宮台真司の「トリチウムは生物濃縮する」主張について書いておく
最近、自分(Raimu)は珍しくネット論争みたいなものに参加していた。
何に対して論争していたのか?
「社会学者の宮台真司がトリチウムは生物濃縮するとか言っている件について」である。
宮台真司については以前にも、襲撃事件があった時に、ブログで書いたりnoteで書いたりしたし、さらにそれ以前にも宮台真司についてブログに書いたこともあった。
正直、宮台真司についてはあまり常に言及したい人物ではない。
以前に起きた襲撃事件はあまりにも大きな出来事だったため、「これを機に徹底的に言及しとくか」と思ってテキストを書いたが、最終的につまらない結果になってしまったため・・・
「宮台真司はつまらなくなった人。終了!」で終わりにするつもりだった。
しかし、今回の炎上はまたとんでもないことになってしまったので、「また追求するしかねぇ!」と思って追っていた。
もしかしたら彼の社会学者としての命がいよいよ終わるぐらいの危機なのでは?と思った。前回(襲撃事件)は物理的で肉体的な命の危機だとしたら、今回は社会学者としての精神的な命の危機である。物理的な命の危機に関しては彼自身に武術の心得があったからなんとかなったみたいな所があるが、精神的な問題となるとそうもいかない。
前回に関しては彼の評判が落ちるような出来事ではなかったし、むしろ注目を集めることができた。しかし、今回は社会学者としての評判が落ちる所まで落ちてしまった。それを考えると今回の方がはるかにヤバい崖っぷち状況だと思う。
この件は発端が9/1辺りの出来事だったので、今現在はもう一月以上経つ。
正直、この件に関していまだに関心持ってる人はほとんどいないよなぁ・・・と思いつつも・・・。自分の中で区切りをつけるために、個人的な振り返りの目的が強い自己満足なテキストを書いていきたいと思う。
事のいきさつ
まず、「宮台真司がトリチウムの生物濃縮で炎上した騒動」とは何だったのか?
とりあえず事のはじまりを知りたい場合は、言論プラットフォーム「アゴラ」でまとまってる以下の記事が分かりやすい。
始まりは以下のツイートだったらしい。
薄めた溶液をバスタブにどんどん入れていって「どんどん濃くなってる」と言っている動画を「すばらしい。本質を抽象的に概念化しています。」と賛美している。
それから、「トリチウムが魚の体内で生体濃縮される」(生体濃縮=生物濃縮)と宮台真司は主張し始めるが、色んな人物からツッコミが入り、コミュニティノートでも反論がされる。
しかも、真っ当なツッコミをした人に対して、「何も知らないお前がゴミ」とか「くっくっく」とか言ったことも拡散される。
この「くっくっく」のダサさがとくに人気で、「『くっくっく』がキメ台詞の社会学者、宮台真司」のイメージが付くようになる。
炎上場所がTwitterなので当然、togetterにもまとめられる。
SNSらしくボコボコに言われる上に、ガチの化学研究者に人にしっかりと反論されてる。
宮台真司と一緒に仕事していたことがあるし共著を出したこともある批評家、東浩紀もこれについて言及する。
これが炎上していた時期、「宮台真司」「社会学者」「生体濃縮」の三つのワードがTwitterのトレンドワードに入った。これは全部「宮台真司がトリチウムは生物濃縮すると言った件」についてであった。Twitterでトレンドワードに注目して情報を追う人がどれほどいるかは分からないが、このトレンドワードの影響力の範疇では有名人物になった。
そもそも「社会学者」のトレンドワードを追うと分かるのだが、Twitterでは一般的に社会学は何の役にも立たない割に、社会学者が偉そうなこと言ってるイメージがあるゆえに、社会学者を嫌っている人が多い風潮があった。
社会学のそもそものイメージがあんまり良くないのも相まって、宮台真司はとくに「社会学の汚点」みたいに多くの人に認識されるようになってしまった。
宮台真司の社会学者のイメージが落ちるとこまで落ちてしまった!
彼にとってとんでもない危機ではないか!
しかし、個人的には「反省して自らの過ちを認める格好良い宮台真司を見れるのでは?」と期待している自分もいて、しばらく様子を見ることにした。
ちなみに、宇佐美典也(個人的にわりと好き)の宮台真司に対する評価が良いなぁと思いながら見ていた。
「生物濃縮」とは何か?
さて、次に「生物濃縮」や「トリチウム」についておさらいをしよう。
正直、自分も初めは知識ゼロだったので、生物濃縮もトリチウムもよく分からないことからのスタートだった。
生物濃縮に関してとりあえず基本的な知識はまずWikipediaから読むと良いと思う。
以上のように食物連鎖の過程を繰り返すうちに起きる出来事である。
日本で有名なのは水俣病の話であり、水俣病の原因は生物濃縮するメチル水銀だった。例えばメチル水銀を海に流してしまった場合、最初にプランクトンがメチル水銀と結びつく。そこからプランクトン→小魚→中型魚→マグロなどの食物連鎖が行われていき、小魚よりもマグロなどの大型魚の方がメチル水銀の濃度が高くなることが起きる。これが生物濃縮(=生体濃縮)である。
あと、これに関する用語にはBioaccumulationとBioconcentrationとBiomagnificationの三つの用語がある。
ざっくりした訳は「Bioaccumulation」が「生物蓄積」で、「Biomagnification」が「生物濃縮」で「Bioconcentration」も「生物濃縮」らしい。ここで説明される生物濃縮は「Biomagnification」が該当する。あと、英単語の「accumute」は「蓄積する」を意味する動詞であり、英語の論文だとその単語が出てきたりする。
しかし、ここはややこしい所なのか、Google翻訳だと文脈によって「Bioaccumulation:生物蓄積・生物濃縮」「Biomagnification:生物濃縮・生物増幅」と訳されることもあるらしい。
この辺のややこしさも「トリチウムは生物濃縮するのか?」論を厄介なことにしていると思う。
さて、次にトリチウムについて。
トリチウムは水素の同位体であり、別名は「三重水素」である。一つの陽子と一つの電子で構成される「水素」があって、一つの陽子と一つの中性子と一つの電子で構成される「二重水素」があって、一つの陽子と二つの中性子と一つの電子で構成される「三重水素(=トリチウム)」がある。
歴史を調べてみると昔は生成するのが難しく、入手するのすら難しかった貴重な物質だったらしい。
しかし、原子力発電が一般的になってから、その過程で放射性物質を含んだトリチウム水が大量に作られるようになり、その廃棄に困るようになってしまった。
トリチウム自体は自然にも存在し、酸素と結びついたトリチウム水が水と混在してあちこちにあるらしいが、原子力発電や原子爆弾などの技術によって、地球上では人工的なトリチウムが大量に生成されるようになった。
原子力発電の危険さは自分も把握している。その副産物である放射性物質をどう破棄するかの問題は、人類にとって至難と言えるようなテーマの一つだろうし、処理水・汚染水の海洋放出の危険性についても否定はしない。
しかし、とりあえず今回のテーマは「トリチウムは生物濃縮するのか?」である。
これについて一般人が知るべき基本的な見解はNHKに出ている専門家が解説しているので、まずはそれを読んでおけば良い。
基本的な知識として、単なるトリチウムはほとんど水なので簡単に体内から排出される。しかし、有機結合型トリチウム(OBT)に関しては体内で蓄積されやすいことが確認されている。その残留期間は40日~350日ほどであることまで解明されているが、最終的にはすべて排出されるし、有機結合型のトリチウムは体に取り込まれたトリチウムのうちの5%から6%とのことである。
これらのことから専門家は「トリチウムは生物濃縮しない」としている。
メディアリテラシー的にこれをあえて疑うならば、これにはNHKのプロパガンダが含まれており、科学的事実がある中でも、実は都合の良い部分を切り取って専門家に言わせてるんだ!などと解釈することは可能だが・・・
さすがにトリチウムの生物濃縮に関しては、この内容が科学的におかしいと言ってる専門家はほぼ見当たらないぐらいにいない。
「トリチウムは生物濃縮する」と主張するには、これを覆すほどの論証を科学的に示さなければいけないので、至難となるのは確かである。
第二ラウンド
さて、宮台真司が炎上し、Twitterでは「宮台真司」「社会学者」「生体濃縮」がしばらくトレンド入りした後、宮台真司のツイートがピタリと止まった。
一週間ぐらいの間の休止だった。
そして久々にツイートをしたかと思えば、今度は「これが根拠だ!」と強く主張する資料を二つ提示してきた。
『植物性プランクトンからムラサキガイへの食物連鎖によるトリチウム生体濃縮を見出した科学誌の査読論文』と『魚類へのトリチウム生体濃縮を確認した英国政府環境庁の報告書』とタイトルが付けられた二つである。
徹底抗戦の構えをとった宮台真司は、この二つを公式サイト『MIYADAI.com ―ミヤダイドットコム―』にアップして載せた。
『植物性プランクトンからムラサキガイへの食物連鎖によるトリチウム生体濃縮を見出した科学誌の査読論文』の方は現在は削除されてるようだが、『魚類へのトリチウム生体濃縮を確認した英国政府環境庁の報告書』の方はまだ公式サイトにある。
一週間ぐらいの休止の間、どうなるか気になっていた自分も、ついTwitterでつぶやいた。
また「くっくっく」とか言ってるし・・・
「『くっくっく』がキメ台詞の社会学者、宮台真司」である。
そして、その言い分が完璧な根拠なんてことはなく・・・
コミュニティノートで反論が出てるし、やはり論破されまくるぐらいに雑なものだった。
また大衆にボコボコに言われて批判される上に、頭の良い人には論理的につつかれるようになった。
トレンド入りは落ち着いたものの、炎上は続行である。
この二つの資料はトリチウムが生き物に蓄積する「生物蓄積」については確かに書かれていたが、先ほど説明したような生物濃縮について書かれていなかったため、ドヤ顔で生物濃縮を示すものとしては完全に見当違いだった。
ちなみに、この件に関して実際に宮台真司とやりとりが発生したhi-lite氏のツイートは、とくに読み応えがあってオススメである。
この人は工学修士で原子力オタクの会社員とのことだが、研究者のように誠実なスタンスを持つ人だと思うし、内容に余計な感情がなく論理的で好感が持てる。
やはり科学の分野はそういう人から物事を学びたい。
ロバート・リッチモンド教授と神保哲生氏について
この件に関しては、宮台真司がトリチウムの生物濃縮を信じてるトンチキさばかりが目立つが、宮台真司とよく一緒に仕事をしているジャーナリストの神保哲生という人物もいて、実はこの人もだいぶ危うい。
この人もほぼ同様にトリチウムが生物濃縮する主張をしていた形跡がある。
※ちなみに上記の品のないツイートは宮台真司がリツイートしたもの
神保哲生はジャーナリストとして汚染水の海洋放出に反対する筋の人に取材をしていた人物で、その過程でトリチウムの生物濃縮も信じるようになったのかもしれない。
その辺りを調べてると出てくるのは、海洋生物学者のロバート・リッチモンドという人物である。ハワイ大学マノア校教授で汚染水の海洋放出に反対している人物で、『videonewscom』に出演し、神保哲生がインタビューをする動画が出ている。
Yahooニュースにもまとまっている。
なるほど・・・
「放射性物質が生物濃縮されるリスク」と「有機結合型トリチウムが長期残留されることによる内部被ばくのリスク」についてロバート・リッチモンド教授が語っているのが分かった。
ただ、「有機結合型トリチウムが生物濃縮するリスク」についてはどうなのか? これは確認できなかったのだがどうなのだろうか?
ロバート・リッチモンド教授に関しては、Youtube動画の反応を見てみると感銘を受けている人が多い。これは宮台真司とは別件で、影響力のありそうな人物としてマークしておくべきかもしれない?
ちなみにこれをインタビューをした時期は8/24らしい。宮台真司が炎上した時期よりちょっと遡る。恐らく、宮台真司はこれがあったから強気な態度になったのだろうと思われる。
それはそれとして・・・神保哲生氏について。
神保哲生は宮台真司の襲撃事件があった時は真っ先に助けるように動いていた人物であり、動画による状況報告をインタビューの形で出すように支援していた。
その様子は自分も見ていて、その時はお互いに助け合う良い関係なんだなと思っていたのだが・・・・・・・
二人仲良くトリチウムの生物濃縮を信じているのかよ!
こんな見識をお互いで固め合ってるのもどうなんだ?・・・と思う。
倉光実容疑者による襲撃事件が一区切りした時の対談動画で、氷河期世代に多い引きこもりが自身の見たいものだけを見て偏った思想を固める「脳内エコーチェンバー化」について、二人で批判をしていた覚えがあるが・・・
二人してこんなトンデモなエコーチェンバー現象を起こしてどうするんだよ・・・。ぜんぜん説得力がないしお前らも気をつけろよ!
神保哲生って人もジャーナリズムについて真面目に語っても説得力のないジャーナリストみたいな状況になってしまったし、しっかりして欲しいなと思う。
ただ、宮台真司と違って目立って動いてはいない人なので、まだなんとかなるかもしれない。
惰性で続く騒動
さて、当初の炎上から一月ぐらいが経過したが、宮台真司は相変わらずトリチウムの生物濃縮を断固として否定せず、惰性的な状況が続いていた。
ここまで来ると騒動・・・というより、だんだんと注目する人が少なくなってきた中での出来事になるが・・・そんな中で、「フルーツサンド」とかいうトリチウムの生物濃縮を主張するキチガイみたいに口の悪いアカウントが出てくるようになった。
時期的に大体10/1付近のあたりで、その頃から自分(Raimu)もこの論争に参加するようになった。
そして、フルーツサンドはこの問題について「トリチウムが生物濃縮しないデマ」と言い切り、宮台真司は「フルーツサンドさん、お見事です。」と賛美してこれを全面支持。
その後も氏のツイートをよくリツイートするようになる。
界隈では「フルーツサンド師匠」とか揶揄されたりするようになった。
宮台真司は全面的にコイツを頼るようになったので、この得体のしれないアカウントの言ってることがもしデタラメなことだったら、これまでさんざん人のことを馬鹿にしてきた分がすべて自身に返ってくる。宮台真司にとっては起死回生のための頼みの綱である。
頼むぞフルーツサンド師匠!
・・・もちろんやたらと口が悪いし頭も悪そうなコイツのツイートが胡散臭いのは言うまでもなく・・・
論文の切り抜きらしきものをどんどん出して相手を好きなだけ罵倒してくるが、次々と色んな人にその誤りを指摘されるようになる。
そして自分もつい気になって指摘するに至ってしまった。
以前にhi-lite氏が「これは生物濃縮のことは示してない」とした英国政府報告書についてである。
一応、引用を以下に置いておこう。
さて、ここにある「accumulate」を「濃縮する」と訳すようにいい加減なことをいうフルーツサンド氏は、そもそも「生物濃縮」の意味も本来と違うものとして扱っている。
Weblioの英和辞書で「生物蓄積」と「生物濃縮」が同列で出てくるから「一緒のこと」と主張したり、「Bioaccumulation」が「生物濃縮」と訳されて出てくることもあるのを利用して、それを根拠に「トリチウムは生物濃縮しないはデマ」であると堂々と主張している。
「生物濃縮の一般的な英訳はBioaccumulation」はもちろんデマであり、日本語版Wikipediaでも書かれているような生物濃縮はBiomagnificationが該当する。英語版WikipediaのBioaccumulationの項目には食物連鎖によって上位捕食者の化学物質の濃度がどんどん高くなる現象については書かれていないし、BioaccumulationとBiomagnificationは別物として扱われている。ちょっと調べれば分かる。
BioaccumulationとBiomagnificationの違いはこの件で一番重要なのだが、このことについてちゃんと指摘してる人がいても、何回言っても何回言っても何回言ってもこのフルーツ野郎はまったく聞いちゃいないので、ずっと子供みたいな論争が続いている。そして宮台真司も聞いちゃいない。
他にもフルーツサンド氏が出してきた論文っぽいものの切り取り情報の数々があり、その雑さもTwitter上で指摘されていくのだが・・・
なにせこの口の悪さなので、指摘をするとサイコパスのように怒涛の勢いでバカにしながら返信がくる。だからそのノリについて行けるものしかこの論争には参加していない。地獄のようなネット論争である。
そのため、その辺りの紹介はここでは避けることにするが・・・そもそも根本的におかしいことは分かってもらえただろうか?
しかも、宮台真司のフルーツサンド氏に対する信頼感はやたらと強い。査読のない論文よりも酷く適当な科学情報を述べるアカウントを、自身のアカウントで頻繁にリツイートするようになった。
こんな怪しいクズみたいなアカウントを「みんな読んで」と言わんばかりにリツイートばかりする社会学者・・・学者の姿なのか? これが?
事の顛末として、宮台真司は大体そんな感じになった。
今現在(10/10)の宮台真司のアカウントの様子を見てみると・・・
最近の世間ではジャニー喜多川の性加害問題とか、岸田首相の増税問題とか、政治に関する諸々の問題とか、トリチウムの問題以外の原子力の問題をどうするかとか・・・色んな問題が目白押しなので・・・その辺の社会問題についてを載せたりリツイートしてることもある。あとはいつも通り仕事で自身が過去に出た動画や記事などをリツイートすることもある。もちろん仕事で新しく出たものもツイートするし、その他に言いたいことがあったらツイートする。まぁそれらはいつものことなので良いとして・・・
その一方でフルーツサンド氏のトリチウムに関する主張をリツイートしていることもある。フルーツサンドのツイートばかりリツイートしてる時もあれば、他の社会問題のことで忙しい時もある。
それから、フルーツサンドの他にも「ヘリオス」とかいう同様路線でトリチウムの生物濃縮を擁護しているアカウントもあり、それをリツイートしてることもある。
他、トリチウムの件を絡めて宮台真司を過激に叩く人物(最近だと田端信太郎って人や上念司って人など)のことを批判したり、その批判の仕方の陳腐さを批判したり、その人物を否定的に見て宮台真司を擁護してるツイートをリツイートしてることもある。
あとは宮台真司をなにかしら擁護している人のツイートはだいたいリツイートしていることが多い。
以上。宮台真司がトリチウムの生物濃縮を主張した問題は大体そんな感じになってきて、あまり変わり映えしないようになってきた。
うーん・・・もうこれで決着がついたので「終わった人」ってことで良いか!
自分(Raimu)のツイート例
以下、自分が宮台宛にツイートしたものがいくつかあるので、それを載せておこう。
>頭の悪い「言葉の自動機械」と「損得マシーン」が「そんなデータがあるはずがない」という小児病次元に留まっているのです
>あなたも見たいものだけ見るのはやめようね。
>時間が経てばいずれは代謝されるのも当たり前。問題は器官特異的に長期残留すること
>フルーツサンドさんの過去ツイ連投に、数多の論文が示されてるんだが?
↓最後に言っておいて終わりたかったやつ↓
以上。
自分でも「何やってんだろう」と思いながら首を突っ込んでいたけど・・・
まぁとりあえず言いたいことは一通り言えたから良いか・・・
これで終わりにしよう!
おわりに
前回、襲撃事件があった時も宮台真司がどうなるかに注目し、その動向を追ってブログやnoteにテキストまで書いた。その時に宮台真司に期待していたことは「変化」だったのだが・・・最終的には何も変化はなく、「事の顛末はつまらなかった」という結果になった。
だから「宮台真司はつまらなくなった人。終了!」で良いやということで、しばらく言及しないでおくことにした。
そして、今回の件に関してもその動向を追っていくことにしたが・・・これも結局「事の顛末はつまらなかった」なので、ほとんど同様の状況である。何も変わってはいない。
だから今回も「宮台真司はつまらなくなった人。終了!」なのだが、もはやそれを通り越して「宮台真司は胡散くさい新興宗教の教祖のように落ちるとこまで落ちて終わった人。終了!」な感じである。
元々はオウム真理教批判で有名だった人物だが、彼の社会学は微妙な宗教みたいになってしまったと思う。
一種の宗教だからこそある意味では価値があるし、一理あるとも思うっちゃ思うのだが・・・
というか一応ヌーソロジーの本にも名前が載ってる人物なんだからしっかりしてくれ!
書籍『感性で紐解くヌーソロジー』に書いてある通り、「言葉の自動機械」という用語は宮台真司が提唱した宮台用語なのはその通りなのだが・・・・これじゃますます提唱者本人が「言葉の自動機械」に引っかかってるじゃねぇか!
細田奈々さんも読んでる皆さんも気をつけないといけないぞ!
「社会学者の宮台真司さんは、現代人は損得勘定で物事を判断し、言葉の自動機械となって生きているため、感情の劣化が著しくなっている、と指摘しています」・・・と書いてあったが・・・宮台真司自身もそうじゃねぇか!
だからこれは所詮、認知の歪んだ学者の一人が言ってるに過ぎないことになる・・・
現代は2020年代に突入したし、就職氷河期の大波とITの発展から進んだ2000年代から先の時代はもっと多面的・多角的に分析するべきことだと思う。
それに、ヌーソロジーの目指す所は善悪二元論からの解脱であるし、「自分の固定的な善悪観念を解体しよう」とは先の著書でも書かれているので、それで宮台真司を出すのは相性が悪すぎる。・・・まぁヌーソロジーをちゃんとやってる人なら分かることだと思うけど・・・
「言葉の自動機械」はそれぐらい難しい問題なので皆さん気をつけましょう。
さて、ここで問題となるのは宮台真司本人だけでなく、それを信じる人達もそうなのだが・・・。ここまで宮台真司が頑なにトリチウムの生物濃縮を信じ続けて、過ちを認めないようにしている状況を見るに、宮台真司自体を強く信じるファンの人達も・・・このまま行くとトリチウムの生物濃縮まで同様に信じるだろうな・・・と思う。
トリチウムの生物濃縮まで信じて宮台についていくファンやシンパは、ほとんど「宮台信者」のようなものだと言えるだろう。
正直、宮台信者もほとんど終わりかもしれない・・・。もちろん色んな人がいるかもしれないが・・・。宮台真司自身がここまで酷くなると、彼の社会学のレベルもそれに応じて低くなる。それを信じていてもあまり面白いことは起きないと思うし、期待はできないと思う。だから気にしないし関わらない方針で行こう。
今の宮台真司を見て個人的に・・・可哀相になってきた・・・と思うのは、割と早々に浮かんできたことである。
書籍『14歳からの社会学』を読んで、個人的に「こういう本が書ける人は憧れるなぁ。自分も書きたいなぁ」と思った人物の一人である。
だからこれがアンタの目指した社会学なのか?とは言いたくなる。
とはいえ、それでも宮台真司が好きで信じている人も多い。フォロワー数なんて20万人以上もいる。(政府批判や体制批判をする人は大衆に好まれるから人気な傾向もあるかもしれないが・・・)
そんな信者みたいな人を大事にすれば、自身を信じる仲間には恵まれるかもしれない。もちろんそうしていると本来社会学が目指すべき真理みたいなことからは遠ざかるだろうが・・・
そんな信者ビジネスみたいなことは宮台真司自身が批判し続けたことでもある。そこに関して本気で悩んだら葛藤が起きるのが必然である。しかし、彼はあまり悩む様子を見せずに他者ばかり攻撃するようになった。そうした自己矛盾を抱えて今後も生き続けることになるのだろうか・・・
宮台を信じる人達も同様にどこか自己矛盾を抱えてる人が多く、そんな人達が共鳴していて人気がある、みたいな面もあるのかもしれない・・・
あるいは、彼自身がダメになったことに関して、こうも解釈することができるか?
「言葉の自動機械となって生きていて、感情の劣化が著しくなっているのが現代人」と言われるが、宮台真司本人もそんな感じになっていて、徹底的にダメになっているわけである。
しかし、「世の中が徹底的にダメになって、本当に落ちる所まで落ちた先に、何かが変わるだろう。」みたいな思想は、彼自身が社会学で言っていることなのである。これは1995年頃からニック・ランドが主張した「加速主義」という考え方に基づいている。加速主義の意味には諸説あるが、宮台真司の場合はまずは資本主義を加速させて、それから社会が徹底的に崩壊する状況も加速させて、それによって変革が起きることを期待している。
社会が徹底的にダメになった時に変わるのであれば、彼自身も徹底的にダメになった時に何か変わるのだろうか? 実はもしかしたらそれを体現するための壮大な実験を彼はやっていることになるのだろうか?
まぁ・・・もっとも自分(Raimu)個人の考えとしては・・・宮台真司が言っているような加速主義なんてそれ単体では「ダメになれば良い」しか言ってないゴミ理論だと思っているので、あまり期待はしていないのだが・・・
そんなこんなで色々あって、宗教学・社会学的な視点で宮台真司は気になる人物ではあり、その人物が作った社会学のムーブメントも気になる勢力ではあるが・・・
とはいえ個人的にそこまで深い関心がある人物でもなく・・・
「終わった人」なので、もうあんまり言及しないでおこう!
でもまたこれぐらいとんでもないことが起きたら言及するかもしれません!
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