「慣れ」の力は最強。
「慣れ」の力はすごい。どんな問題であっても、あらゆる「コツ」「方法」よりも、一番頼れるのは「慣れ」…すなわち経験である。
そしてこの「慣れ」は思ったより早く発生する。1〜2回の経験で十分である。
最初はすっごくドキドキするような挑戦でも、3回目となれば全く平気なことを経験したことがないだろうか?
モノによっては2回目で平気になることもあるかもしれない。
全然関係ない話になるが、私は「実社会では叱られたり理不尽な目に遭わされまくるのが普通なので、子供は可能な限り厳しく教育されるべき」という考えを持っていた。
なぜならかつての自分の考えの上では、褒められ、甘やかされ、ほとんど叱られずに育った子供は少し叱られたり、キツい目標を立てさせられたり、心無い言葉を言われただけで折れてしまうと思っていたからである。
今の「褒めて育てる」「体罰禁止」「怒鳴らない」と言った現在主流となっている教育では、軟弱な若者が増えてしまうと考えていたのだが、人間の「慣れ」の力を知っている今なら、別に子供のうちは優しくしても良いかもしれないと考えるようになった。
軟弱な、打たれ弱い状態で育ったとしても、結局は数回酷い目に遭えば、「酷い目に遭う」という状態に適応できるからだ。
昭和や平成初期に育った子供に比べたら、社会に出てしばらくの「痛み」は大きいかもしれないが、最初の数回さえ耐えてしまえば「慣れ」を得られるはずである。
そう考えれば「実社会が厳しいから子供も厳しい環境に適応できるよう厳しく育てるべき」と考える必要はないように思えた。
あとは、最初の数回のダメージを今の子供が耐えられるかどうかだけである。
また全然違う話になるのだが、
この「『現代のなるべく優しくする教育』は厳しい実社会に即していないのでもっと厳しくするべきでは」という問いを何人かの他の人にも話したことがあるが、
そこでは「昭和世代に育った人もいずれは定年を迎え今の若い世代がリーダーになっていく。だから優しい人を育てていけば社会全体がいずれは優しいものになる」という結論で終わった。
かなりの楽観論であると思わざるを得ないが、もしそうであるなら幸せであることこの上ない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?