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読書日記『みんなのうた』
この本を読んでいる間、私はかなり嫌な気持ちになりながら読んでいました。
自分の現状は棚にあげ、
自分の考えが正しいと思い、
変なプライドを持ち、周りに嫉妬する。
自分の思いどおりになるように周りに動いてほしい。
すごく人間ぽいなとは感じたけれど、
それを表に出されるとすごく嫌な人だなと思ってしまいました。
(主人公目線で話が進むため、心情が文字で書かれている。)
悲しいけれど、同族嫌悪している自分もいました。
あらすじはこちら。
世代を超えた心の交流を描く、家族とふるさとの物語。夢やぶれて実家に戻ったレイコさんを待っていたのは、いつの間にかカラオケボックスの店長になっていた弟のタカツグで……。家族やふるさとの心の絆に、しぼんだ心が息を吹き返していく様子を描く感動長編!
レイコさんの"夢やぶれて"とは大学受験のこと。三浪を東京で過ごし、四浪目を地元で過ごすレイコさんの1年が描かれています。
大学受験、嫌な記憶がよみがえってきましたね。
ここも、私がこの小説を嫌な気持ちになりながら読んだ理由の1つです。
それでも、最後まで読みきれたこの物語。
自分でもよくやめなかったなと思います。
物語の力でしょうか。
なぜだか分からないけれど、意地でも読みきろうとしていた気がします。
『みんなのうた』
この本を見つけたとき、頭をよぎったのは小さい頃に視ていたNHKの歌番組です。
私は音楽が好きなので、音楽が題材になってる本が読みたいと思い、この本を手に取りました。
本を開いてみると全く違う世界が広がっていたけれど、こういう苦々しい気持ちになる小説もたまにはよかったな、と思っています。
『みんなのうた』
重松 清 作
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