ときめく瞬間。

あ、いた。

どこにいったかと思ったら、キッチンでいたずらしてる。

そうっとのぞくと目があった。

「あっ」という表情をしたかと思うと、真剣な顔で重たそうなおしりをどっこいしょと持ち上げる。

立ち上がると満足げににこっと笑ってとことことことこ歩いてくる。

距離が近づくにつれて手を伸ばしてスピードがあがる。

しゃがんで手を広げると、なんとかたすきを次の選手につないでそのスピードのまま倒れ込む駅伝選手みたいに全身でつっこんでくるのを両手でうけとめる。

ぎゅっとすると、きゃーっと声をあげて、目がなくなっちゃうんじゃないかと思うくらい目尻をさげて笑う。

さいきんときめくものは？と聞かれたら、0歳次男との毎日何回も繰り返されるこの遊びだ。

こんなになんの疑いもなく、全身で好きって気持ちをぶつけてくれると、ただただいやされる

子育てはつかれることも多いけれど、息子たちからもらうものも多いのだよなぁと改めて思う。