見出し画像

怒鳴り散らした夜

ある大雪の週末。

私は意味もなくイラついていました。

本当にただイライラ。

対輝くん、息子くんのやることなすこと全てが気に入らない。

この感情をどうにもこうにもコントロールができずに、自分自身も嫌気がさしていました。

いつもは割とアンガーコントロールが得意な方‥なはずなのに。

私が小さい爆発を繰り返し、大爆発をした夜。

この日の晩ご飯は
「二日間出汁をとったお店を真似した鶏白湯ラーメンと米粉の皮の小籠包」
これを作るため、2日前から、いろいろと準備を進めていました。

なぜズボラな私がこんなことをしたかというと。
対輝くんから小籠包が食べたいとリクエストがあったからです。
でも、私が2度と作らないと決めている料理は餃子。
なんとなく、餃子がダメなら小籠包もやばいなと思ってたので、とにかく準備を早め早めに行いました。
専業主婦として、旦那様が喜ぶものを作りたい!息子くんが楽しくご飯を食べられるようにしたい!そんなポジティブな気持ちで、始めたことなのに‥。

この日、記録的な大雪の日。
朝から雪かきをしていた対輝くん。
外遊びでへとへとしていた息子くん。
14時から18時までお昼寝。

17時半に私はご飯の準備に取り掛かりました。
対輝くんも起きてきて
「ちょっと5分くらい家の前雪かきしてくるわ」
そう聞いた私は、逆算して動き始めました。

逆算したは良いけれど、米粉で作った皮は、最悪なくらいにポロポロと破れやすかったんです。
イライライライラしているところ、最悪なタイミングで息子くんが起きて泣き出します。

あーー、手が汚れてるのにーーー!!!
てか、もう8分経ってる。なんで戻らんの。

そう思って途中だけど手を洗い、息子くんを連れてきます。
騙し騙し、作ろうとするのですが‥。
全然泣き止まない。
息子くんのラーメンの麺も切らなきゃならないし、息子くん用のものと大人のものは全て違います。
なので、お湯を沸かしたり、茹でたり、この日のメニューは時間との戦い。

小籠包はまさかのボロボロ。中から溢れさせたいスープも皮がボロボロだから、絶対にこれは食べる前から溢れ出る。
みんなを喜ばせたいだけなのに、うまくいかないし、息子は泣き喚くし、お湯は沸くし、私の怒りも沸騰爆発!!!

「うるさーーーーーーい!!!!!!なんで泣くの!!!!そこイタズラしない!触らない!お湯危ないから近づかない!!!!」

息子くんに八つ当たり。
息子くんはびっくりして、固まってしまいました。
その瞬間、私の中に罪悪感が込み上げて泣きそうになりました。
それと同時に、5分で戻ると言った対輝くんが戻らないことに苛立ちが込み上げる。

キッチンから私の出せる最大の声で叫びました。

「ご飯ーー!!!!!!ご飯だから入ってきてー!!!!!!!!」

‥。

音沙汰なし。

また叫ぶ。

反応なし。

カチン。また私の堪忍袋の緒が切れました。

火を止めて、息子くんを抱っこして、ノースリー、息子くんはシャツのまま、大雪の外に出ました。

「戻って!!!!!!あなた!戻って!!!!!」

返事がない。

家の前に人がいない。
車庫に行ってみると、電気はついてるけど、誰もいない。

イライライライラ。


うちに続く一本道。その遠く遠くにポツンと見える影。
除雪してやがる。
わかるんです。
必要なこと。でも、こちらも時間を計算して動いてるんです。5分と言われたら、5分で戻る動きをしてる。にも関わらず、時すでに47分過ぎ。
そこから叫ぶも届かない。

一度家に戻る。

蒸しあげていた小籠包があと7分で蒸し上がる。
対輝くんに熱々を食べさせたいのに、今からダッシュで除雪機片付けて、家入って、着替えて、手を洗って‥絶対冷えるじゃん。
ラーメンだってわからないし、うちは二口コンロだから一気に全部は進行できない。もうやだ。

そう思ったら、私は外に出てました。
これでもかってくらいの速さで、対輝くんのところへダッシュ。

「ご飯なんだけど!!!!!」

「なんで怒ってんの?」

「何回も読んでんの。5分って言ったからそれに合わせてやってんの。家の前だけじゃなかったの?そうじゃないなら一言言ってや。あゆも起きてるし、もうできるから。伸びるし冷える。」

ブチギレながら家へ戻る。
出来上がる小籠包。
想像通り、皮がボロボロで汁が出ちゃってる。
はあーーもうやだ‥。
キッチンもいつも、洗い物と料理を同時にやるので片付けもスムーズにできるようにしてるのに、めっちゃ汚い。
はあーーーーー、2度とやらない。

対輝くんが入ってきて、息子くんもそっちに走る。

大喜びでご飯を食べてる2人だけど、私は楽しくない。
私がイライラしちゃってるのが悪いし、対輝くんはちゃんと家の仕事をしていただけ。

ごめんなさい‥。

そんな気持ちでいっぱいになった1日でした。

今日もありがとうございました!

皆さんにとって良い1日になりますように。

いいなと思ったら応援しよう!