Quads 見た目が美しい。対戦ゲームへのルール変更案
Gigamicから昔発売されていた「Quads」です。
見た目がとっても美しいです。
ゲームシステム的にも、ラジくまる評価としては〇です。
その美しさに反して、パズルの難しさレベルが、どこで設計を間違っちゃったのか、かなーーーり高めになっちゃってます。
その影響から、対戦ゲームとして遊ぶには、ねえ。対戦者が2名ともに、パズル好き(puzzle geek)でないと、ゲーム進行途中に、ちょっと「楽しく感じない」かもと心配になります。
ちょっと試してみると分かってもらえるんですが、これ、1人パズルとして遊んでみても「はぁー。」って、ため息が出るレベルの超難問です。
現実的に何回かトライしてみたのですが、ほんの時々、たまたま、36枚全部をルール通りに置けることもある。という体験をしました。すごいムズイ。
対戦ゲームとして大々的に売り出すには、もうちょっとパズルとしての難易度を下げないと。人々のとっつきが悪くなるですよ。大衆受けしない難易度設定になってると思います。
さて、ゲームのルール設定の話はここまでとして、次に、メカニズムの話のに移ります。
縞々(シマシマ)模様って、改めて見ても、やっぱすごく面白いですよね。
これらのシマシマを「色」に置き換えて、4色で構成されたゲームとしてリニューアルできないのかな?と考えてみました。
シマシマを廃止して、4色のタイルに置き換えた場合、確かにパズルの本質は同じかもしれません。
しかし、シマシマのほうが断然カッコいいですよ。「隣のタイルと、記号が合ってねえ!」との見ためのインパクトが、シマシマのほうが印象が強い感じがします。
このシマシマ、たぶんですけど、白い線と黒い線とが、交互になってますよね?
**(当たり前でしょ?バカなの?と言わないでくださいませ。
!これから大事な話をします!!)**
シマシマのスジに平行な「辺」、ここを白だったり、黒だったり1/2(二分の一)の確率になるようにイラストを設定しておいて、シマシマのスジに平行な「辺」には、色がちゃんと続いている限りは、黒あるいは白が接しても良いことにする、ってル-ル変更したら、全然違うテイストのゲームに変換できたと思います。
上述みたいに変更したバージョン、試しに販売してみたほうがいいと思うんです。ラジくまる個人的にはそう思っています。
さて、ただ今ラジくまるが提案したシマシマのルールをちょっと変更の案、ちょうどこれと似たようなアイデアを使っている立体パズルがあります。
zenpuzzler.comという場所に、今お話ししたことと類似した考え方の立体パズルが紹介されています。
https://www.zenpuzzler.com/2019/12/how-i-learned-to-hate-myself-licorice-x.html
パズルの名前は「Licorice - + x」といいます。
このパズル、名前の通りのゴール(最終目標)になっています。
サイコロ状の天と地の2面は、模様が「+」に並んで見えるようにする。左右の2面は模様の並びが「ー」に見えるようにして、前後の2面は「×」状に模様が見えるようにする。この条件のもとで、ウマイ事3x3x3形状に組みなさい。っていうのが課題です。
パズルのシステムが超クールです。
Licoriceパズルでは、シマシマで用いられる「濃い茶色」が、地の茶色と「同じ色」にしてあります。
そのせいで「このマスはシマシマだけど、地と接触してもいいよ」という可能性を許している、そんな仕上がりになっています。
この考え方って、立体パズルにせよ、2Dのボドゲにせよ、新たな視点のゲーム・パズル作りへと応用できるんじゃないか?と考える今日この頃です。
さて、それはさておきですが、やっぱりQuadsはラジくまるの好きなシステムのゲームなんで、何はともあれルール紹介です。
Quads 2 players
勝利条件:
タイルを置けなくなったプレーヤーが負け。
用具:
白を含むタイル 17枚
黒を含むタイル 17枚
色を含まず、シマシマ線しかないタイル 2枚
*(これらは、ニュートラルタイルと呼ばれる)
全部で36枚
ゲーム盤 6x6
準備:
分担する「色」を決めたら、自分の分担色を含むタイル17枚を自分の手元に、すべて表を開いた状態で置く。(相手からも見える条件にする)
ゲームの進め方:
フェイズ1: ニュートラルタイルを置くフェイズ
交互に1つ、ニュートラルタイルを置く。2個目のニュートラルタイルを置くプレーヤーは、必ず1個目のニュートラルタイルと接しないように置かねばならない。
フェイズ2:自分の分担色のタイルを置くフェイズ
自分の手持ちのタイルを1枚、ゲーム盤に置く。
必ずニュートラルタイルを含む、ゲーム盤上に既にある他のタイルに接する位置に置く。
タイルとタイルとが接する際、縞模様や、黒、白、など、模様や色が一致(同一)しなければいけない。
バリアント:
1:自分の持つタイルは、すべて相手に見えないように隠しながらゲームを進める。
2:ゲーム盤の周囲に描かれている縞模様に関しても、ちゃんと考慮して合わせなければならない。
注意:バリアントルール「2」は、第2版以後から追加になったルールな気がします。初版の時は、このルールはなかったと思うのです。
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。