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地獄の入院生活②


小児診察

歩行も食事も問題なし!

ということで、今日から母子同室。

母子同室までの流れは、息子くんが小児科医に診察してもらった後、私が医師から現状の説明を受けて、いよいよ2人に。

朝からそわそわ。

早く会いたい、早く抱っこしたい。お腹の傷は痛すぎて、起き上がるのもままならないけど、そんなのどうでもいい。1分1秒でも長く一緒にいたい。
そんな気持ちでいっぱいでした。

「Rakiさん、診察ですよー。息子くんそこで待ってますからね。」

と、看護師が呼びに来て一緒に診察室へ。

ワゴンに乗せられた、可愛い可愛い我が子。
早く抱っこしたいなぁ、そう思うけど冷静に。

「よろしくお願い致します!」

そう言って医師の説明を聞きました。

「息子くんは、生まれる時、感染兆候がお母さんに出てから心配だったんですが、そこは大丈夫でしたよ。ちょっと血糖が安定しなかったけど、もう大丈夫そう。ただ‥」

え?ただ??????問題あるの????


一気に不安が押し寄せてきました。理由はないけど、自分の子供は全く問題がないと思っていたからです。

「大したことではないんです。ただね、心臓の卵円孔と呼ばれる部分が本当は生まれた時に閉まるんだけど、開いたままなんですね。おそらく、閉まるとは思うんですが、退院時の診察のときに、循環器の先生に来てもらうので、心エコーをして判断します。」

卵円孔開存。
看護学校で学んでいたし、大抵の場合年齢を重ねるとともに閉じることも、大丈夫であることも頭ではわかってるんですが、いざ、自分の息子がそうなると‥言葉を失いました。

よく、ドラマや小説で聞くセリフ

「ごめんね。ちゃんと産んであげられなくて」

そんな気持ちでいっぱいに。

なんともないにしても、通常ではないってことが、すごく私にとっては申し訳ない気持ちでいっぱいに。

母も夫も医療従事者。わかるとは思うけど、また責められるのか‥とそんな自己防衛の気持ちも出て来てしまってました。

でも、心エコーまでクヨクヨしても仕方がない。
そう気持ちを奮い立たせ、いざ、母子同室。

母子同室

診察が終わり、息子くんと部屋へ。
部屋には誰もいなく、私と息子くん2人だけ。
大部屋なのに寂しいなぁ‥。ママ友が欲しくて大部屋希望にしたものの、誰も入らず、ましてやコロナ解除にはなってるものの、病院的に接触禁止のためカーテンは閉め切り。

すやすや眠る息子くん。
はぁ、可愛い。
子供嫌いの私がそんな気持ちになるなんて。
小さい手をギュッと握って、可愛い寝顔。

そんな風に思っていると、助産師が来室。

「母乳をあげてみよっか」

と、おー!いよいよだ。と張り切る私。

「はい!」

と言って、消毒や体制を教わるのですが‥

あれ?あれれ??飲めない????

息子くんはなかなか乳首に喰らい付けない。
横抱き、縦抱き、フッドボール抱き
試したけれど、吸えなくて、口を閉じてしまう‥。

まさか、そこで壁にぶち当たると思ってなかった私は、なんだかどんどん疲れてしまってました。

「大丈夫大丈夫!!みんな最初はそうだよ!一緒に頑張って行こ!」

そう声をかけてくれたのは主任。
まあ、一回目だしと、気持ちを切り替え、ミルク作成に。
ちゃんと飲めるかな‥


‥‥いやいやいや、めっちゃ飲むやん。何その勢い。母の乳は???????

息子くんは飢えてたかのようにミルクに食らいつき、一気飲み。
時間通りにやってるし、体重も増えてるのに‥。

そんなこんなで授乳指導が続きました。
息子くんは飲めるときもあり、飲めない時もあり。
私の母乳は一応出ている様子。

何日かして、その日は沐浴見学や退院指導、小児診察など山盛りの日。
担当の看護師が挨拶に。

「よろしくお願いします!このあと10時から沐浴見学になりますね。ミルクの時間的にも大丈夫そうですね。」

めちゃくちゃテキパキな看護師。だけど話し方がディズニーランドのキャストさんみたい。
そして、すごくタイムスケジュール通りに動いていて私も準備がしやすかったです。

説明も何もかもわかりやすくて、いろいろ相談もすることができました。

授乳がうまくいかないことも相談してみると‥
とても丁寧に提案してくれました。

「Rakiさん、もし抵抗があったり、嫌だったら言ってくださいね。補助乳首というものがあるんですね。哺乳瓶の乳首なんですけど、それを胸に当てて赤ちゃんに吸ってもらうって方法もあるんです。慣れて来たら、外しても良いんですが、一度試してみませんか??息子くん、哺乳瓶からはちゃんと今飲めてるみたいなので、やってみる価値はあるかな、と思います」

私は別に物を使うことに全く抵抗はなく、

「ぜひ、試してみたいです!」

そう言って、お願いしました。

息子くん、しっかり飲んでくれました。
そして、看護師は補助乳首に母乳が溜まってることも見せてくれ、私の母乳がちゃんと出てることを伝えてくれ気持ちを落ち着かせてくれました。

本当に安心しました。

それからというものの、直授乳、補助乳首授乳、ミルクと組み合わせながらの授乳を行なっていきました。
直授乳は、乳首を口に当ててもなぜか口を開けてくれずではありましたが、、、。

そんなこんなで、これまで1人ぼっちの大部屋でしたが、仲間が増えることに。

夜も寂しくないなと、1人ワクワクしてました。

え?その咳

出産が終わり、部屋へ来たお母さん。
心の中で、
「お疲れ様です」
と思いながら、ほっこりしておりました。


それも束の間。

ゴホゴホゴホッ!!!

異様な咳。医療従事者ならわかる、嫌な咳。
普通の乾燥からくるものではない咳。

そして30分に一度測定する体温。

ピピピピッと

音が鳴る。

看護師が隣のベットのお母さんのもとへ。

「咳出てるね??大丈夫??他の症状はある??」

「無いです。乾燥と鼻炎があるんです。」


絶対嘘だ。そんな咳じゃ無いもん。

そうは思ったものの、何も言えず。

その後も咳と体温測定を繰り返すママ。

夜勤帯の看護師が、ママのところへ。

「咳出てますね。熱はどうですか?」

「風邪の治りかけなんです。大丈夫です。」

え、さっきと言ってること違う。全然違うじゃん。てか異常だよ、鼻水もめっちゃかんでるし。
息子くんが心配‥。

まだ、生まれたての我が息子。大部屋でカーテンを閉めてるとは言えど、同じ部屋。
この咳はコロナかインフルだ。同じ部屋にいたく無い‥。
ナースコールを押して相談することに。

答えは、
「必要な検査をして、何も出てないから大丈夫」

とのこと。
必要な検査ってなに???

「もし、同室が嫌なら差額を払って個室に移動してください」との返答

自分の精神的安定も考えて、個室移動をお願いしました。

なんだか、傷をかばったり、心臓のことだったり、母乳がうまくいかなかったり、とにかく疲弊していた私には我慢できない事項でした。

個室へ移動したらわかったこと。それは

めっちゃ快適。快適すぎる。

1人の部屋は本当に快適で、消灯やなんやと気にしなく過ごせました。

そしてその後判明した事実‥それが

同室のママさんは、インフルエンザだったこと。

そして、そのあときた人に感染したこと。

感染管理‥どうなってるの?????部屋を変えてよかった‥

と心から思いました。

今日はここまで。

いろいろ起こりますね。

今日もみなさんが楽しく過ごせますように。

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