いのちのうた 第1話「希望という名の光」(山下達郎)
心がとっても疲れている時、
「もうこれ以上前に進めないや」と思える時。
私は真っ先にこの曲でいやされます。
2011年、東日本大震災のときにラジオでもっとも流れた一曲。
震災から10年が経ちますが、
東京に住む私も大変な思いをしました。
福島、宮城、岩手の被災三県とは遠く離れたところに住む身ながら、重い「被災疲れ」を感じたものです。
何かとささくれだった心を癒してくれたのが、
この「希望という名の光」です。
もともと、この曲は
お笑い芸人岡村隆史さん(ナインティナイン)主演の映画主題歌として書きおろされました。
ところが、その岡村さんは大病に。
長期休養明けのテレビ番組で「希望という名の光」はエンディング曲でした。
達郎さんの親友、桑田佳祐さんが病と闘ったときにも
達郎さんはこの曲をご自身のラジオ番組でかけるなどして励ましました。
熊本地震のときにも。それからも。
折に触れて。
達郎さんは、この曲でエールを送られます。
いつしか、この曲は
生きることそのものに疲れた全ての人を癒し励ます一曲になりました。
達郎さんは、身近な人を喪った直後にこう話しています。
「歌というものは人の幸せに尽くすためにあります。
でも時々、本当に辛い時、本当に悲しい時、歌は残念ながら、とてもちっぽけな力しか持ち合わせません。それでも僕はこうして歌い続けるしかありません。人の幸せを願い続けて歌い続けるしかありません。」
そして、達郎さんは続けます。
「決して生きることを放棄してはいけません。いろいろなことがあるでしょうけれども。皆で助け合って、励まし合って。悲しくても、辛くても、それでも生きていきましょうよ…」
コロナ禍。
行き場の無い怒りや悲しみで、私たちの心は時々潰れそうです。
行き詰まりを感じることは、日常茶飯事です。
能天気な応援ソングには耳をふさぎたたい❗
そんな時こそ、この曲の出番です。
達郎さんのバージョンのほかにも
素晴らしいものは少なくありません。
たとえば、こちらとか
https://youtu.be/ZKq1cXkrB-M
こちらとか
https://youtu.be/Jqkjjl6OYSM
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