遠くなる船、花の島

今日は、5月14日のLIVEに来てくださるハシケンさんの歌声を。

ちょっと暗い話になってしまいますが、この曲わたしの中でずっと封印していたのです。
当時流行っていた時、ちょうど父に次いで(翌年一周忌の直前に)母を亡くし、自宅で葬儀したあと、遺品を整理しながら、ラジオか何かつけていたらこの歌が流れて、

赤く錆びた月の夜に
小さな船をうかべましょう
うすい透明な風は
二人を遠く遠くに流しました…

という歌詞が両親の姿とリンクして、映画を観ているようにその風景が部屋の壁をスクリーンとして現れ、わたしは岸辺でふたりの姿を見送っていました。

弟はちょうど、一周忌に合わせて、母に梅の花を贈っていて、棺の中に一緒に入れたら、不思議なことに骨がピンク色に染まったのでした。ピンクは母が一番好きな色でした。

今本当に約二十年ぶりにハシケンさんがカバーしたこの歌をおそるおそる聴いてみたら、感情が激しく揺さぶられてタオルで顔を押さえました。。

ハシケンさんは元ちとせさんにも楽曲提供されたりしていて、縁を感じるというか、今は奄美大島で観光大使もされている方です。

でもあの時あの歌でたくさん、一人きり、あの家で泣いたからこそ、そのあと職場に(美術館でした)戻っても、ずっと笑顔でいられたのだと思います。

沢山の方に、色々な言葉かけてもらいましたが、しっかりねとか気丈にというものが多かった中で、一人だけ、「悲しい時はたくさん泣いた方がいい」と言ってくださった、弟がとてもお世話になったおじさまがいて、随分支えられました。

前置き長かったですが、是非、聴いてみてくださいね。

LIVE情報⭐︎

5月14日(火)
美瑛 自家焙煎珈琲 北工房
(美瑛町栄町3丁目5-31)
OPEN 18:30　START 19:00
¥3000(+1drink ¥500)
【出演】
ハシケン
蝦名摩守俊

ご予約お待ちしております＊

※写真の絵は母が好きだと言ってくれていたもの。20歳くらいの時の油彩です。

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