【実家の介護未満】2018.9.27 亀か白鳥か、そして麻雀
昨日は父、今日は母の通院についていった。
今日、予約時間までまだ時間があったので、母と二人で石神井公園駅から公園通りを散歩した。
すると、母が道の途中で何かを見つけて
「あれ?亀かしら?いっぱいいる!」と言う。私は理性では(ちがうだろ?)と思いつつ「亀じゃないよ白鳥だよ!」と思った。🤣たぶん疲れぎみだった。🤣
無論、亀でも白鳥でもない。。。
昨日、父の付き添いで乗った介護タクシーの中で聞いた話によれば、父は来月、デイサービスの麻雀大会に出場するらしい。そのため、大会が開催される曜日に合わせて通所日を変更するという。
「気合い入ってるね!頑張って優勝して」と言ったら、
「バカ言っちゃいけない!あすこで麻雀に勝つのは至難の技だ!」という。
昔はあれほど親戚や同僚と共に麻雀にいそしんでたんだから、それなりに強いはずなのに、もしや強者揃いなのか?と思ったら、
「俺がせっかくいいヤクつけようと待ってるのに、なんにも知らないおばあさんが簡単すぎるヤクで上がるんだよ!」
「ぷ!それって、負けってことじゃない」
「そうなんだよ!だからなかなか勝てない」
と、言ってた。
その後、ドライバー兼ヘルパーのお兄さんと麻雀話に花が咲いてた。
なにしろ千点とかで上がっちゃうから!とか。
私はまったくちんぷんかんぷん。
まあ頑張ってくれ。
父と母は一昨日、都内交通がフリーになるシルバーパスの更新に行った。父は体が傾き曲がっていて、なんとか意地でシルバーカーを押して歩いているが、長い距離歩くのは難しい。タクシーをつかったとしても、よくこの二人で行けたな!と感心する。
ところが、書類が足りなくて発行してもらえなかったそうだ。気の毒とはこの事だ。
母と私が今日もう一度行って、無事、発行してもらえた。
しかし父が都営地下鉄やバスに乗ることはもうないから、本当はもうパスはいらないんじゃないかとケアマネさんも私も気づいている。
父が、昨日ドライバー兼ヘルパーさんに話していたのは「パスがあると、どこでもただで行けるんです。以前、この娘のところに行ったときも、すごく遠くだったけど無料だった。」ってことだった。(実家からわたしの家まで行くには都営地下鉄だけでロングディスタンス乗るのです。)
だから、たぶん父は、実際は難しいとしても、シルバーパスとシルバーカーがあったら、自分はいつかまた私の家まで来て猫に会えると思ってるのかもしれない。
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2022.10月 追記
老夫婦共に暮らしていた頃の二人。父はデイサービスで1日過ごすのが好きだった。母は物忘れが多くなり娘と一緒に病院に行くことが多くなった。今思えば病院でないところに、一緒にもっと行けばよかった。助けが必要な時だけでなくて、会いたいから行けばよかった。
父はどんどん自分の足で行ける範囲は狭まっていったけれど、希望を持っていたんだな。泣けてくる😭 今は車椅子になったけど介護タクシーでどこまでだって行けるんだよね。わたしのうちまで来ることはたぶんもうないけど、可能ではある。母においては、亡くなって自由な魂になったから、どこだって瞬間移動できるに違いない。
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