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#133 親も先生もただのひと
子どもの頃。
親や先生に言われたことや注意されたことは絶対正しいと、心のどこかで信じる自分がいた。
それになんとか抗いたかった反抗期でさえ、自分が間違っていて、親や先生が正しいというのが現実だと思っていた。
けれど、今はそんなことはないと思っている。
親や先生というのは、自分より長く生きているだけ。
あるいは自分より多くの知識や経験を持っているだけだ。
彼らの言葉が、全て自分に合っている確証なんてどこにもない。
結局のところ、親や先生だって自分と同じ、ただの人間なのである。
親の言葉に服従した過去
僕の母親は、普段は優しく、勤勉で、尊敬できるところはたくさんある。
一方で、時折子どもである僕を落としてくることがあった。
例えば、テストで良い点数をとったとき。
一度は「すごいね」と褒めてはくれる。
しかし、そのテストの平均点が高いとわかるとこう言ってくるのである。
「ああ、じゃあそれくらいの点数が採れても不思議じゃないね」
母はよくこういったことを言ってくる。
褒めた後に、落としてくるのである。
そして、子どものころはどうしてもその言葉に従ってしまうのである。
母のその言葉を聞いて、せっかく頑張ったと自分を褒めたとしても、
「そうか、これくらいの点数はダメなのか……」
と、母の言葉に引きずられて、自己肯定感が下がってしまうのだ。
当時は、母の言うことは全て正しいと思っていた。
だから、ネガティブなことでも鵜呑みにしてしまったのである。
先生の言葉に抗えなかった過去
中学・高校時代の先生にも、そういったことを言われたことがある。
僕は中高一貫校に通っていたのもあり、6年間お世話になった先生の顔ぶれはほとんど変わることはなかった。
僕にとってそれは凶と出てしまっていたと今は思う。
僕は、このnoteでもそうなのだが、基本的に自分で調べて、自分で考えて、自分で組み立てた方法で物事を進めていくことが合っている。
もちろん、他人のいい部分は真似をするし、参考にはする。
だが、誰かから言われたことをそのままやるということに向いていない人間なのだと、今では自己分析している。
学生時代でも、勉強を自分のやり方で進めようとしていた。
それを先生に相談したところで、こう言われてしまったのだった。
「そのやり方じゃ伸びないと思う。私の言った通りにやった方が絶対いい」
当時の僕は、自分の適性など知る由もなかった。
先生の言うことは正しい。なぜなら、先生なのだから。
そう思って、自分のやり方をやめて、先生の言う通りにやってみた。
結果的に、成績が伸びることはなかったのだった。
一番信じるべきは自分の気持ち
僕は、自分のことを信じることができなかった。
そして、どういうわけか、親や先生が言うことというのは絶対に正しいと思い込んでいた。
だが、それは違う。
親や先生なんて、ただの人でしかないのだ。
もちろん、彼らの言うことが正しいこともたくさんある。
一方で、自分にとって正しくないことだってあるのだ。
平均点が高くたって、ある程度努力しなければいい点数は採れない。
その努力ができた過去の自分を、僕は褒めてあげたい。
大学受験は結局失敗に終わってしまった。
だから大学では、自分のやり方を模索して、独学をした。
その結果、大学から表彰されたり、資格取得や大学院合格もできた。
親だろうが、先生だろうが、上司だろうが、目上の人だろうが、
他人の言葉の全てに従う必要は全くない。
その通りだと思えば従えばいいし、違うと思えばそういう意見もあるんだと思えばいい。
一番信じるべきなのは、自分自身。
自分自身がどうしたいか。何をやりたいか。どう生きたいか――!
自分の心の言葉に、耳を傾けることが大切なのだと思う。
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