雷雨に遭遇！初めて富士登山

この夏、富士登山ツアーに参加しました。
その時の記録を残そうと思います。
登ったルートは吉田ルートです。

これは、私達が富士山５合目についた時に撮影した写真です。
天気が悪く、富士山の頂上は黒い雲に覆われたり、顔を出したりしていました。
登り出す直前には雨も降ってきて、始めから雨合羽を着ての出発です。天気は悪かったけれど、私の気持ちとしては遂に始まるんだ！ととてもワクワクした気分でした。

実は、予報としても天気は悪かったのでツアーに参加するか止めるか直前まで迷いました。
最終的には、ツアー会社から中止の連絡がなかったことと、危険を判断してくれるガイドさんつきのツアーにしていたので、「登れるところまで登ろう！」という結論に達していたのです。
なのでスタート地点に立てたことが嬉しかったのです。

いよいよ登山の始まりです。
最初のゾーンはこれまで登ったことのある山と同じように木々が生えていました。
雨で道がぬれていて滑りやすくなっていたので、「ここでリタイアは嫌すぎる」と慎重に歩いていました。

これは、６合目で撮影した写真です。
雨も上がり、青空も見えました。まだ少ししか歩いていないのに、だいぶ上に来たなという気がしました。(５合目までバスでぶっとばしたからですが…。)
ここで合羽も脱いで身軽になり、気持ちが良かったです。

小さな花も咲いてました

いい天気になってきたと思えば、また雨。
「山の上は天気がコロコロ変わる」その通りだと思いました。
ここは６合目から７号目の間です。小休憩を挟みながら登っていました。

先程の写真から代わり映えがありませんが、７号目に到着した時の写真です。
しかし、ここでついに雷雨が…！
ゴロゴロとした音が近くで聞こえ、目の前でピカッと光り…。自然の力を肌で感じました。ガイドさんや７合目の山小屋の方も怖がっているので、危ないんだなというのも分かりました。

この７合目で、２時間ぐらい避難していました。
山小屋の軒先とトイレの中をお借りしてでじっと待つ時間。私達がどうなるんだろう？と不安になります。
待機途中から、ガイドさんと7合目の山小屋、私達が泊まる予定の山小屋でなんらかの話し合いが行われたらしく、中でお世話になることに。
外はまだゴロゴロピカピカなってて酷い状態でした。
さっきまでは青空だったのに！

２時間後、雷雨が落ち着いた頃合いで出発。外はもう真っ暗でした。
ちなみに私達が泊まる山小屋は８合目。まだまだ登る必要がありました。しかも、７合目からは岩場を登る必要があり、７合目までの登り方とずいぶん違って感じられました。

一緒に登っていたツアー客の中には、足が痛いような様子の方もいて、大変そうでした。

私自身はむちゃくちゃ元気だったので暗闇の中、元気に岩場を登ることができました。

７合目～8合目の間 麓の街明かり

しばらく岩場を登ってついたお世話になる山小屋「白雲荘」。お値段は少し高くなったけれどプライベートな空間を作ってくれる宿なのでこちらを選びました。

宿につくと山小屋の方々が出迎えてくれて、暖かい気持ちになりました。７合目から８合目までは小雨に降られながらの登山だったので、単純に暖かい室内も嬉しかったです。

すぐに夜ご飯も準備して頂き、お腹がペコペコだった身としては幸せでした。

あったかいご飯は美味しい！

「山小屋はホテルではありません」
「気になる方は耳栓等を持参しましょう」と事前に情報はあり、覚悟はしていましたが案の定、ガサガサ音やいびき、人が歩く振動が気になり熟睡することは難しかったです。登山をしてるという興奮も重なっていたと思います。

朝です。朝、4時です。
ガイドさんは頂上までは無理だという判断をしていました。
朝の静けさは大変美しかったとだけ言いたいと思います。

白雲荘があった8合目から少し登り、ご来光を見ました。
雲海と太陽が綺麗でした。
太陽が出てきたことで、だんだんと暖かくなっていくのが分かりました。

この場所が今回の登山で行けた最高地点です。少し見上げると頂上が見えました。
「行きたかった」という気持ちは消えないけれど、「1回目で富士山は頂上までいけない」と言われるそうなので、そういうものなのだと自分に言い聞かせるようにご来光を見ていました。

ご来光は輝いていました。

虹も見られました

ご来光を見終わったところで、下山です。
下山道は淡々と下っていきました。
砂道なので、たまに足がずるっと滑り、私的には岩場を登ったときよりもヒヤヒヤしながら歩いていました。

下を見下ろすと、真っ白い雲海が広がっていました。
雲よりも上にいる事実は考えると凄いことだなと思います。

いい天気で下山ができると思っていたら、また雨に降られてびちょびちょに…。
本当に山は天気が変わりやすいですね。
体験して初めて思い知りました。

雨に打たれながら歩くと行きも見た道が見え、ゲートが見え、５合目に到着しました。
とりあえず、無事に帰ってこられて良かったです。

昨日、下山したときに絶対食べようと思っていたアイスクリームを食べて私の富士登山は終了しました。
最初の写真と同じアングルですが、富士山は雲に包まれてしまっています。

今後、また機会を作って頂上まで登りたいという気持ちでした。

私は今回、ガイドツアーを選んで登りました。富士山を登るのは初めてだし、たくさんの知識があるわけでもないからです。
ガイドさんは、登るスピードはもちろん、休憩のタイミングや合羽の脱ぎ着まで全て教えてくれるので、２日間を通して元気に登下山することができました。
高山病にもなることはなかったです。疲れもあまり感じませんでした。(翌日は筋肉痛になりました。)
ガイドツアー以外の選択肢は私にはありませんでしたが、ガイドツアーにしてよかったなと思っています。

富士山は一度は登ってみたい場所でしたが、一度登ってみて、「行って良かった」と思えたし「また登る」とも思える場所でした。

今度は登頂記録を書ければなと思っています。