静岡県大瀬崎から見た裾野南西側は雄大だ。訪問日は川状の雲が飛竜の如く天をダイナミックに流れていた(静止画なのが残念)。この美しい裾野は全て頂上から噴出した途方もない量の溶岩流が固まって形成されたのだから、さぞ恐ろしい光景だったろう。眼前の駿河湾の海面上を火砕流の高温ガスが走ってきて撮影地点はポンペイ状態だったのではないか。
大瀬神社の背後に宝永火口(1707年噴火)がぱっくり口を開けているのが見える。特急富士2号の3枚目は、頂上の北側から逆に大瀬崎を遠望したものだ。
夕闇迫る横須賀沖上空から。三浦半島を縦断して富士を見通す構図は初めてだったが、羽田着があと10分早ければと思わせる光加減だった。富士山から直線距離で約100kmも離れた鎌倉(次の画像最も下)辺りでも過去の噴火由来の黒い火山灰が砂に混じっている為、砂浜全体の色は白日下でも暗い。
湘南海岸のアップ。江の島の奥に横たわる真鶴半島は、富士山からの大溶岩流が相模湾に流れ込んで出来たものだ。周囲が闇に沈みつつある中で江の島右方の高層ビルにはまだ夕日が届いて目立っているが、このコントラストは藤沢市の建築規制の緩さによる。
みなとみらいから。