占わない占い師
『お仕事は?』と聞かれ
『占い師かなあ。占わないんですけど』と答えていた時期があった。
占いっていうより霊視をしてそれに基づいてアドバイスをする。
のが私のやり方。
霊視は持って生まれた力で仕事として使い始めてから、もっといろんなものが見えるようになってきた。自分の見えているものの、いろんなルールもわかってきた。
アドバイスはカウンセリング。もともと大学は社会心理学で、仕事をはじめてからNLPのカウンセラーとセラピストの免許を取った。スピリチュアルを否定するわけじゃないけど、現実と繋がってこそなんぼのもんと思っているから。霊視で見えているものもなるべく自分の意見は入れずに、まずはそのままお客様に伝えてそこから一緒に紐解いていく。じゃないと、『まる』に見えて私が地球だと思ってそう伝えても実はボールだったりするから。『まる』はまるとして、意味は考えずに、まず伝える。そこからカウンセリングをスタートする。
今でこそ、もう25年くらい続けているから自信を持って話をできるけれど、手先が器用なんでこの技術職につきましたくらいの感じではじめた仕事。
はじめてみると、自分の見えてくるものの変化も面白かったけど、それ以上にお客様一人ひとりと関わるのがとても面白かった。(いや、面白いって言っちゃあ、いけないけどね)同じような悩みに見えても一人一人、全然違う。求めているものも、解決方法も、周りの人も。
中には苦手だと感じるお客様もいたりしたけど、仕事を続けるうちに、どの人も親戚の子どものように感じられてきた。別れる時、この人が笑顔でいられるように。何かヒントが見つかるように。
そんな鑑定の仕方だからか、『占いって好きじゃないんですけど』ってお客様も私の顧客には多い。私も朝のテレビで星座占い見ても1時間もしないうちに忘れてしまっている。
どっちかというと変わったことをしているのだと思うしお客様に伺っても、他の術師さんとは結構異なっているみたいだけど、私にはこのやり方がしっくりきていて、きっと死ぬまでこの仕事を続けていくと思う。でもでも、まだ悩みどころは。。。
仕事は?と聞かれ、『セラピスト、先に霊視しますが』と答えるか『霊視です。メインはカウンセリングですが』と答えるか。