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Wariワリのバリエーションについて(ちょっと小話)3 Oh-Wah-Ree(3)

タイトル画像引用はBGGです

今日紹介するバリエーションルールにおいて、「ビーズを配布した結果、初期配置の時と同じ個数、すなわち、ビーズ個数が4個に戻ったら、ビーズを獲得」っていう発想は、ワリの基本ルールから大きく逸脱している、すごく良いアイデア(発想)だと思います。
はるか昔に発明されたルールであり、発明者は不明なわけですけど、優れたゲーム作家が大昔にいたんだなぁと感慨深いです。

バリアント2
Dog-Gone   2 to 4 players
*西アフリカ地域で遊ばれていたバリエーション
勝利条件:
ゲーム終了時に、ビーズを数多く獲得していた人の勝ち。
ただし、各自が支配しているピットに残ったビーズの数も合算すること。
用具:
12ピット(くぼみ)のゲーム版。
*通常のWariボードと異なり、ピットは円形に配列。
初期配置:
3人、あるいは4人で対戦する場合は、ピットの内側にある「小さなくぼみ」に赤青黄緑のビー玉(色付きマーカー)を3個ずつ、あるいは4個ずつ並べてセットする。
2人の場合は、向かい合って座り6個ずつピットを支配する。
最初にピットに入れておくビーズの数は、プレイ人数に関係なく常に4個。
遊び方:
最初のプレーヤーをコイントスなどで決定したら、以後は「右回り:時計回りに」ターンをまわす。

自分のターンで実行すること
自分が分担しているピットから任意のものを選び、その中にあるビーズをすべて手に持つ。
すぐ隣のピットからはじめて、1つのピットあたり1個ずつ、すべてのビーズを使いきるまで、ビーズを配布する。
ビ-ズの配布は必ず反時計回り(左回り)にする。

重要な注意1
このDog-Goneでは、多くの場合は「配布」は1回で終わらない。たいていは複数回の「配布」が実行される。
最後にビーズを配布したピットが、最終結果として何個のビーズになったかによって、以下の通り行動が変化する。

  1個:ターン終了。相手のターンになる。
2~3個:まだターンは終わらない。そのピットのビーズを全部取り、配布を実行する。
5~それ以上:=まだターンは終わらない。そのピットのビーズを全部取り、配布を実行する。
  4個:そのビーズ4個は獲得(Capture)する。ターン終了。相手のターンになる。

重要な注意2
自分のターンでビーズを配布している作業途中に「自分が支配しているピット」にあるビーズ数が、今、1個のビーズを配布したことによって合計4個になった場合、その4個のビーズを獲得してよい。
*まだすべてのビーズを配布完了していない、途中段階のことを話題にしている。この条件が発生した瞬間にビーズを獲得処理したほうが、その後のゲームの進行がスムーズになる。

ゲームオーバーの判定
2人プレイの場合
あるプレーヤーのターンにおいて、6つのピット(くぼみ)に全くビーズがない時。
3~4人プレイの場合
2名のプレーヤーが、連続して「自分が支配するピットにビーズがない」と言って、ターンをパスした時。

勝利の判定:
誰よりも数多くのビーズを獲得した人の勝利。引き分けもありうる。
ただし、各自が支配しているピットに残ったビーズの数も合算すること。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。