〈これまで〉は《これから》のために 石野理子(赤い公園)が唄う希望の歌(8)
♪消えない
♪Highway Cablioret
と、2作のMVを発表した
“新生”赤い公園。
石野の新ボーカルお披露目から
ちょうど1年となる、
2019年5月4日。
VIVA LA ROCK 19'
その(1年前と同じ)CAVE STAGEで、
EPICレコード入りを発表する。
配信シングル ♪凛々爛々リリースを経て
10月、
5曲入りミニアルバム「消えないEP」を発表。
津野は、
「石野の加入で自らのクリエーター魂に
灯が付いた」…と
さまざまなところで
話して来た。
とりわけ、♪Yo-Hoは
石野が愛聴するラップミュージックやR&Bのテイストを、
津野が独自の解釈で表現した野心作だ。
♪HEISEIは、
平成時代だけでなく自分たちの〈これまで〉を「押し花」にたとえ
“片道切符で”《これから》を
ワクワク感で行く「決意」を、
軽やかに表現する。
そしてついに
今年(2020年)4月、
アルバム「THE PARK」をリリース。
タイトル通り、
新生赤い公園の「THE決定盤」。
先行シングル ♪絶対零度をはじめとして
歌詞で多用する“言葉遊び”など
津野の持ち味である“軽み”はそのままに、
MVやアルバムジャケットと
リンクした
「現代アート色」が前面に押し出されている。
♪夜の公園では
乙女チックな淡い感情を石野のボーカルに託すなど、
ハタチ目前の石野を“てこ”にした
リアリティ表現にも力を入れる。
また、前作♪Yo-Hoでの“ラッパー石野理子”に
津野が手ごたえを感じたのか、
♪chiffon girl では津野流ラップに磨きがかけられている。
こうした盛りだくさんな1枚となった
「THE PARK」。
エンディング曲 ♪yumeutsutsuは
《最高傑作は次回作》を予感させるものだ。
今年は
“あの”はっぴいえんど”がデビューして、
51年目。
〈日本語によるロック〉次なるとびらは、
まさに赤い公園が開いた格好だ。
だが…
新型コロナウイルスの波は彼女たちにも
影を落とすことになる。(つづく)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?