面心立方格子をボードゲームに応用しよう(3)
続きです。
とあるパズルの話をします。
ボドゲファンの皆さんには「パズル?じゃあ自分には関係ない。」として、切って捨てようと思った人もいるかもしれません。
でも、「新しいゲームアイデア」のネタとしてご利用いただける予感がしております。ぜひご参考にしていただければ&そのために、まずはお目通しいただかないと。と、希望する次第です。
さて、Smartgames社に「IQ-Perplex」というパズル製品があります。2023年8月に発売されました。
IQ-Perplexのパズルピ-ス数は10です。しかもBurrToolsで解答数を調べると、解答数は2万9千を超えます。これらの「数字データだけ」から判断すると、幼児向けパズル?という間違った判断をしてしまいそうです。
ところが、これらの数字データからの予想に反して「難問系パズル」に分類されています。(メーカー発表による)
どうしてそうなるのか?
リンクをたたいて表示される写真を見たり、あるいは私が提示したBurrToolsの画像をご覧いただくと分かる通りで、「立方体形状の部品」どうしは「ナナメに微妙に重なり合って」います。そうした「重なりの影響」により、パズルピースを「置いても良い向き」は3方向に限定されています。
AIはこうした案件を淡々と処理できるのですが、ニンゲンの場合は
「3方向しか置けないですからね。あ、ちなみにですねぇ、裏返すとぉ、こんどは異なる3方向にしか置けなくなりますから!そこんとこ注意して。」
という不思議な状況にアタマが振り回され、手間取ってしまうのです。
ニンゲンの場合は、こういう風に「置き方に制限(禁止された方向)」があるのって感覚的に納得できないのです。
「目の錯覚」などと、同様の理屈が働いているのだと思います。
さて、このIQ-Perplexのどこがどう、ボドゲのアイデアにつながるのか?といいますと、このパズルも△を利用した平面化が可能なのです。
下の図に示す通り、全部のパスルパーツは平面化できます。
使いかたはこうです。6角形が3~5個くっついた形状のパズルピース10種を「パズル用ボード」に描かれた△に向きを合わせて置きましょう。△の向きが合ってない置き方は禁止だよ。というパズルです。
ここからインスピレーションを得て、新たなゲームが作れそうな気がしてきませんか?
さて、まだこの記事は続きがあります。また明日です。