に落語を聴いてみる。
YouTubeで無料で落語を拝聴できる時代になりました。「オススメは?」と尋ねられたらYouTubeで“落語”と検索して、噺家さんぽい人が出てきたら“それ”。まずは聴いてみて、雰囲気だけでもみてみてると何かヒントが掴めるかも知れません。もしくは実際に寄席に行ってみるのもいいかもしれないですね。
>寄席に行った事は一度もない。が、興味を持ってはいた。
とのことで、“素敵な夏フェス2020”を過ごされた方もいらっしゃるようです☆
実は、“創作落語”には明確な定義が無いように思います。
(むしろ、ご存知の方いらっしゃれば教えてください)
落語を広義の意味での“ひとり芝居”と捉えると、やはりシンプルなシナリオ形式になっていて、それ以外にちょこっと補足メモなどが書かれているイメージなのです。
そして、噺家さんのネタ帳って、お笑い芸人さんのネタ帳と同様にキャンパスノートのようなものにそのシナリオ形式のネタを手書きで書き連ねている。
そんな感じです。
4.オチ(サゲ)をつけるとそれっぽくなる!
落語では“オチ”のことを“サゲ”と言います。「よくわからないよーっ」て人は、星新一のショートショート風に仕上げるとそれっぽくなります。ちょっとオチにこだわりたい上級者の人はこちらを参考にどうぞ。
5.地噺は会話形式でなくても成立する。が、文章だけで笑いを取るのは難しい。
落語には“地噺”と呼ばれる、語るタイプの落語もあります。“節と張り扇の無い講談”といったイメージです。わたしはこの地噺は好きなのですが、台本だけで表現するとちょっと難易度が上がるように思います。
ちなみに古典落語だと『紀州』
創作落語だと桂竹丸師匠の演目に多くみられます。
こんな感じで書いてみましたが、つまるところ・・・
初めて『心灯杯』に参加する方は、
1. 星新一風なショートショートを作って・・・
2. “ひとり芝居”をイメージしながら・・・
3. セリフ形式(シナリオ形式)を雛形にして・・・
4. オチをつける!
こんな感じで良いと思います♪
シナリオライター、脚本家、劇作家、放送作家、小説家・・・などなど執筆関係の仕事を志望している方。
書くのは趣味だけどすごく好き!という方。
よくわからないけどおもしろそうだからやってみたーーい!という方。 ← コレ一番大事☆
プロアマ問いません♪
楽しそうと思ったら、一緒に全力で遊びましょう!
いい大人こそ無邪気に楽しみましょう☆
真剣に遊び倒せる、遊び心満載のステキな作品が続々とやってきています♪
そんな第2回 心灯杯の募集要項はこちら
ひとりでも多くの方の作品にお目にかかれるのを楽しみにしております♪
ところで、『#心灯杯前夜』のハッシュタグが新設されていて、ニクいわぁ♪と思ったのはわたしだけでは無いはず☆
アセアンそよかぜ氏のナイスな遊び心、めっちゃワクワクするっ♪
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