強さとは
半分思考整理、半分読書感想文という感じです。例のごとくネタバレお気をつけて。
今回読んだ作品は、星を編む という作品です。
前回読んだ 汝、星のごとく に関連する内容になっています。
なのでもしこの二つの作品を読んだことがない場合は読む順番に気をつけたほうが楽しめると思います。
この作品は感情の濁流のようだった 汝、星のごとく とは対照的に、比較的日常の中にある感情の機微に焦点を当てた描写が多いように感じます。
登場人物も前作からある程度年齢を重ねていて、年齢を重ねた立場からの心情描写が多めなことも影響しているかもしれません。
この作品を読んで一番感じたことは、"完璧って存在しないんだな" ということです。
※ここから自分語りも多めになります。
自分は幼い時、ある程度ちゃんとすることを教えられてきたと思っています。
名前を書く練習とか、学校の宿題とか成績とか部活とか、学級委員やってたりとか。
あと、家庭環境的に自分がちゃんとしないととか、潤滑油とかいい方向に動かせるようにとか、そういうことを考えていた時期もありました。
そのせいかどうか分からないけど、ちゃんとやるように的なことを意識していたなと思って、なんなら生きてきた間うっすらというかそこそこ濃いめに刷り込まれていたのかなと思います。
もちろんいい作用もあったと思うんですけど、以前占ってもらった結果にも書いてたのもあって、自分の時間を生きようと思った時に、ちゃんとするの脅迫から自分を解放をしようっていう考えになっています。
あと"ちゃんと大人にならないとなー"とか、"強くならないとなー"っていうのを職場のおじさんと雑談してて考えてたんですよね。(さっきと矛盾してるね)
一応まだ若いので、できないことも多くて、おじさんから指摘されたのが、"自分のテリトリーを守りたいけど守る力が若い故にないから、その時に守り方が小手先になるよね"と言われて、
あぁー確かにーってなりました。
今までって、強さとか、大人になるみたいなことに対して興味なくて、なんかこう、世間が言うわかりやすい強さとか大人って嫌だなーって言う気持ちがあったんですよ。
でも、自分のテリトリーを守るために使う強さは確かに必要だなと思って、その強さを獲得していきたいなと思うようになりました。
この本を読んだ感想にもどりますが、前述のように、まず完璧って存在しないし、人間の寿命で目指せるものじゃないよねっていうのを理解しました。
みんなそれぞれ事情があって、いろんな時間軸をその人なりに必死に生きて、それでも失敗するし、1人じゃ生きていけないし、何が起きるか分からんしという状態で完璧を目指すってだいぶ無理ゲーだよねーとなりました。
でも僕が目指す強さってなんだ?となった時に、
そもそも自分の感覚として、何かを頑張る人・何かを極めていっている(途中かつある程度身になっている)人って強いなって思うんですよ。
でも完璧って存在しないからそれをやっていても完璧になることはないんです。
そんな中で努力して近づこうとできるエネルギーがある人がすごいなと感じるので、
自分が目指す強さの定義は、完璧に近づき続けられる人 になりました。
多分それが強さであるし、強い大人の定義の一つであり、夢を与えたり前に立って人を引っ張ることができるんじゃないかなと思いました。
あとこの本もそうですし、汝、星のごとく の2冊を通じて感じたのは、愛とか恋とか、そもそも人の感情もいつまで経っても不完全なんだなと思いました。
大枠としてはさっき書いた内容と同じですけどね。
総じて自分は強さ・大人・愛・恋・感情というありとあらゆるものに完璧な1つの答えが存在するに違いないと思っていた部分があったんだなっていうのがページをめくるごとに理解することができたと思います。
そんなシンプルなことじゃなくて、目の前の現実はもう少し色々あるんだよねっていうことを頭に入れてというか、その事実で頭を再構築していきたいですね。
おそらくだいぶ時間はかかると思うんですが、そういう方向に頭を創りたいなと思っております。
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