[保存版]文章読本紹介のまとめ
まえおき
既に発表したコンテンツのアーカイブではありますが、Stand.fm で当初やっていた「文章読本紹介」、自分でもときどき聴き直したいのでまとめておこうと思い立ち、せっかくまとめるなら公開しようというわけでnote にしておきます。1回目~8回目まではnote でも連動記事を書き、紹介した本のリンクも張ってあるのでその記事を埋めておきます。9回目以降はこの記事内に紹介書籍のリンクを置いておきます。
なお、今(2023年1月現在)、この番組は「涼雨零音の酔いどれタワゴトーク」と称してStand.fm で録音、Podcast として配信中です。(Stand.fmでも聴けます)文章読本の紹介はすっかりやらなくなってしまいましたが、マニアックな話をしゃべるコンテンツとして継続中です。
文章読本紹介アーカイブ
文章読本紹介を始めたきっかけ
これはタイトルに「文章読本紹介」と入ってませんが、このシリーズをやろうと思ったきっかけの話をしているのでここに一緒に紹介しておきます。文章読本を選ぶ時の基本方針として重要だとわたしが考えていることを話しています。
文章技術の基本を学んだ本
小説を書き始めて最初に読んだ本たちの紹介です。創作に限らず文章全般について役立つ基礎知識を紹介した本と、創作を書く上で役立つことが書かれている本を紹介しています。
村上春樹に学ぶ
天下の村上春樹による文章読本的な本を紹介しています。具体的な技術というよりも姿勢の部分で影響を受けるタイプの本です。
わたしが最も影響を受けた本
広く出ている「小説の書き方」論にまったく共感できなかったわたしが「これだ」と思った本を紹介しています。この本を読んでいろいろなものが確信に変わり、自信をもって自分のスタイルを進められるようになりました。
三島由紀夫の文章読本
三島由紀夫の「文章読本」を紹介してますが、この本は三島の「文章観」が垣間見られる文章を集めて編纂されたもので、読むうえでは若干の注意が必要です。その点について説明しながら紹介しています。
大江健三郎の文章読本っぽいもの
ノーベル賞作家の文章観を垣間見るべく、2冊を紹介してます。ある意味で、大江健三郎入門としても入口の敷居を下げるような内容かもしれません。(これについては大いに異論もあると思いますが)
剽窃について考える
創作を行う上で気を付けねばならない剽窃(盗作)。これをどう考えるかという上で大いに参考になる本を紹介しています。
説得力の秘密を探る
詭弁について解説した本を読んで「説得力」のある議論の展開を学ぼうという回です。ここで紹介している本は話術にも通じる知識を解説していて、書くのにも話すのにも、さらには、他人の「詭弁」を見破るためにも役に立ちます。
実は奥が深い「文法」
文章を書くということについては興味を持つ人が非常に多く、noteには特に文章を書きたい人が多く集まっていると思いますが、それでいながら文法ということに目を向けている人は少ないように感じます。日本語の文法、自分は本当にちゃんとわかっているのか、というのを再確認するきっかけになる本を紹介しています。
脳とことばを考える
脳科学の見地から言語を考える本を紹介しています。
日本語の未来
そもそも日本語という言語はニッチな言語であり、マイノリティであるということを再認識する本を紹介しています。ある意味SF的にも感じられる視点で言語を考える本として大変興味深いものです。
詩を学ぶことで見えるもの
詩とはどういうものなのかを考えることで文芸全般、ひいては言葉そのものについて考えを巡らせる本を紹介しています。このような視点を持ったことはその後のわたしの創作に大いに影響を及ぼした気がします。
世界的ベストセラーの裏側
世界の巨匠ウンベルト・エーコによる小説読本。50歳になる直前に小説を書き始めたという巨匠の素顔に迫る本を紹介しています。
短編小説の書き方
わたしが最も影響を受けている作家による小説読本を紹介しています。これが第一弾という話をしてますがその後小説読本紹介をやらなくなってしまって途切れてますね…。他にも紹介したい本がいろいろあるのでまた機会を見て続きをやろうと思います。1年以上空いてますがね…。
あとがき
note に文章を書き、Podcast で音声配信を続けていると、過去のものがどんどん埋もれて行くという現象がある。Youtube の場合レコメンドアルゴリズムが異なるのか、好きで追っている人の古い作品などがレコメンドされてきたりするのだが、note やPodcast プラットフォームでそうした過去コンテンツの掘り起こしがされている気配はあまり感じない。
そのため、こうしたプラットフォームでコンテンツを発表していく場合、作者自らが過去のものを掘り起こして視聴者に提示していく必要がある。なぜなら、古いものには価値が無い、といったことは一切ないからである。
例えばわたしのStand.fm は既に500回以上配信を行っており、ここで紹介したようなものを自分で探しに行くのはもはや現実的ではなく、こうしてわたし自身が掘り起こさなければおそらくもう二度と聞かれることは無い。こうやって時々自分の過去の作品を掘り返して宣伝する、という行為はこれからのクリエイターにとってとても重要なことになるだろうと思う。
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