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チート武器を手に入れたレベル1の村人
今回の記事は少しややこしい話なので、
本熊の説明が分かりづらかったら、
コメントでお教えください。
では、本編行きます。
ギフテッドの子供は、
よく発達障害と勘違いされる。
それは本当に発達障害(※)の場合があれば、
そうでない場合もある。
※ちなみに、
本熊自身は発達障害は本当に障害かをかなり疑問視している
今回は後者、
いわゆる発達障害ではないパターンを説明する。
ギフテッド子供のコミュニケーション困難
ギフテッドの子供によく指摘されている一つの障害は、
「コミュニケーション能力」である。
もう少し具体的に表現すると、
・自分の考えを相手に理解してもらえるように表現できない。
・相手の話を正しく理解できない。
・相手の話に対して、
自ら言語およびボディランゲージで適切にやり取りができない。
上記の三つに対して、
原因は同じであるため、
それぞれ分けて説明はしない。
本熊の子熊時代は、苦手な人間が多かった。
特に相手が大人の場合がより顕著である。
理由①:大人はよく嘘を付くからである
もちろん善意の嘘もあるが、
どれが善意の嘘かが分からない場合があったり、
嘘を付いている人間から不愉快なオーラを感じたり、
嘘を無意識で分析してしまうため疲弊したりする。
そのため、
よく嘘を付く大人とはうまくやり取りができなかった。
と言うより、
やり取りをしたくない。
理由②:人間の質問には必ず前提条件がある
人間の質問に必ず前提条件がある。
そしてマイノリティに対して、
その前提条件が間違っている場合が多い。
例えば、
ギフテッドの異質的な知能により、
他人と違う言動を取ってしまうと、
大人もしくは他の子供からは
「何でそんなこと言う/するの?」と問いかけられる。
この問いには、実は二つの意味がある。
どちらか、もしくは両方の場合もある。
① 何であなたは皆と同じことをしないのか?
② 何であなたはそのやり方、もしくは考え方ができるのか?
①は単純に同調圧力の話。
②は純粋にギフテッドの能力に興味がある。
※警戒気味の場合もある
ギフテッドは相手の問いに、
上記のような二つの意味があることには気づけるが、
それを答えることができない。
質問①:何であなたは皆と同じことをしないのか?
別に他人と違うことをするつもりはなかったため、
「あなたは何故皆と同じことをしない」
という質問自体は事実と合っていない。
事実と合っていない質問は当然答えられず、
ギフテッドは「ポカーン」となっているだけ。
もちろん、
説明の仕方を一生懸命考えるが、徒労に終わる。
何故かというと、相手にとって、
「ギフテッドはわざと皆と違うことをした」
と確信しているため、
ギフテッドの説明は全て的外れの回答に聞こえる。
この流れからギフテッドは、
相手の話を理解できない発達障害のように思われる。
質問②:何でそのやり方、もしくは考え方ができるのか?
ギフテッドの子供は自分の能力を説明できない。
自分の言動を説明するために、
自己理解が必要である。
しかし、
「自己理解」は「他者理解」と一体両面である。
これはどういうことかと言うと、
例えば、自分が生まれたときに、
世の中は自分しか存在しなければ、
「自己」という概念は生まれない。
他者が居なければ、
自己も当然存在しない。
ギフテッドの子供は、
他者の価値観(※)を完全に理解できていないから、
「他人に理解できるよう」自分を説明できない。
※厳密に言うと、他人の行動原理は分かるが、
何故そういう行動選択にしたかは理解できない。
一般人も同様、
例えば、一般人は「殺人」という行為を理解できていても、
何故殺人犯は人を殺す行動まで「実行できるか」は理解できない。
チート武器を手に入れたレベル1の村人
上記の例から分かるように、
ギフテッドは相手の言葉の意味を理解していない訳ではない。
また、
自分の言語能力が足りないとは限らない。
※実際ギフテッドの大人と比べたら足りない
だから、
発達障害ではなく、
非同期発達でもない。
単純に、
経験値が足りないだけ。
いくら強力な武器を手に入れたとしても、
モンスターの特性を知らなければ、
負けるのは当たり前。
「ピカチュウ」に「スタンガン」を使っても
意味がない。
実際に少しハードル高い例を挙げると、
苦手な親戚に対して、
ギフテッドの子供は交流を拒否する場合、
「何故そんな失礼なことをするの?」
と言われるかもしれない。
これも同じように、
そもそも聞き手の失礼の定義が間違っているから、
ギフテッドの子供は答えられない。
人間は誰とどう接するかは個人の自由であり、
憲法にも守られているため、
子供と大人は関係ない。
この場合、
聞き手自身は自分の行いの意味を理解できていないため、
当然ギフテッドの子供は戸惑う。
君たち大人が作った法律を、
何故君たちは理解できていない、
もしくは守ろうとしない、
とギフテッドの子供は素直に思う。
これが経験値を積んだギフテッドの大人の場合なら、
うまく説明できる、もしくはうまく誤魔化せる。
例えば、
・人間同士の癒着関係
・人間の様々な欲望(承認欲求、劣等感等)
・相手の質問の裏に既に決めつけ事項があるかどうか
を考慮しなければならないと分かれば、
下記のように返事すれば良い。
「あの人(親戚)から、
以前○○と言われたことがあるため、少し苦手です。
接し方を教えてください。」
このように、
相手に自分を理解する姿勢がないように見える場合、
ギフテッドは自身の認知レベルを、
相手に理解してもらう必要がないと分かる。
事実をベースに説明しつつ、
ネガティブな表現に関しては主語を自分にして、
かつ謙虚さをアピールすればいい。
もしくは、
頻繁に接することのない親戚なら、
「その日は体調が悪かった」と言えば良い。
このように、
マイノリティにとって、
こういった人間関係の衝突は経験値アップの材料になる。
必要以上に介入すると、
ギフテッドは成長できない。
だから、
「支援者の理想(正しさ)を当事者に押し付けるな」
と本熊がずっと言っている。
またキレそうになっているから、
今回の記事はここまで!
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