いのちのうた 第4話 「瑠璃色の地球」(松田聖子)
コロナ禍は私たちの心までもむしばみました。
「ウィズコロナ」という新しい日常は、イコール
「ウィズ不安」です。
そんな私たちの心に希望をくれる曲…それが「瑠璃色の地球」です。
もともとこの曲は、作詞家の松本隆さんがプロデュースした松田聖子さんのアルバム「Supereme」(1986年)の一曲。
作曲した平井夏美(本名 川原伸司)さん。
この方はレコード会社でピンクレディの宣伝や大瀧詠一さんのディレクターをされました。
世界的なビートルズマニアのお一人で、
大瀧詠一さんのディレクター時代には
そのビートルズの名曲「イエローサブマリン」を
民謡歌手 金沢明子さんが音頭で歌う…という
奇抜な作品も手掛けました。
「瑠璃色の地球」がレコーディングされた頃、
聖子さんのお腹には神田正暉さんとの間の沙也加さんがいました。
「瑠璃色の地球」が胎教のような存在の沙也加さんは、この曲を聴くと今も不思議な気持ちになるそうです。
ところで、瑠璃色ってどんな色なのでしょうか?
インターネットで調べてみると…
紫色の混じった濃い青色。
遥かシルクロードから古(いにしえ)の日本に伝えられました。
正倉院の御物(ぎょぶつ)にも瑠璃色のガラスの杯(さかずき)があります。
古典の文章ではおなじみの「伝統色」です。
深い闇の中に、濃い青色(瑠璃色)をたたえた星が
ポツンとある。
それが私たち70億人が住む地球…
かけがえの無い地球は数十億年もの歴史の間
絶えず試練にありました。
その度に私たちは叡知を結集して危機を乗り越えました。
かけがえの無い地球を守ることは
かけがえの無い命を守ること。
「瑠璃色の地球」は松田聖子ファン投票で
シングル曲を除いて第1位。
合唱コンクールの定番曲です。
松田聖子さんは「ウィズコロナ」元年の昨年(2020年)紅白歌合戦でこの曲を披露しました。
曲紹介は、JAXAの宇宙飛行士 野口総一さんが宇宙ステーション「きぼう」からされました。
「きぼう」を信じること、
「きぼう」を叶えるために行動し続けること。
「瑠璃色の地球」は優しく教えてくれます。
多くの歌手がカバーするこの曲。
このバージョンが特におすすめです❗
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