「ブランディングデザイン ユニーク・広がる・機能するデザインの考え方」 の読書感想文
こじまです!
1ヶ月前にこちらのイベントに参加しました!
その際のプレゼント企画で頂いたブランディングデザイン ユニーク・広がる・機能するデザインの考え方(著者:ハイライツ株式会社下川 大助氏)を読了しましたので、感想文をこちらに書きます。
(こんな本を無料で頂いてしまってありがたい…)
📙本の構成
chapter1〜5:ブランディングデザインの基礎
chapter6:事例集
chapter7:ブランディングデザインのこれから・本の総括
という流れでこちらの本は進んでいきます。
👀感想
継続性の大切さを実感
こちらの本では、ブランディングの必要要件の1つに継続性を掲げています。
継続性の内容は以下のとおりです。
また継続性は必要要件の中で1番優先度が高く、また読んでいて個人的に印象に残った箇所でした。
今回の本では具体的に述べられていませんでしたが、継続性を保つ取り組みの1つがデザインシステム(スタイルガイド)だと考えます。
具体的な事例は、以下のnoteを参考にしていただきたいです。
最近興味で他社さんのシステムを読むことが多いのですが、色やコンポーネント以外にデザインフィロソフィー(デザインの基本的な原則や価値観)・写真の使い方等を良い例・悪い例を挙げながら書かれており、こういう風に継続性を保つためにはあらゆるクリエイティブに再利用な可能な決まりを決め、時代により核の部分を保ちながら更新することが大事だと気付かされました。
インナーブランディングについて知ることができた
インナーブランディングとは、以下のとおりです。
(お恥ずかしながら、この本を読むまでこの言葉の存在を知りませんでした)
インナーブランディングの範囲は広く
社内報
ロゴ
オフィスインテリア
Tシャツ
等があげられます。
確かに制作物ごとにバラバラなクリエイティブになるより、ある程度統一化されていると帰属意識の向上や会社のブランドを醸成することができると思われます。
例えば展示会でのぼり等のクリエイティブが統一化していると、「目を惹きやすい」「印象付けやすい」効果があると思いました。
※クリエイティブがどういったものかも加味されると思いますが、展示会に限って言えばインナーブランディングをされている企業さんの方が目を惹きやすく一度お話をしてみたいと感じました。
これが全てではないと思いますが、企業活動を活発化させるためにはインナーブランディングも大切だなと感じさせられました。
事例の豊富さに驚かされる
chapter6は事例が9割以上を占めています。
またこの本の半分がchapter6で構成されており、事例の細かい部分まで書いています。
全ての事例が素晴らしかったですが、特に北九州市のZ世代向け地方創生ブランディングであるNew Uと、シティポップの立役者であるナイト・テンポ氏のブランディングが印象に残りました。
●New U
企業ではなく市町村の案件のため、様々なハードルがありデザインをするのが非常に大変だと予測できます。加えて厳格なデザインシステムを求められたということだったので、そういった仕組みをしっかり作られているのを拝見し、改めてデザインを管理する仕組みの大切さを実感しました。
また北九州市はクリエイティブディレクターを公募し、著者である下川氏が採用された経緯があります。こういった取り組みはすごく良いと感じるので、全国的に採用してもらえたらいいなぁ〜と個人的には思っています。
●ナイト・テンポ
この事例で特に印象深かったのが、ロゴのブランディングです。DJで様々な人や媒体とコラボする関係上、個性は強くないが印象に残るタイポグラフィで作成しています。
基本的にピンク色で「Night Tempo」と書かれていますが、「Night」が別の文字に入れ替わったり文字色が変わったりすることを想定してロゴ設計をしたらしいです。
実務でロゴデザインを行ったことが殆どないので、ロゴ設計の意図を知れて非常に勉強になりました…
✋まとめ
この本は物理的にも内容的にも中身たっぷりな本で、読むのに時間がかかると思います。
ただ読んでブランディングの奥深さを知ることができました。
本に書かれていることで、実務に活かせるところがあれば積極的に活かしていきたいです。
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