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#168 ひとつでも多くの出会いを

「ひとつでも多くの出会いを増やす」
これは来年に限らず、僕の人生における抱負にしたい。
先入観は取っ払って、一つでも多く、いろいろなものに出会っていきたい。

世の中の全ての本を読んでみたいけれど

2024年に僕は70冊の本を読んだ。
2023年は91冊を読んだので、僕としてはかなり少ない方だ。
完全なる言い訳だが、仕事の忙しさにかまけて、読書時間をとらなかったのが大きな要因だと思われる。

読書は数ではない。
だけど、世の中に素晴らしい本がたくさんあるわけだから、一冊でも多くの本と出会いたい――。
いや、世の中の全ての本を読んでみたいと思うのは、読書家の性である。

そういえば司書であるにも関わらず、今まで調べていなかったことがある。
この日本という国では1年にどれくらいの本が生まれているのだろう。

1年に生まれる本の数

2023年度に国立国会図書館へ受入された本の数は、19万6457点。
これは日本で出版されているもの以外の図書も含んでいると思われる。
それにしても、とてつもない数字である。

また日本財団によると、日本で1年間に出版される書物の冊数は約7万タイトルであり、1日あたり200タイトルもの本が生まれているのだという。

つまり、僕が今年読んだ70冊という数は、日本で1日に生まれている本(タイトル)の数にも満たないのである。
世の中にある全ての本なんて、夢のまた夢——。
いや、もちろん最初から到底無理だということはわかっている。

だからこそ、一冊でも多くの本と出会うために、積極的に時間を取り、積極的に知る気持ちを持っていくことが大切なのだ。
僕らの持つ時間というのは有限なのだから。

積極的に出会っていきたい

出会いはもちろん本に限らない。
人ともたくさん出会っていきたいし、大好きな音楽を1つでも多く見つけていきたい。
実際、それらと出会ったおかげで、僕の人生は確実に豊かになった。

一方で、先に述べたようにどうしても出会いに対して積極的になれない状態になるときだってある。
あるいは、余計な先入観によって、自分から出会いを遠ざけることもある。

例えば、人。
見た目や話し方から、なんとなく話すことを拒んでしまったり。
例えば、本。
タイトルだけ見て、自分は苦手そうと勝手に思って手に取らなかったり。

僕はそんな先入観によって、とても多くの出会いを逃してしまったような気がしてならない。
もしかしたらその出会いによって、人生は変わったかもしれないのに。

だけど、それを今後悔したところで仕方がない。
失ってしまった昨日より、得られるかもしれない明日を見つめていたい。

来年、いや今このときから僕は、色々な先入観を取っ払って、一つでも多くの出会いを増やすために動く人間を目指す。
人も本も音楽も、この世にあるもの全てと出会うことはできない。
ならこの限られた時間の中で、少しでも多くのそれらと出会っていたい。
僕の命が尽きたとき、なるべく後悔をしないために。

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立竹落花
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