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MISTRICS なんなんスか?それ?

Mistrics という英単語には特にこれといった意味はないのかな、と推定します。
たぶん、Mist+Trick(もやっと・トリック)みたいな、そんな程度の造語なのだろうと推定しています。

先週はBITSを紹介しましたが、BITSとMISTRICSとは、両方とも Brain Magnetic Series の仲間です。シリーズ商品全部買いそろえてね!みたいな感じでプロモーションされていました。
残念ながらラジくまるはこれら2つしか知りません。その他のゲームを閲覧するチャンスがなかったんで、記録に残せなかったのです。
もしもシリーズ商品を全部コンプリートできていたら、すごい高価値のデータベースになってたのに。残念なことです。

さて、今回紹介するMISTRICS。これ、ちょっと紙に印刷して、はさみで切り、実際にちょっと遊んでみていただくと、こんな風に感じるはずです。

なんだ?これ?

実は、ゲームやパズルとしての面白さ・精彩さに欠けているんです。

詳細なルールはこの記事の後半に記しますが、要するにこのゲームは「同じ色同士が決して隣り合わないように置いていく」というものです。

ちょっと置いてみた一例を示します。こうなります。

最後のピース1個が置けなくなった

あまり考えずに、パパッと次々と置いてみた図です。雑に置いていったつもりなのに、同じ色が隣り合うような場面が、なかなか現れませんでした。

「同じ色が隣り合わないように注意しよう」というルールが、全然機能していません。ゲームの「楽しさ」が作れていないのです。

では!ということで、次は長いピ-スを使ってゲームボードを分断する作戦を試してみたのです。下の図を見てください。

わざと長いピースを「邪魔な位置」に置いて、次のピースが置きにくくなるようにする方針でプレイしてみた図です。
ここでも「同じ色が隣り合わないようにする」というルールは全く機能していません。「相手が次のピースを置けなくなるように戦う」という、より単純なゲームになっちゃいました。

でもこのゲーム、たぶん先手必勝法がありそうな予感がします。

***

以上の通り、ゲームルールが破綻してしまっている印象です。
なんだかなあ、なゲームだと私は感じました。
以前の記事にも書きましたが、1970頃にボードゲームを買うという事は、本当にバクチだったんだなあ、とますます思いを深くしたところです。

MISTRICS   solo puzzle and/or 2 players
  about 1978   Brain Magnetic Series publisher : unknown
勝利条件:
いちばん最後のピースを置いた人が勝ち。
用具:
7x6のゲームボード
いろいろな長さのゲームピース 計12個

遊び方:
ゲームピースは両名で共通で使用する。
自分のターンでは任意のピースを1つ手に取り、ゲームボード上に置く。下記の「規則」を守ること。
規則1
既に置かれているゲームピースと重なるような位置に置くのは禁止。
規則2
同じ色が隣り合ってしまうのは禁止。
規則3
ゲーム盤上に「閉じられた平面」を作るような置き方をした時に特に注意。
閉じられた平面の中に「まだ置かれていない残りのゲームピース」を置くことが不可能になってしまうような置き方は禁止。他の置き方を選ばねばならない。

図のような置き方は禁止。
このような置き方を許すと、残りのゲー
ムピースが置けなくなってしまうから。


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ラジくまる
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。