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わたしの思う、観戦。(サッカー素人のわたしが、グランパスを応援するということ。③)



①②はこちらから↓


数日前の話になるけれど、宮原のグランパスへの完全移籍が決まった。


めっっっっちゃうれしい。
ここ最近、ずっと宮原のチャントが頭を流れ、チュニジアのホテルで歌ってたくらいには嬉しい。


チュニジアに行った話はこちら↓
この記事とは特に関係ないですが、良いところだったのでぜひ!


***

初めて試合を見たときに、(細かいことは何もわからないけど)まぁまぁ常にヒヤヒヤするグランパスの中で、堅実で安定している感じがいいなぁと思い、

勇気を出して、当時の背番号15のタオマフを買って。
(当時、サッカー観戦自体しないし詳しくもない、かつ地元でもないチームのグッズを買うのは、わたしにとってとても敷居が高かった)

今年の1月ごろ、
サンフレッチェ戻っちゃうかな……
そもそもわたしごときがユニフォーム買っていいのか……
と散々悩んで、思い切って6番のユニフォームを買った。

なんとなく「一人前」になった気がして嬉しくて、
しばらくの間、ユニフォーム6番、タオマフ15番の、一見よくわからない格好をして試合に出かけていた。


……ちょっと懐かしい笑
わたしも少しは成長したかな。

わたしの観戦遍歴は、こちらの真ん中らへんに軽く書きました↓



***


少し、①の記事には書いたのだけど。

サッカーにあまり縁のない生活をしていたわたしにとって、Jリーグの世界、グランパスの世界に入るのはかなり勇気が必要なことだった。


サッカーの観戦は、
ファンの中の一部が行くものだと思っていたから。


何も知らない私にとっての、ファン


わたしにとってファンは、

(1)サッカーに詳しい人(サッカー経験者など)
(2)地元の人、又はあるチームに強い思い入れのある人
(3)サッカー自体が好きな人
これらに当てはまる人だというイメージがかなり強くて。
((2)はなくてもよく、ある場合はクラブファン、ない場合はサッカーファン。クラブファンはサッカーファンにある程度内包される)



わたしはと言えば、

(1)→授業でしかやったことがないし、ボールを踏んで頭を打ってしまいそうだと怖いレベル。サッカーも詳しくない。
(2)→横浜生まれ横浜育ち。J1クラブの名前すらろくに言えない。
(3)→日本代表の試合をチェックするレベル。小さい頃に、横浜FCの試合と日韓W杯アイルランド対サウジアラビア戦を観に行ったきり。

こんな感じだったので、グランパスのファンにもサッカーファンにも、自分は当てはまらなかった。


サッカーの観戦に行く人、とは


サッカーの観戦に行く人は、ファンの中の一部だと思ってた。

サッカーの観戦に行く人にも段階があると感じていて、

○クラブファン
・ユニフォームを着てゴール裏でぴょんぴょんする人
・ユニフォームを着て、ゴール裏以外のところで観戦する人
・ユニフォーム以外のグッズを何かしら持ってゴール裏以外で観戦する人

○サッカーファン
・試合のチームは応援していないけれど、サッカーが好きで観に来ている人、かつその中でどちらかのチームのグッズを持っている人
・上述の人で、グッズを持っていない人


の4段階だと思っていた。

まぁ、この分け方自体、感覚的なものなのだけれど。
観戦での段階で言えば、サッカーファンはクラブファンの4項目の下にくると思う。

(あくまで、観戦の仕方についてわたしが思っていた敷居の高さの段階であり、観戦方法に対して優劣をつけているわけではないです。悪しからず。)


グッズを買う、ということ


わたしは、先ほどのクラブファンでもサッカーファンでもない。

その上で、グッズを買うということは、サッカーの観戦に行く人の中でも、下から2段階以上、上になるわけで。

しかも、グランパスの応援のために行くから、下から3段階以上になるということで。

つまるところ、めちゃめちゃハードルが高かった。

ファンのどの段階にもいないのに、グッズを買っていいのかわからなかった。
(考えすぎなのは少しわかるし、昔もほんのちょっとはわかってたけれど)


観戦に行く、ということ


そもそも、ファンの一部が観戦をするものだから〜と感じていたのか、なぜ段階分けをしているのか、を書いてみたい。


サッカー観戦等のスポーツ観戦と、コンサート等を観に行くことは、大きな違いがあると思う。

ざっくりと具体化すれば、スポーツ観戦は集団でするもの、コンサートは個人で楽しむもの、みたいな。
(コンサートといっても、アイドルのライブなどは、一体となって楽しむ・全体の雰囲気を楽しんでいる部分があると思うので、こういう場合はある意味でスポーツ観戦に入ると思います。)


で、サッカーにおいて集団で楽しむことができるのは、応援しているチームが一緒であり、
団結力、一丸となるような感覚(以下、団結力とする)があるからだと思う。

この、団結力は、
ただ、あるチームを応援しているということだけでなく、
同じ地域出身、同じ地域に住んでいる、同じ地域にゆかりがあることにより強まっていくものだと思う。

この集団、輪の中に入るためには、
集団の人と「同じ」であること、または同じ要素があることが必要となり、

それがなければ、
集団や輪の中には入れないし、
入れたとしても「浮いた存在」になってしまう。

そのため、やはり、「ファン」であることが事実上必要になると思っていた。


そして、段階で分けたのにも理由がある。

・グッズを持っているか、いないか、
・ユニフォームを着ているか、着ていないか、
は応援している度合いを測る上で指標になると思う。

ぱっと見の話でもあるが、実際にそのクラブにどれだけお金を払っているか、応援にどれだけの重きを置いているかを知る、ある程度の手がかりにはなる。
ユニフォームって、そこそこのお値段するし。

そして、当たり前の話かもしれないが、
ゴール裏やピッチに近ければ近いほど、ユニフォームを着ている率が上がっていき、
ゴール裏やピッチから離れれば離れるほど、ユニフォームを着ている率は下がる。

チャントを歌ったり、手を叩いている割合も、
点を取った/取られた時、の反応の大きさも違う。


別に、「こういう人がここに座らなければいけない」という決まりはないが、

ゴール裏のど真ん中で、
ユニフォームも着ずに、
座るなりしゃがむなりして、
チャントも歌わず、手を叩きもしない、
のは流石に居心地が悪いと思う。

だから、やはり段階を分け、自分に合う場所で応援するのは大事だと思っていた。


今、思うこと


グランパスの観戦を始めて、2年。

今は、ユニフォームを着て、グランパスくんバッグを持って観戦に出かけることも、
ゴール裏でチャントを歌ってぴょんぴょんすることも、
グッズを買うこともできるようになった。


今になってみると、というより、実際に何度も観戦してみて思うのは、
団結しつつも、個々それぞれの楽しみ方をしているということ。

「応援すること」を楽しむにもいろいろなやり方があって、

ゴール裏ど真ん中で、チャントを歌ってぴょんぴょんしたり、
ぴょんぴょんせずに、手拍子をして応援したり、
少しゴール裏ど真ん中からは離れたところで見ながら、周りと試合について分析したり、
カテ1や2でゆっくり座って静かに応援したり、
詳しい人が詳しくない人に説明しながら、のんびり楽しんだり、
家族でワイワイしながら応援したり。


応援だけを楽しむわけではなく、

「皆で一緒に観る」こと自体を楽しんだり、
ビール飲みながら臨場感を楽しんだり、
スタグルをめっちゃ買ったり、
たくさんグッズを揃えてみたり、
空気感に圧倒されてみたり、
いろいろな楽しみ方があって。


どういう形を選んだところで、広い意味での観戦を楽しんでさえいれば、
特定のチームを応援していることには変わりがなく、
団結力は生まれ、「浮く」ことはないのだと。
(マナーなどに違反するものはもちろん許されないけれど)


試合を個々で楽しんだ上で、集団で楽しむものなんだと思った。



そして、地元チームかどうかもあんまり関係がない。と思う。

たしかに、私は名古屋にも愛知にも東海地域にもなんのゆかりもないので、
どの試合に行っても、
あーやっぱり言葉も雰囲気も全然違うなーと思うし、
彼氏も方言に戻るしで、
あ、また普段と違うところに来た、と毎回思うのだけど。

応援し始めたら全部関係なくて、
特にどこ出身かとか、なんで応援しているのかとかも関係なく、
みんなで得点を喜んで、失点にショックを受ける。


なんなら、敵チームとも仲良くできる。
今シーズン最初の試合が終わった時、ガンバの人と笑顔で握手したし(まぁこの時はグランパスが勝ってたのだけど)、
ベルマーレ戦で引き分けた時、たまたまベルマーレの社長とお会いして、「次回またよろしくお願いします」と笑顔で話したり。

まぁ、悔しい!とか、思うところがあって、そんな気分ではないこともあるけどね。
それはそれで楽しい。



とにかく、
入ろうと思えばいつでも入れる世界だし、好きな場所で好きな応援ができる。

全然サッカーどころかスポーツを観ない親友は、初観戦がベルマーレのゴール裏ど真ん中に連れていかれたらしく、
めっっっちゃ圧倒されたけど、まぁぴょんぴょんして皆で喜んだりして楽しかったとは言ってた。
(初観戦じゃなければもっと良かったとは言ってたけど。)

マナーとルールさえ守ればなんでもありなんだろうなと。

もし、サッカーに詳しくないとかの理由で観戦したことがない・観戦を断ってる人は、
せっかくなら飛び込んでみてほしい。

2、3度観れば、自分にとっていい楽しみ方が見えてくると思う。


それでも最初は怖いと思うので、
普段から観戦に行く人と一緒に行って、
持って行った方がいいもの、持っていけないものを確認して、
選手の名前を少しだけ予習して(しなくても十分楽しめる)、
(最初がゴール裏なら)チャントを少し聴いておく、
といいと思う。(観戦に誘う方法はこの後の記事に載せるので、初めて観戦される方も参考にしていただければ)

一緒に行く人から余分なユニフォームを借りたり、現地でタオマフだけ買うのもいい。
最初はビビるかもしれない(わたしはユニフォーム着るのは結構ビビった)けど、着てみると結構楽しい。

サッカーのルール詳しくなくても、相手ゴールを目指し、自分のゴールを守るものだとさえ知っていれば意外と平気。
試合を生で観てみたいという少しの好奇心があれば、大丈夫。




迷っている人、迷っていなくても少しでも「楽しそう」と思う人は、まず思い切って行ってみてほしい。

きっと、いや絶対、新しい発見があるから。



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