08 隣人案件:話しかけてきた!

あの怖いお隣さんが話しかけてきた!

なんとなく親し気な視線(目は見えないけど)を感じてはいたのだが、昨晩、イヤホンをしてパソコンを打っていたら、隣人とのカーテンのつなぎ目の下からピンクの甚平の裾がちらちらして、カーテンが揺れていて、何かな?と思ったら、どうやら隣人さんが私に話しかけているのだった。

イヤホンをとって「はい?はい?なんですか?」って言ったら、
「なにかベッドの下に落ちてますよ。」て教えてくれた。
みたら、アイマスクが落ちてた。
(最近寝るときアイマスクつけてる)
「あ、イヤホンしてて気づきませんでした、すみません。
ありがとうございます。」と言って拾った。
「いや、なんか落ちてるから、私が拾えればよかったんだけど拾えないから」と言ってる。
わざわざ起きてお知らせしてくれたらしいので、重ねてお礼を言う。イヤホンしてて聞こえなくてすみません。って付け加えた。
でも、なんとなくあまりお知り合いになりたくなかったので、そのまま話は終わった。

そのあとも、何回か、ちょっとしたことを話しかけられた。トイレから帰ってきたら「看護師さんがさっききましたよ。入れ違いで。」とか、「シャワーもう入ったんですか。」とか。
怖くはないんだけど、今ちょっとやることがいっぱいあるし、この部屋の政治には関与したくない。

そして、さっき、とうとうカーテン越しに
「よしださん、よしださん、」って話しかけられた!!
あいにくイヤホンしてなかったので、気のせいにしていたら、今度はカーテンをベロっと開けて(ひーーーー!)
「よしださん!」
って、いうから、「やすだです。」と答えて、しばしおしゃべりタイム。

ここは総合内科の部屋だけどどこが悪いの?とか、それは大変ね、私の友達にも腎臓透析の人がいてね、とか。。。。なので、私も大人だから、〇〇さんはどちらが悪いんですか。と聞くと、かなり難病を患っているそうだ。


初めにかかった難しい病気の治療薬の副作用で別の難病になっちゃったらしく、もうほとほと困ったけどしょうがないと言っている。病気については私は名前くらいは知ってるけどよく知らない。消化器の潰瘍みたい。でも、なっちゃったものはしょうがない。と言ってた。


気の毒といえば気の毒なのであるが、このプライベートスペースの浸食感、ちょっと困って逃げ出したい気持ちになった。

病気の話をするのはいいのだけど、傾聴は看護師さんのお仕事だし、私、今余裕ないですし、そもそも私自身が難病の可能性だってあるんだし。それに、あの痛そうな謎のマッサージのことをたずねたくなるでしょーが。あんなのやめたら?とか、音叉やる?とか言いたくなっちゃったら困るし。

なによりも、さっき看護師さんが私に説明してくれた火曜の腎生検の生々しい話を、もう一度質問されたりとか(聞こえてただろーが!)、自分が受けた検査の時の嫌なことの話とか。なんというか、「嫌なことを共有して同調したい雰囲気」がたまらなく嫌だったので、神様ヘルプ!と思ったら、看護師さんが来た
「やすださーん、一階の防災センターにお荷物届いていますー」
「ラッキー!」とは言わずに、じゃ、また、と言ってそそくさと、カバンに荷物を詰めて部屋を脱出。友人からの本が届いてた。ありがとうございます!神だよあなた神!
戻るとお昼。

うーん、今後どうするか。。。。
とりあえずこのざわめきだった心を静めるためにホメオパシーとバッチフラワーの入った水をシェイクして一口。

そして、イヤホンを取り出してダウンロードしてきたペレスプラード楽団を大音量でオン!
マンボって、じっとして聞けないってことを思いだしました。気分転換になったー!
友達からラインで「看護師さんと話すときに、音楽が好きでいつもイヤホンしてるんです」ってことを大きい声で話してアピールしたら?」というナイスな提案をもらい採用!
気分はマンボ!皆さんもご一緒に!

ペレスプラード楽団:マンボNo.5

https://www.youtube.com/watch?v=JlqzT6AKgkA&fbclid=IwAR2b0H2lYA5Lg_wuMqSQaJ2hZQxDpWOyb4h2jzcuO9ysA3lVsgVizDm8oz0

つづく

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