「ナイスファール」って何?
皆さん、
「ナイスファール」という言葉を聞いたことがありますか?
本熊は様々なスポーツを精通しているため、
競技系のスポーツにこの「ナイスファール」をよく耳にする。
現役の選手も言う。
退役の選手も言う。
サポーターも言う。
観客も言う。
実況者も言う。
人生で一度も使ったことがない、
もしくは一度も聞いたことがない人は居ないと思う。
本熊は去年のサッカーワールドカップで何回も聞いた。
皆さん、
「ファール」は何でしょう?
ファールは
・試合の公平性を損ねる行動
・相手選手の健康を脅かす行動
を指している。
この前提を踏まえると、
「ナイスファール」は何でしょう?
ナイスファールは
・試合の公平性を損なうナイス行動
・相手選手の健康を損なうナイス行動
ってことか?
意味不明だよね。
そうなんだよ。
こんな意味不明な言葉をみんな普段使っているし、
他人が使っているのを聞いたとしても違和感がない。
相手チームのファールなら、
人間はナイスファールと言わない。
まして自チーム勝利への影響が大きいファールの場合、
故意ではなくても腹立たしく感じるときがあるよね。
一方、
自チームによるファールは、
ナイスファールになりがち。
場合によっては、
そのナイスファールで負傷する選手も居る。
キャリアが継続不能になるケースも珍しくない。
しかし、
試合が進行している中、
試合が終わった瞬間、
試合の翌日といったタイミングのどれかで、
勝ったチームはナイスファールのことを忘れる。
「なんか残念なことがあったが、そういうこともあるよね」
「運も実力の一環だ」
「あれはしょうがない」
「まあ、あの人(ナイスファールの犠牲者)なら大丈夫でしょう」
こういった醜い言い訳、聞いたことありませんか?
今回のナイスファールと同じように、
人間は、
毎日、
様々な場面で、
様々なタイプの言い訳を使っている。
本熊がかつての記事で何回も話した
「人間は常に世界を自分にとって都合の良いように歪めて解釈している」
ことはまさに今回の例でお分かりいただけるかと。
こういった人間は警戒する必要がある。
「彼らは必ず悪い人間になる」という意味ではない。
人間は善と悪の間で生きているので、
悪になったとしてもそれが大した問題ではない。
本当の問題は、
「悪になった、もしくは悪になりつつある際に自分で気づけない」
ことである。
何故かというと、
この人たちは悪に傾いた瞬間に、
善に戻ってくる可能性は非常に低いからである。
誰かに指摘されたとしても、
自分の行いを反省しない限り、
悪は増長していく。
この世界から「ナイスファール」という言葉が消えるよう祈ります。
いや、祈ってもそういう世界は訪れない。
だから、こうして生しゃけを皆さんに投げつけています。
今回の記事はここまで。
お気持ちだけで十分です。 お金は自分より立場の弱い人に使ってくださいね🐻