アインシュタイン/「バンダイのプラモデル」・・ではなくって盤ゲーム(2)
昨日の記事の続きです。
インターネット時代ばんざい。ということで、ルールの全貌です。
Einstein(アインシュタイン) 1 or 2 players
バンダイ 1980年 1200円(当時の販売価格)
勝利条件:
できるだけ少ない手数で、指定された色の並びのパターンに5色のカラーコマの位置を並べ替える。
用具:
ゲーム盤7x5 (2セット:2名対戦用)
色のパターン指示板
4枚(裏表印刷)=全部で8種のパターン。
カラーコマ:青、緑、黄、橙、赤の5色。各10個ずつ合計50個。
*2人対戦用ゲームなので50個必要になる。1人パズルとしては25個で充分。
初期配置:
ゲーム盤にどれか1つのパターン指示板をはめ込む。25個のカラーコマを、選んだパターン指示板と同じ色配列になるように置く。
パターン指示板を静かに抜き取り、別のパターン指示板をはめこむ。
*例えば最初にYellowA型をゲーム盤にはめていたならば、BlueB型などをあらたにはめ直す。
遊び方:
このゲームは、2人で対戦する時も、互いに干渉はない。
自分に与えられたゲーム盤の上だけで、コマを動かす。
*相手より少ない手数でゲーム終了すれば勝ち。
コマの動かしかた
カラーコマは、あたかも、荷物を積み上げる/積み下ろす、ように動かす。
任意の列の、いちばん上のコマ1つを手に取り、それを別の列の一番上に置きなおす。
*「タテ方向(列)」のコマの並びを見る時、コマとコマとの間にはスキマ(空白のマス)ができないようにする。
条件を満たせば、「複数のコマ」を1手で動かせることがある。
同じ色のコマが複数「タテ」に並んでいるカタマリを別の列に動かす時、
動かす先の列のコマの色が同じならば、複数のコマを「1手」で動かしてよい。
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昨日の記事で「これを対戦ゲーム」として販売する問題?を提起しましたけど、もうひとつ考察すべき点が残っています。
それは「複数のコマを1手で動かす」件です。
1980年販売製品のルールブックでは、上述のような厳しい条件が付いていました。
しかし、考えれば考えるほど「コマのカタマリ」を別の列に動かす時、
動かす先の列のコマの色が同じときに限って、複数のコマを「1手」で動かしてよいというルールでは、あまりにも条件が厳しすぎて、奇妙な感じがします。
とりわけ、2人で対戦ゲームとする場合は、その厳しさがよりキビシめに出てしまいます。厳しすぎです。
「タテ(列)方向に同じ色のコマが並んでいる時は、それらを一手でまとめて動かしてよい」・・(ルール改善案)
という風に、もっと優しいルールに設定したほうが良かったのにと、思います。
ちなみに、今私が書いた「やさしめのルール」が正式ルールだと思い込み、間違ったルールで遊んでいた方は、世界的に見ても少なくなかったようです。
ネットサーフィンした結果として、そんな印象が感じられました。
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。