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ラクビルって何やっているの?CEOが事業内容をご紹介!

ラクビル株式会社 代表取締役CEO 大内健太郎 略歴

1989年神奈川県生まれ。北海道大学経済学部卒業、マサチューセッツ工科大学経営大学院修了(Class of 2022)。2012年に新卒で三菱商事株式会社に入社。国内商業施設のAM業務、国内物流施設の用地取得・開発・リーシング・売却業務、中国およびインドネシアにおける分譲住宅開発業務に従事。2022年9月より現職。

ラクビルは、何をやっている会社ですか?

現在、「ラクビルTeX」という事業用不動産のテナント業務を効率化するツールを提供しています。といっても、これだけだと分かりにくいですよね(笑)。

私たちのサービスは、オフィスビル、商業施設、物流施設など、いわゆる非住宅の事業用不動産を管理または所有する方々向けです。管理業務といっても、単に建物を維持するだけでなく、入居しているテナント企業とのやり取りも重要な仕事の一つです。例えば、テナント側から「この設備を使いたい」と申請が来たり、トラブルの問い合わせが入ったりしますし、管理側からも点検作業の日程調整をテナントと進める必要があったりします。そんな「やらなきゃいけないこと」が日々たくさんあるんです。

事業用不動産の管理は、プロパティマネジメント(PM)会社やビルマネジメント(BM)会社など、さまざまな役割の会社や担当者が連携して行っています。ただ、どの業種にも共通する課題として、人手不足が深刻なのです。PMやBMに加えて、清掃や警備など、現場を支える人材が足りていない状況が続いています。

ラクビルTeXは、この人手不足を解消するために、不動産内で発生するさまざまなやり取りを効率化するツールとして展開しています。設備の故障連絡、共用設備の予約、館内申請といった日常業務をデジタル化し、現場の負担を減らす仕組みです。リリース当初は、機能が足りずにご迷惑をおかけすることもありましたが、ユーザーの皆さまが根気強くフィードバックをくださったおかげで、徐々に改善され、「痒いところに手が届くマニアックなビル管理向けSaaS」として評価されるようになってきました。本当に感謝しかありません。これからも業界の発展に貢献していきたいと思っています。

さらに、テナント企業の従業員とビル管理側のコミュニケーションをサポートする「ワーカー向け機能」も提供しています。これにより、テナント従業員の満足度を向上させることも目指しています。

どのようにしてこの事業に至ったのですか?

最初は中小ビルオーナー向けのサービスを提供していました。ただ、いろいろ試行錯誤を重ねても、うまくいきませんでした。

一番の原因は、中小ビルオーナーほど高齢でデジタルリテラシーが低いケースが多く、DX(デジタルトランスフォーメーション)を担当する部署もないため、導入がなかなか進まなかったことです。特に、大手企業で成果を出した実績がないと信用してもらえない現実がありました。簡単に言えば、彼らにとって「分かりやすい効果」を示せるサービスを作れなかったんです。この失敗に気づき、サービスを撤退することになったときは、その中でも根気強く支えて下さったお客様への申し訳なさから、本当に目の前が真っ暗になりました。

でも、冷静になってチームで話し合い、ラクビル事業を通じてやりたかった全体プロダクト構想を大きな紙に書き出して、ブレイクダウンしました。「何が収益化できるのか?」「何が市場で求められているのか?」を分析しながら、知り合いを頼って不動産業界のプレイヤーや管理会社と議論を重ね、現在のビジネスモデルにたどり着きました。

ヒアリングの中で、不動産管理業界では、オーナーや管理者がテナント従業員向けにイベントを開いたり、施設の独自性を高めたりして満足度を向上させる取り組みが散発的に見られることに注目しました。また、米国のスタートアップHqOの事例を参考にしながら、テナント従業員の満足度向上がソフト面での物件差別化の観点から重要だと感じ、これをプロダクト化することにしました。ただ、開発に伴うヒアリングを進めるうちに、現時点では従業員満足度の向上よりも「人手不足解消のための業務効率化」のニーズが高いことが分かり、ビルのテナントコミュニケーションの中でもまずは業務効率化部分を強化してサービスを展開しています。

この事業で何を目指しているのですか?

目指しているのは、次の2つです:

人の手を極力介在させないビル管理

大型ビルでは常駐管理人数を大幅に削減し、中・小型ビルでは1人あたりの管理物件数を増やすことを目指しています。そのためには、AIやハードウェアとの連携を活用して効率化を進め、デジタルリテラシーが必ずしも高くない業界でも使いやすいインターフェースを提供することが必要です。これを通じて、人手不足の課題解決に貢献したいと思っております。

不動産の価値を向上させる

例えば、テナント従業員の満足度を高めることは、結果的にビルの退去リスクを低減し、不動産の価値向上につながります。このように、不動産経営の新しい在り方をソフトウェアで支援し、業界に新しい価値を提供していきたいです。

採用に関するメッセージはありますか?

私たちは目指す世界を実現するため、プロダクト開発チームをさらに強化していきます。

不動産管理の業界は、一見地味で分かりにくいかもしれません。でも、ビルや商業施設の複雑なオペレーションをDX化するのは、とてもやりがいのある仕事です。高度なスキルが求められる一方で、成果がしっかりと実感できる分野でもあります。

そして、何より私は「必ずやりがいのある仕事を提供する」と約束します!メンバーも本当にいい人たちばかりです。ぜひ、私たちと一緒に働きましょう!

ラクビル株式会社では一緒に働く仲間を募集しています