「菅田将暉」
元々彼のことはあまり好きではありませんでした。
よくテレビでみる、イケメンって言われている、お洒落って言われている
なぜか腑に落ちない、ドラマでみても鼻につくな、嫌なキャラクターだなそんな風に思っていました。
ただ彼のことをちゃんと知り、ちゃんとみるようになってからは全く見方が変わりました。
好きになる理由は様々できっかけはなんでも良いのではないかと思います。
もしかしたらこの記事を読み終わった後、私と同じように彼の見方が変わっているかもしれません。
まずは彼のプロフィール
1993年（〈 平成5年〉2月21日）、日本の俳優、歌手。本名は、菅生 大将（すごう たいしょう）。大阪府箕面市出身。トップコート所属。父は放送ジャーナリストの菅生新、妻は女優の小松菜奈。兄弟もモデルや俳優のお仕事をされています。
2009年、9月より平成仮面ライダーシリーズ第11作『仮面ライダーW』（テレビ朝日）にてフィリップ役で連続テレビドラマ初出演・初主演。16歳での仮面ライダー主演は現在のところ最年少です。
その後、2013年、主演した『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。この当時彼は、19歳〜20歳です。
インタビューで、この「共喰い」という映画が分岐点になったと言っていました。過激なシーンもあり、それまでの見られ方とこれからの見られ方ついて悩んだと言っていました。
キラキラ系の映画のみならず“邦画”に出るようになったのは、そこからだと思います。
そして、
2014年、映画『そこのみにて光輝く』で高崎映画祭最優秀助演男優賞、他の映画とあわせてTAMA映画祭最優秀新進男優賞、おおさかシネマフェスティバル助演男優賞などを受賞しました。
デビューしてからすぐに結果も残している俳優さんだったんですね。
「そこのみにて光輝く」この映画は綾野剛主演で私自身“邦画”の中でもお気に入りの作品です。池脇千鶴がたまらないですね、「ジョゼと虎と魚たち」という作品で出会いそこから彼女のお芝居が好きです。出演しているドラマや映画は観てしまいます。
少し話は逸れましたが、「そこのみにて光輝く」という映画で最優秀賞助演男優賞を受賞した彼。今では主役で出演されることが多いですが、この時から主役以外でも活躍していました。
映画のみに関わらず、ドラマでも活躍されていました。TOKIOの長瀬智也主演の「泣くな、はらちゃん」や、米原涼子主演の「35歳の高校生」など脇役でも活躍。この時がちょうど役柄的にも嫌なキャラクターでの出演が多かったので怖い印象がありました。笑
その後、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演し、仮面ライダー俳優から国民的俳優になりました。
2017年、3月にシングル『見たこともない景色』で音楽活動を開始。同年4月3日から『オールナイトニッポン』（ニッポン放送）でレギュラーパーソナリティを担当され、様々な活動をされるようになりました。モデルとしてファッションのお仕事もされていてCMにも多く出演されています。
そしてついに、映画「あゝ、荒野」という作品にて第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。
ここから日本アカデミー賞で毎年見る常連の顔になっていきました。
他にも小栗旬も演じていた「カリギュラ」という舞台で主演を務め、第27回読売演劇大賞・優秀男優賞と新人賞にあたる杉村春子賞を受賞されました。
近年も中島みゆきの曲からインスピレーションを受けた映画「糸」や、二宮和也主演の「浅田家！」、坂本裕二脚本監督作品で有村架純とW主演を務めた「花束みたいな恋をした」でも日本アカデミー賞にノミネートされ、話題賞など受賞し、まだまだ活躍されています。
そして、「菅田将暉」といえば、「小松菜奈」との結婚です。
「ディストラクション・ベイビーズ」で初共演し、「溺れるナイフ」で恋人役で出演、「糸」でも恋人役としてW主演を務める、この経歴自体が結婚までの過程といっても過言ではないと思います笑
2人とも古着が好きで、個人的に元々すごくお似合いだなと思っていました。元々「菅田将暉」も「小松菜奈」も出ている映画は全部観るほど好きだったので、その分とても幸せな気持ちになりました。彼がパーソナリティを務めるオールナイトニッポンでもしゃがれた声で奥さんである「小松菜奈」に向けて感謝の気持ちを述べていました。私自身オンタイムで聴いていたのですが、思わず彼の言葉に感極まってしまいました。
また話が逸れた気がしますが、
彼のお芝居について、多くの監督や脚本家または同業者達が“天才”という言葉を使います。感覚的でアドリブもできる、役柄にすっと入り込んでそのものにしてしまう。文芸作品や単館系作品や漫画の実写化なども多く出演されており、アイドル性と演技派の二面性を兼ね備えていると称されています。
さらに、主役に限らず、脇役もこなせてしまう。その脇役っぷりがとにかくすごい。「菅田将暉」かどうかわからないぐらい見事。特に「浅田家！」という映画の彼のお芝居ではそれが顕著に現れていました。
目の動きや、呼吸の仕方、一つ一つをその役に憑依していて、日々研究されているんだろうなと感銘を受けました。本人曰く、お風呂で鏡を見ながら表情を確認したりしているそうです。なかなかまめな人でないとできないことだなと思います。
また役作りのために、ヒールを普段履いて歩いたり、マフラーを巻いて生活したり、体重も役に合わせて減量したり、俳優にとっては当たり前なのかもしれませんがその仕事ぶりが素晴らしいです。
それが彼のお芝居に繋がっているんだろうなと思います。きっと優しくて繊細な人なんだろうなと思います。想像力豊かでないとあの細かな演技はできないと思います。
彼の泣きのお芝居はつられてこっちまで泣いてしまいます。
「菅田将暉」と「石崎ひゅーい」のこの「虹」という曲のMVでのお芝居も良かったです。またこのMVに出演されている「古川琴音」もお芝居容姿ともに好きです笑
本人曰く、自分のお芝居については
自分自身の俳優としての強みは「身長176cm、A型、長男、右利き、顔は濃くも薄くもなく、眉を隠すことで印象を変えられる」とデータ的に全てにおいて「普通」なので、どんな役にも寄せやすいのかもしれない。
と語っていてとても謙虚だなと思いました。同じステータスの人が同じようにできるわけではないし、また自分で「普通」と言っているところも素敵だと思います。
NHKの情熱大陸（2016年3月20日、TBS）で彼の日常を取り上げられていましたが、その様子については本当に「普通」に感じました。
NHKのディレクターからも、取れ高がないから何かしてくれと言われて
友達の「仲野太賀」らとギターなど楽器を持ち寄って銀杏BOYZの曲をスタジオで練習するという遊びをしていました。
その撮影で歌っていましたが、歌も決して上手とは言えないような歌でした。今では大晦日の紅白歌合戦に出るまでに歌のスキルも磨き上げたようです。
それについても曲が売れてしまったから、いつでもちゃんと歌えるようにしておかないといけないという責任感でボイストレーニングに通ったそうです。何に対してもちゃんと向き合う努力家のようです。
お酒も飲めないようで、お酒の席では寝てしまうこともあるようです。
以前インタビューで
趣味は洋服作り。祖父が仕立屋だったことから服に興味を持つようになり、上京してパタンナーの友人と知り合ってから自分でも作るようになった。本人は「針の動きを追っていると余計なことを考えずに済んで、逆に脳が休まるんです。僕がミシンでダダダダってやるのは、（自身は酒が飲めないので）みなさんが仕事明けにビールでプハーッとのどごしを味わうのと同じ」と語り、シャツなどを型紙から起こして、友人たちにプレゼントしている。
と話していました。
実際に、テレビ番組「さんまのまんま」では2度ほどさんまさんに彼自身がパターンから作った服をプレゼントしていました。
彼は、古着が好きで今でも買いに行くようです。古着屋の店長から連絡をもらって取り置きしたりとか、ラジオでの服装はほとんど彼の私服のようですが、どれも古着だらけですね。古着の着こなしも素敵です。
スタイリストさんから、芸能界でお洒落な人ランキングでも多くの人からトップに選ばれていました。
基本的に、映画やドラマの番宣、授賞式、メディアに出るときはスタイリストさんが用意した衣装ですが、何着も用意されていてマネージャーさんや担当のスタイリストさんと相談しながら決めているようです。そこでもスタイリストさんの意図などすぐに汲み取り、本人のこだわりとカルチャーを意識して選んでいるようです。
なので彼は自分のことをよく知っているんだろうなと思います。スタイリストさんからもそのように評価されているようで、自分のことを知っているためちゃんと上手く魅せることがお洒落という評価に繋がっているだと思います。ただスタイリストに服を着させられているのではなく、服というよりはもはや肌の感覚として着こなされているんだと思います。
まだまだ彼の魅力はあります、ここで語り尽くすことは難しいですが、また機会があれば話せたらと思います。
そして最後になりますが、ついに 菅田将暉、原田美枝子のW主演作品、映画『百花』が2022年9月9日(金)より公開されます。
「川村元気」の小説が映画されるのですが、過去に佐藤健、宮崎あおい主演の「世界から猫が消えたなら」また、佐藤健と高橋一生主演の「億男」などがあり、内容が分かりやすく展開もちゃんと面白いので、今作もかなり期待してます。
「菅田将暉」のお芝居に注目しながら観てみるとまた新しい発見があると思います。
他にも素敵な日本の俳優さんはたくさんいらっしゃいますので、これからもお話しできたらと思います。
ほな！
追記
彼は、主役から脇役までいろいろなキャラクターを上手に演じることから「カメレオン俳優」と呼ばれています。
元々「永山瑛太」さんが「カメレオン俳優」と呼ばれていました。彼もとても素敵なお芝居をされています。
先日まで放送されていた、連続テレビドラマ「ミステリと言う勿れ」で共演されていました。
以前にも記事にしましたが、個人的に海外では「ホアキン・フェニックス」が「カメレオン俳優」だと思っています。「菅田将暉」さんもそれぐらい素敵なお芝居をされていますので、ぜひ映画やドラマ今後も一緒に楽しみましょう。
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