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私は自己愛性パーソナリティ障害の加害者でもあり被害者でもあるということ


映画「カラーパープル」を観てきた

観る前にある程度わかっていたつもりだったのだけれど
目の前のスクリーンの中の父親やミスターが胸糞過ぎて
観ているうちに首根っこ掴んで投げ飛ばしてやりたい気持ちになった
所々自分と重ねてしまう部分もあり
(私はセリーほど辛くはないし 優しくもないけど)
観ながらコーラのストローをガシガシしてしまった

私の父親も自己愛性パーソナリティ障害だったのでは?

ミスターを観ていたら父親を思い出した
気に入らないと大声をあげ
テーブルの上の食事をぐちゃぐちゃにした
男尊女卑が激しく
明らかに女性を下に見ていた
その癖
気が小さく泣き虫で
自分を大きく見せることに必死で
その姿は今思えばとても滑稽だ

彼はシンデレラ

私の父親は小学生の時に実母を病気で亡くしている
その後 自分の父親(私の祖父)がすぐに再婚したため
継母にいじめられたそうだ
兄弟間でご飯を差別されたり バカにされたり
(全然関係ないが数年一緒に住んだことのある継母(継祖母?)は
意地悪な顔をしていて継母(継祖母)が飼っていた猫も意地悪な顔だった)

幼少期に大事なところが埋まらないと歪んだ自己愛が育ちすぎる

人の成長には大事なポイントが何ヶ所かあると思う
そのポイントはとても重要なポイントで人生を左右する
幼少期に愛され安心感を得るポイントの時に
それを得られなかった人間は
その大きな穴を埋めようと
自分を大きく見せようと虚勢をはったり
自分を守るあまりに他人への攻撃という形で防御したり
大事な人に試し行為をしたり
自分の大きな穴のことを考えないようになりふり構わず暴れたりする
人間が生きていくのに必要な
「安心感」「自己受容感」の器が空っぽなので
それを埋めようと必死になり
結果他人や大事な人に迷惑をかけるという最悪な形になる
でも本人は本気で気づいていないのだ
自分は不幸で悪くない 他人が悪いと思っている

父も私も加害者であり 被害者でもあると思う

今思えば父も気の毒な幼少期だったと思う
だけど彼の最大の過ちは
子供の私に自分がされたことよりひどいことをしたことと
自分の自己愛を自分で気づいて軌道修正しなかったことだ
何度かチャンスがあったのに
自分と向きあうことをしないまま
酒に溺れ 
ボケてしまったことだ
それが負の連鎖を生み続けているというのに

歪んだ自己愛ループを私のところでSTOPしたい

私が自分の歪んだ自己愛に気づいたのはここ最近だ
だから娘を育てている間には
この歪んだ自己愛を出してしまった部分がたくさんあるだろうと思う
旦那と喧嘩した娘が私にも連絡をしてこないというのが答えだと思う
彼女は私にも会いたくないのだと思う

子育て中に私は知らず知らずに自分を守ることばかりを考え
本当に彼女とちゃんと向き合ってこれたのか自信がない
もちろん虐待などはしなかったけれど
外部とのトラブルで鬱を発症し何日も寝込んだり
ネガティブな発言をたくさんした
過保護になりすぎて干渉したりした
思い起こせば
彼女を傷つけ 負担をかけた出来事はいくつもありすぎて
ポンコツな自分に情けなくなる
こんなことを母親にされたら子供はどうおもうのか
ようは子供より
自分だったのだ
だから彼女に離れていかれても仕方がない
私が暴力を振るう父親
世間体を気にして耐えるだけの母親にうんざりして
傷ついたように
私の行動や言動で娘も違うパターンで傷ついていたはずだ

私はそれに気づいていなかった
自分の事で必死で全然安心できる母親じゃなかったのだ

私もまた父親と同じように過ちを犯したのだ

気づいた瞬間から変われる

もうしてしまったことは取り返せない
彼女を傷つけてしまったことをどんなに後悔しても
取り戻せない
自分が苦しんできて嫌だったことを
形は違えど自分の大事な娘にしてきたということだ
これは事実で受け入れるしかなく
死ぬまで背負っていくしかない

ただ自分の歪んだ自己愛に気づくか 気づかないかで
この先の道は全然違うものになるとカウンセリングで言われた

まずは自分の歪んだ自己愛に気づくことが大事
次に自分の感情と少しずつ向き合い
自分を受け入れていく
自分を大事にし
他人を大事にする

これが自己愛性パーソナリティーの人間が毎日やっていくことだ
毎日毎秒 自分の感情と向き合い 俯瞰にみる
1ミリずつ 少しずつ

もう娘と会えないかもしれない
でもいつか娘が会いたいと思ってくれたら
変わった自分で会いたいと思う
その時まで
毎日少しずつ 自分と周りを大事にできる生き方をしたい

ミスターの最後のように変わっていきたい
父親のように気づかないまま死んでいくのは嫌だから


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