自分の子供が死のうとしたらベランダで肉を焼く
私が自殺未遂をして病院に運ばれたのは夏だった。
気付くと、パーテーションで区切られた診察室の診察台で私は寝かされていた。
外は暑いのに、病棟内は空調が効きすぎていて、私の体は冷えていた。
私は意識が戻ったばかりで、まだ朦朧としていて、医者と母親の会話も、病室もこの状況も、なにもかもが現実味がなくて、夢の中にいるみたいだった。
水色の四角い夢の中に閉じ込められてる気分。
ここは水槽の中みたいで少しだけ息がしづらい。
刹那、耳をつんざくような力強い泣き声で、四角い空間