ブリジット(Bridg-it)の思い出。ルールを改良して復活
ブリジット(Bridg-it)produced by David Gale
このゲームの盤&ルールの「情報」を入手できたのは、まだ私が子供の頃のことでした。しかも本当に、人と人との出会いにより、ほんの偶然で。
この記事で用いる画像はBoardGameGeekのBridg-itならびにconnectionsから引用しています。
当時の私は、英語原文のコピーを入手したのはいいものの、ほぼ全部の英単語が分かんなくて、全文を辞書で調べまくったのが懐かしい思い出です。
このころから、私はボドゲが好きで好きでたまらない子だったのです。全くもって「3つ子の魂百まで」です。
このゲームは、アメリカで「ブレイク」しました。理由は明らか。
だって、当時のアメリカのパズルマニア達から熱烈に支持され・読まれた、Martin Gardner Mathematical Games(マーティン・ガードナーの数学ゲーム)という、人気連載コラム記事に掲載されたからです。
*掲載雑誌は「Scientific American ,October 1958」
(今、改めて当時の記事を再編集したものが本になっています。1~4巻)
あ、誤解なきようお伝えしますが、私が雑誌原本のコピーを入手したのは1958年じゃないです。もっともっとずっと後のコトです。
あまりにも有名になった弊害と言えるでしょう。結構早い時期に「Bridg-it先手必勝法」が発見されてしまいました。
作者のDavid Galeさん、有名になって嬉しいやら、ゲームの売り上げが低下して悲しいやら、悲喜こもごもだったに違いないです。
こういうのも有名税っていうんでしょうか。ずいぶんと悲しい結果になったこのBridg-itですが、ルール改良版が後世に出たんですよ。
このCONNECTIONS まず画面を見てください。
「コマ」のデザインが、めっちゃクールだと思いませんか?!
ともかくカッコいいんですよ。このコマに求められている機能としては「ただ線が引いてあればOK」なんです。
だけど8角形に「リ・デザイン re-design」することによって、とってもクールな見た目になっています。
なんといっても、視覚的に訴えかけて来るモノがあります。
「あっ!その大事なエリア、お前が取っちゃったかぁー。やられた。」
という感情を揺さぶる要素が生じているのです。効果的な視覚面の改良だと思います。
さて一方、問題のルール改良のほうですが、下図のようなルールを追加しています。図2や図3のように四角形を作るか、あるいは、四角形に限らず大きな「ループ」を作るか。
要するに自分の色の線で「輪」を作った場合も勝ちだよ。という追加ルールです。それによって、以前に発見されてしまった先手必勝法は使えなくなります。
このルール改良も、いい感じです。すんっばらしいです。
とにかく、見た目は美麗にコンポーネントが仕上がっていて、その世界観(ルール)さえも、見た目が美しい。
このデザイン改良版の見た目があまりにも美しくて、私はもうメロメロになりました。
ゲーム盤の美しさって、やっぱとても大事だと思うのです。
では。これにて。
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。