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Photo by
shinsukesugie
おばあちゃんの味ご飯。
最後の晩餐を選ぶとしたら、なにを選ぶだろう?
正直、食にそんなにこだわりがある方じゃない。
なんでもだいたい美味しく食べれる。
好きなお店も、味というよりも空間とか環境とか、人の雰囲気が好きなお店が多い。
そんなわたしなので、ここのお店のこれ!みたいなオシャレでこだわりのあるやつは残念ながらまったく思いつかない。
頭に浮かんだのは、おばあちゃんの味ご飯。
小さい頃からずっと大好きだったおばあちゃんの味ご飯。
しめじやにんじん、ツナ、かまぼこなどの具が細かくてご飯にしっかりなじんでて、家で食べる炊き込みご飯よりも味がしっかりしてて、お米がつやつやしてて。
大きくなっていろんなお店で炊き込みご飯を食べたけど、おばあちゃんの味ご飯よりおいしかったことは一度もない。
だから味ご飯=おばあちゃんの味ご飯。
炊き込みご飯とはちがう、とくべつなご飯。
おばあちゃんの家に行ってなに食べたい?と聞かれた、いつも「味ご飯!」とリクエストした。
わたしが高校から寮生活になったとき、実家を離れることになっておばあちゃん家に挨拶に行ったときも味ご飯を炊いて持っていけと渡してくれた。
いまも息子たちを連れておばあちゃんの家に行くと、いつも味ご飯を炊いて待っていてくれる。
最後の晩餐に選ぶなら、おばあちゃんの味ご飯。
と、書いていて気がついた。
前回の帰省から1年以上たっている。
つまり、おばあちゃんの味ご飯を1年以上食べていないのだ。
物心ついて以来、はじめての出来事である。
落ち着いたら、おばあちゃんがはじめて会うひ孫の0歳次男を連れて帰省したい。
そしておばあちゃんの味ご飯を息子たちと一緒に食べよう。
このnoteは #週刊お題note の今週のお題「最後の晩餐に選ぶならこれ!」をテーマにかきました。
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