理想の温泉

北投1 今日は、温泉の理想形のひとつをご紹介します。レンガ造りの1階と山小屋風の2階を組み合わせた、おしゃれな建物。ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが。
北投2 一階の温泉部分。残念ながら、今は営業していませんが、素敵な空間だと思いませんか?
北投3 2階には、少し洋風の外観からは意外な感じのする、いかにも日本の温泉らしい、くつろげる畳の大空間があります。
北投4 ステンドグラスが同時代の日本の温泉施設と同じ雰囲気で、素敵です。しかし、この建物は、台北郊外の有名な温泉地=北投にある北投温泉博物館なのです。1913年台湾が日本の統治下にあった時代に、伊豆山温泉を意識しながら、総督府も建てた森山松之助が手掛けた建築物なのです。規模や雰囲気など、温泉の一つの理想形がここにある気がします。温泉として現役でないことだけが、残念ですが、同じ森山松之助が建てた温泉施設が現役で入れる場所があります。諏訪の片倉館がそれです。雰囲気も近いのですが、2階が畳でないことがおしい。

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