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海へ

昔、父が一人暮らしていた
海の近くの街へ行った

海が大好きなのに
もう何年も見ていなかったから

海を見たいのと
あの人に会いたい一心で
電車に揺られた


初めて降り立つその街は
素朴ながら小洒落ていた
電車が発車する時
サザンのあの曲が聴こえてくる

あの人との待ち合わせの場所で
いつにも増してドキドキした

少しして現れたあの人は
いつにも増して素敵だった



海に着いたら誰もいなくて
二人で波打ち際まで歩く

「誰もいない海…」
古い歌が脳内再生される
昭和生まれだな、と
心の中で笑ってしまう


あの人の話を聞いて
相槌を打つのが好きだし

急にコトンと寝てしまう
可愛さが好きだし

いつも強く握ってくれる
すべすべの手が好きだし

世界一愛らしい
明るい笑顔が好き


暑いぐらいに
眩しい太陽が二人を照らして
涼しい海風が
あの人の髪を時々乱す
それを直す仕草も
とても可愛い

会える時間は限られていて
でも、こうして会えることが
本当に幸せで
夢かも知れないと時々思う

大切にしてくれて
元気をくれて
本当に優しくて

こんな素敵な人が
隣にいてくれるから
私も自分を高めたいと
強く思う


いつもありがとう…
素敵な1日をありがとう








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