小さい頃からの書くという習慣。
子どもの頃からずっと続いている習慣のひとつが、リフレクションノート。
きっかけは小学4年生、家族で遊びに行った甲賀の忍者村で自分へのおみやげにノートを買ってもらったことだった。
黒色で忍者のイラストがかいてある横罫線のノートだった。
買ってもらったはいいけれど、学校でつかうのノートは指定があって、マス目のノートしかつかっちゃいけなかった。
日記は別のノートに書いていて、忍者のノートの使いみちがない。
(当時から文房具好きで必要なくても、ついついノートとかペンとか買いがち)
それで、水泳に燃えまくっていたわたしは、水泳専用のノートにしよう!と思いついたのだ。
スイミングの選手クラスで週6泳いでいたから、書く機会もたくさんある。ちょうどいい。
そんなわけで、毎日夜スイミングから帰宅してからその日の練習メニュー、コーチに指摘されたこと、考えたことなどを書くようになった。
中学でバスケをはじめてからは、それがバスケノートにかわる。
4泳法はマスターし、いかにはやく泳ぐか?という記録との戦いだった水泳に比べて、バスケは初心者だったから毎日はじめてのことだらけ。
用語にメニュー、シュートをうつときのポイント、フォーメーション、復習がてらすべてを記録してまとめていった。
高校でもバスケノートを書いていたけと、それはチームの取り組みとして行われていて、毎日書いて出してアシスタントコーチからコメント付で戻ってくる、交換日記のようなスタイルだった。
高校からはマネージャーになっていたからチームのこと、自分のこと、その日に考えたことを書いたり、バスケ部は全寮制でマネージャーが中心になって食事当番をマネジメントしていたから、新しいメニューをつくった日はレシピを記録したりもしていた。
いまでも忘れられないコーチからのコメントは「頭でいくら考えてたって、言わなくちゃ伝わらない」だ。
書いてないで実行せよ、いまでもときどき思い出しておしりをたたかれたような気持ちになる。
大学ではマネージャーをしながらバスケのレフリー活動をしていたから、レフリーノートを書いていた。
その日のゲーム内容、レフリングの振り返り、先輩方からもらったフィードバック、毎回山のように書くことがあった。
就活がはじまってからは就活ノートをつくっていた。
説明会で聞いた内容のメモ、自己分析、面接対策、面接が終わってからの振り返り、就活ノートだけで5〜6冊ある。
社会人になってからは、会社で仕事中のメモなどに使うノートとはべつにノートをつくっている。
いままで意識したことがなかったけど、それが小さい頃から続くリフレクションノートだ。
毎週や毎月の振り返りを書いているのも、仕事のオペレーション改善を考えたり、体制の見直しみたいなことを考えたり、MBOの時期に仕事の振り返りをしたり。
考え事に関することはこのノートにまとめている。
なぜこんな風に続いているのか、はたして自分でもわからない。
なにか明確な成功体験があったような記憶もないのだけど、書いてリフレクションすること自体がもうやらないと気持ちわるいくらいに身にしみついていて、息をするように書いている。
だけどこれが義務からはじまっていたら、きっと続かなかっただろうなとは思う。
たった1冊のノート。
そのノートの使いみちがなくて書きはじめたのに、それがわたしを形づくる大きな習慣になっている。
そう思うと、きっかけというのは大きな意気込みや野望なんてなくても、なんでもいいのかもしれないな。
今週の #週刊お題note のお題は「子どもの頃にハマったものが、大人になった今にも通じているもの」でした。