非同期発達、精神的早熟、ギフテッドの違い
熊です。
続編とは言わないが、
少し関連しているので参考までに。
この記事を書くきっかけは、
非同期発達について熊の意見を求める問い合わせが来たことです。
せっかくなので、
タイトルにある三つの言葉を合わせて話したいと思います。
クソ長い前置き
まず結論から言います。
・「非同期発達」は、
ギフテッドの判断基準ではない。
・「精神的早熟」は、
ギフテッドと似てそうで似ていない。
熊的に判断基準にしない方がいいと思う。
これを見ると、
と思う方も多いはず。
痛いやつかもしれないけど、
言ってることが正しいかもしれないぞ。
日本の精神医療は他の先進国と比べてかなり遅れている。
ほとんどの精神科医は、
何が正しいかを追求するより、
決まったことを淡々とやっているだけ。
そのせいで、
どこかに肩書きを持つ医者が、
真面目な顔でアホなことを言ったら、
他の医者でさえも思考停止して信じてしまう。
・ギフテッドは天才
・ギフテッドは精神疾患ではない
・ギフテッドは生涯続く特性
と言われている。
だったら大人の当事者に聞けばいいんじゃない?
逆に聞かない理由が分からない。
生涯続く障害でもない天才を知るためには、
本人に聞くしかないでしょう?
産業化して、専門家になりすまして、
保護者に頼られて、この業界を牛耳るのは、
さぞ気持ちいいでしょうね。
まあ、
この社会では誰もが平等大事、
先入観を持ってはいけないと言っているが、
相手が東大卒であれば、
医者資格を持っていれば、
接すると最初から心の中に高揚感があるじゃない?
だから騙されるのよ
はい。ここから本題に入ります。
本題ではもっと痛い話をする。
痛いやつだけに。
非同期発達
非同期発達をなるべく簡潔に説明すると。
・対象:子供
・現象:能力のばらつきが大きい
とのこと。
非同期発達という概念自体には、
非常に大きな問題がある。
誰も言っていないが🐻
おそらくこの言葉を作った本人も気づいていない。
非同期発達の考え方には、
「発達に正解がある」
との前提がある。
「ん?」と思うよね。
でもこれは紛れなく事実です。
非同期発達とは一部の能力が、
「他の能力」よりズバ抜いている、
「他の子供」より優れているのである。
「比較対象」があれば、
それは「深層心理」が見なす「正解」となる。
何故、全ての能力が均等に成長しないといけないのか?
何故、他の子供との成長と比較するのか?
特に、他の子供より劣る能力もある場合は、
「凸!凹!ギフテッド2E」と言われている(幻だけどね)
このどうしても自分の子供は他人より優れている、
と信じたいバカ親のエゴが子供を殺している。
「うちの子、凸凹なんですよ。ギフテッド2Eかな笑」
と偉そうにする親も居れば、
「うちの子、凸凹なんで、
なんかあったら、はい、凸凹なんで」
と必死にトラブルの予防線を引く親も居る。
あーあー、
君たち自身も子供も生涯トラブルが続くだろうな、
と本熊も思ったり思っていなかったりする🐻
定義すべきではない正解を定義しようとするから、
永遠に苦しいわけ。
人間はゴールと完成像を常に意識する必要がある。
上記の親たちの心配を無くすための完成像は何だ?
非同期発達って何が困ってるのか?
よくあるのは知能が高いが、
他の子とコミュニケーションがうまく行かないケース。
で?🐻
コミュニケーションがうまく行っていない
=コミュニケーション能力が低い
とは限らない。
コミュニケーションについて、
他の子供と取れないだけなら問題ではないが、
様々な大人を含めて取れなかったら問題です。
子供とコミュニケーションがうまくいかない?
大体の親もそうだろう。
皆は最終的に大人になって様々な大人と接するから。
もちろんどの大人ともうまく話せる必要はない。
親たちだってそうでしょう。
どちらかというと、
大人と会話がうまくいっている場合、
その大人たちはどんな人たちなんだ?
その大人たちが生きている世界は、
自分の子供にとっては一つの参考例になる。
🐻熊「カモーーーン!あ、ちょ、待って」
🐺チワワ「ドン引きされたね」
誰ともコミュニケーションが取れなかったら、
サポートが必要かもしれない。
しかし知能や精神性が先行している子供には、
ありえない状況だと思う。
※宇宙人の子供でない限り
Q:結局非同期発達に対してどう考えればいいか?
A:能力のばらつき自体は問題ではない。
遭遇した困難一つ一つしっかり分析して対処しよう。
人間には様々な能力があり、
そのばらつきによって、
学校や社会生活に色々な困難に遭遇する。
これといった解決法はないし、
診断が降りただけでは何の意味もない。
重要なのが解決する意思である。
仮に発達に凸凹があったとしても、
起きた問題は自分に責任がある、
もしくは自分にだけ責任があるとは限らない。
また、想定したことに対してうまくできない場合は、
単純に肉体による制限や体の習熟度が足りていない、
設定した目標の高さにもよるので、
ものによって人によっては生涯続くだろう。
精神的早熟とギフテッド
これは結構難しい。
ギフテッドと区別しながら説明する方が分かりやすいかと。
既に素晴らしい記事ができているので、
↓これを先に見てみてください。
改めて見ると、
分かる人には分かる、
それ以外は・・・との内容で申し訳ないな。
じゃ、合わせてこれも↓
🐺チワワ「視聴者数を荒稼ぎしている疑惑👁️」
🐻熊「てへ」
積極的分離の視点から人間の発達段階を考えると、
・レベル1と2にずっと居るか
・レベル3に進んでまたレベル1と2に戻るか
上記二つは併せて人口の7割と言われている。
残りの3割のほとんどはずっとレベル3に留まって苦しんでいる。
特に幼い頃にレベル3に辿り着いた子供は、
同じレベルで世界を見る仲間を見つけるのが難しいのである。
統計的データはないですが、
熊の体感だと一般人がレベル3に進んだとしても、
早くにしても中学生の頃になる。
親が積極的分離を進める素質を持っていない場合、
当然子供の心理状態を見抜くのは極めて厳しいと思う。
親自身がレベル3以上に居続ければ、
自分の子供の特異性に気づけると思う。
親が3から2か1に戻ったら気づけなくなる。
不思議に思うかもしれないが、
積極的分離のレベル1と2は、
広義的に精神病と言っても過言ではない。
認知の歪みというか、認知バイアスというか、
そういった状態の人間は高次の思考を認知できない。
精神的早熟だろうが、
ギフテッドだろうが、
どちらも積極的分離の壁にぶち当たると思う。
精神的早熟は「早熟」と言葉の通り、
最終的にほとんどの大人と精神的な特異性が見られなくなる。
つまり、レベル1と2に戻る。
だから精神的早熟は結果論に近い概念です。
一方、ギフテッドが悪い意味で、
他の大人(レベル1と2)と合流した場合、
外部から合流とは見えず心の拒否反応が起こり、
非常に重度なメンタル不調に陥る。
他の大人が当たり前に納得すること、
やっていることを拒否したりするので、
むしろ「未熟」な大人に見えてしまう。
終わりに
非同期的発達と精神的早熟は、
一般人でも勉強すれば区別できるかもしれない。
ただし、
上記の両者の中に隠れているギフテッドを摘出するのは、
ギフテッドもしくは一部の専門家しかできない。
日本の場合は、
「一部」の専門家ではなく、
「極々一部」の専門家になる。
勘違いや詐欺師はあっちこっち居る。
自覚がないのも多い故、
嘘検知器があったとしてもバレない。
自分自身でさえ騙せたので
本当にギフテッドを理解している専門家が多い国でも、
多くの場合はなす術もない。
まして日本のような偽専門家、
偽当事者が蔓延する国は絶望感が半端ない。
人生には損する時がある。
ギフテッドの人生は特にそうだ。
そしてギフテッドの親にとってもそうだ。
ただ、
損している間でも、
力を蓄えることができる。
子供が「終わった」と思うたびに、
「終わっていない」、「終わらせない」
と伝えて一緒に戦えばいいのだ。
ではでは。
🐺チワワ「60点」
🐻熊「えっ!?」