言葉にしてないホントの気持ち「住宅のお悩みヒアリングとアドバイス #1」
不思議なことに、設計事務所を退社してからの方が友人から家の相談をよく受けます。
設計事務所を退社した時、もう設計業務はしたくないと思っていたんです。私とにかく疲れてた。設計業務をしたくないというよりは、何もしたくなかった。
私が勤務していた設計事務所は、医療施設や福祉施設を主に設計していて、退社する前3年間ぐらいだけかなぁ、その頃はワンルームマンションや分譲マンションも担当しました。
そんな訳だから、お客さまは企業様ばかり。お客さまの希望は利益追求。
個人のお宅を設計した経験はなく、故に個人のお客様との打ち合わせ経験もありません。
友人からの友人宅の相談、住宅計画での相談対応、全て個人宅についての内容ばかり。「仕事をしていた時と相談される内容が全然違う!」戸惑ってばかりいます。
でもせっかく相談されたからには、何とかお悩みを解決できるアドバイスをしたい!そう思い、現在消費者さんからの相談の聞き方を勉強しています。その内容を自分の理解を深めるためにnoteに綴っていこうと考えています。また、同じように勉強されている方の参考になれば嬉しいです。
消費者さんからの相談内容は、2つに分けて考えることが大事です。
1 物理的問題
2 感情的問題
消費者さんは物理的な問題を口にします。が、問題の本質は感情的な問題なのです。この2つの問題をいかに分けて考えるかが、ヒアリング力と提案力になります。そして、どんな問題をも解決に導ける思考力となるんです。(っと勉強しました😅)
私が以前書いたこの記事「実家どうしたらいいの?」これも物理的問題と感情的問題を分けて考え、問題解決に導く思考力を発揮したものです。
今日の事例はこちら、こんな相談をされたら、消費者さんが言葉にしていない本質は何だと思いますか?
賃貸でずっと住んでてもいい?
きっとこの方は、賃貸にずっと住みたいと思っているわけではないのでしょう。家を買うお金がないから、賃貸に住み続けるしかないのよね。でも本当は家を買いたい。そんな本質が見えてきます。
こんな時のヒアリングは、
「どうして賃貸にずっと住み続けたいの?」
そしてアドバイスとして、
「一生賃貸に住んだとして、一体いくらかかるか計算したことある?」
消費者さん自身が自分の本質に気づいていないこともあります。質問を投げかけることによって、ご自身で自分に向き合っていただき、ご自身で悩みの本質に気付いていただく。
こんなアドバイスができるよう切磋琢磨していってます。
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