【実家の介護未満】遡って2017.7.12 みんなに合わせるかそれとも潜入するか
----ここ数年Facebookの友達限定で投稿していた両親とのやりとりを振り返り、母の供養の一環としてnoteに少しずつ公開しているのだけど、いままで公開した2018年よりも前の記事が出てきたよ!時間は少し遡って2017年。
トップの写真は母の作った陶芸のミニ花瓶。陶芸も長くやっていたな。若い頃の作品にも蝶がよく出てきた。蝶は気に入りのモチーフらしい。
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母が通っているデイサービスはフィットネスクラブみたいなところなのだが、どうも行きたくないみたい。
話をいろいろ聞いてみると、「自分は変わり者だから統率する人からは扱いづらいんだ」という。この時点でかなり私の耳が痛かった。🤣
「だから、ああいうところに行ったら静かにしてみんなと同じようにしているのがいいということが分かった。」
母は体の方はすごく元気だけど、定期的なトレーニングが必要ということで通っているのだ。
「みんな私より身体が弱っている人達だから、みんなに合わせないと目立っちゃう。私もみんなのようにしていたらいいんだということが分かった。」
と、何度もいうので悲しくなってしまった。
もちろん、事実としては施設の方の扱いは申し分ないことはわかっているのだけど、母の主観としてそう思っているということに居たたまれない感じがした。
母が小さなころから変わり者だということは既に私の結婚披露パーティーの時の親戚一同の証言から「やはりそうでしたか!」と自明なのである。本人は忘れているけれど。。。
(そして私の友人はこれを読んでさもありなむと深くうなずいているだろうと思う)
そんな風に生きてきて、そもそも、今更、80にもなってなんで人に合わせなきゃならないのか?
「みんなもうお年寄りだから、静かにおとなしく言うとおりにしているのよ。私もそういう風にするのが穏やかに過ごすコツだと思う。」
自分もお年寄りということを感じていないのか?そんなに輪を乱すことをしているのか?と聞くとそうでもないみたい。
「ママは自分が変わっているっていうけど、人それぞれ変わってるんですよ。すごーく変わってるからと言って、それでいいじゃないの!?変わってて元気がいい幸せそうなおばあちゃんになればいいんじゃない?」
と、聞いているだけのつもりが思わず言ってしまった。
こういう話はほとんどスルーされてしまうので、言ってもしょうがないんだけど・・・・。(それでいたたまれなくなってここに書き記している私なのである)
ふと思い出して言った。
「ママ、覚えてる?私に初めて絵具を買ってくれた時のこと。」
「え、知らない」
幼稚園か、小学校か、とてもまだ小さい頃、初めて絵の具を買ってもらった思い出。色とりどりの絵の具にワクワクした。でも絵具箱と画用紙とパレットはあったのに、絵筆がなかった。
「ママはね、大きな絵具箱買ってくれたのに、筆を買ってくれなかったのよ!」
「え、そうだっけ?」
「そうよ、それでね、どうやって描くの?ってきいたら、指で描いていいのよ、そのほうが自由に描けるのよって言ったのよ!?」
っと、ここまで言って、私の方がなぜかウルウルしてきちゃった。
「えーうそー!」と思い切り驚く母
ガクッ!覚えてないのか・・・。こんな衝撃的な出来事を!
「うそじゃないですよ!子供心に、指で描くって、すごく印象的なことだったんだから!そもそも、実の娘にそんな変わった教育を施しておいて、いまさら自分が変わり者であることを否定しないでほしいな!」
結局、ぐるぐる話を聞いた結果、「表向きみんなに合わせたつもりで、中身は変人のまま変えなくてよい。」という提案が気に入ったようなので、スパイとして潜入するつもりで、おとなしい人達がどんな人生を送っているのかを調査してほしいと依頼した。
仕事の途中なのでここまでで吐露終。
はー。
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2022.10月 追記
はぁー、そんなこともあったんだな。それぞれの人に合う場所探しって、もしかして子供からご高齢まで人間の重要課題なのだろうか。母がなんらかのコミュニティの中で、落胆したり自分らしさを諦めたりする話を聞くのは心が痛んだ。そういうことが何回かあったな。。
どこへ行っても、幸せでいてほしかったな。どこへ行っても自分の良さを発揮してほしかったな。